死ぬのがこわくなくなる話 その5 「SHINE接触・ビル屋上」
15:12 RT @kozysan: 繁華街を見下ろすその場所で、彼女は全身をさらしていた。その白い皮膚が、長い黒髪が、手を伸ばせば触れそうなほど、すぐ、近くに見えた。彼女の口がひきつるように動く様までがわかる。
2011-09-19 21:39:3715:14 RT @kozysan: 「そうですそれが私です」その声は僕の手元の携帯から聞こえていた。彼女は両耳を押さえながら喋っていた。よく見えないが、両方の手に、それぞれ1台ずつの携帯を持っているようだ。
2011-09-19 21:40:1215:17 RT @kozysan: 白い体、手足。風になびく長い髪。その一部分だけが、オレンジ色の髪留めで束ねられていた。身につけているものはそれと、量てに隠れたケータイだけ
2011-09-19 21:40:3015:19 RT @kozysan: 1台は僕に話しかけるためのものだ。そしてもう1台。それで、どこかの誰かからの指令を受けているのだろう。棒読みの口調も合点がいった。彼女は自分の意志で喋っているのではない。誰かに彩つられてれているのだ。
2011-09-19 21:40:4615:23 RT @kozysan: ……誰かに強制されているんですか。脅されて、僕にメッセージすることを強制されているのではないですか。
2011-09-19 21:41:2015:28(分割前半) RT @kozysan: 「私はあなたに、そこで静かにしていることを強制します。あなたが私を追いかけようとしたら私はこの格好で騒ぐことでしょう。そしてあなたにこれを強制されたと言います。
2011-09-19 21:43:1815:28(分割後半) RT @kozysan: わかりますか。今の私はあなたを犯罪者にすることができます。私の携帯電話はあなたの声をろくおんしています」
2011-09-19 21:43:5415:30(分割前半) RT @kozysan: そうだ。この状況で裸の彼女よりも無防備なのは僕だった。バイク便だと思っていた封筒についていた伝票はにせものだった。この携帯は SHINEの人間がフロントに預けたものだ。僕は彼女を特定できない。しかし彼女は僕を特定できる。
2011-09-19 21:44:4515:31 RT @kozysan: 「つまりあなたに静かに私の言うことを聞いてもらうためです。それからもう一つ理由がありますが、そのことは、後でわかります」
2011-09-19 21:45:4915:34 RT @kozysan: いや僕には僕のやり方がある。僕は今、彼女の姿を撮った。これをアップする。今これを読んでいる人、この写真を、拡散してほしい。彼女の素性を知っている人がいたら教えてほしい。
2011-09-19 21:46:13渡辺浩弐さん(@kozysan)のツイートがすごく緊迫感ある。なんとも現実味を感じにくいんですが、実際に起きているとしたら渡辺さんの身が非常にヤバイです。
2011-09-19 15:36:0015:36(分割前半) RT @kozysan: 向かいのビルの屋上。中央に設置された給水タンクの上にいる。こうして見るととても無防備だが、地上からは死角の位置のようだ。それでも僕の場所からは見えているわけだし、近くのビルの、上層階からなら見えるだろう。
2011-09-19 21:46:57ちぃぃー!全部消えよった!ゾクゾクしながら読んでたのにー! .@kozysan め! 久々にゲームキッズみたいなんやってて出かけられなかった!
2011-09-19 15:45:41渡辺先生( @kozysan ) がリアルタイムで書いていた小説か実況かわからない緊迫したツイートがすごい場面を迎えたところで突然すべてのツイートが消えた。やばい。
2011-09-19 15:46:15