初音ミク前夜のボカロ事情

まとめました。
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kotaro @kotaronline

ボカロ以前のYAMAHAの歌唱合成というと、XG音源の拡張プラグインボードが有名ですが、80年代にも歌唱合成を謳ったシステムはあることはありました。

2015-05-20 20:02:18
kotaro @kotaronline

当時、YAMAHAがMSX用の拡張デバイスとしてFM音源ユニットを販売していましたが、その音源ユニットをMSX BASICから制御するための拡張マクロソフトも販売していました。

2015-05-20 20:02:30
kotaro @kotaronline

そのマクロソフトを利用すると、「歌唱合成もできる」という触れ込みだったのですが、残念ながらどんな歌声だったのかは聴いたことがありません。「利用していた」という声もほとんど聞いたことがないような気が。

2015-05-20 20:02:44
kotaro @kotaronline

当時YAMAHA以外だと、NECがホビー用PCのPC-6601シリーズで音声合成や歌唱合成の機能をアピールしていたような気がします。のちにPC-6001シリーズにもこの機能が搭載されたという話も聞いたことありますが、詳細不明です。

2015-05-20 20:02:56
kotaro @kotaronline

当時の雰囲気は、MIDI規格の発表、低価格なプログラマブルFM音源シンセサイザーの登場、少し時代が下がってサンプラーの低価格化、といった感じでしたでしょうか。FM音源シンセは、「今までとは一線を画すリアルな音が合成できる!」という受け取られ方でした。

2015-05-20 20:03:08
kotaro @kotaronline

そのころ、坂本龍一さんがラジオ番組で、「MIDIで制御できるボーカル音源がほしい」と語っていました。「五十音全部収録してピッチとか制御できれば歌声が合成できるんじゃないか」みたいなこと話していたので、いまの技術だとボカロよりもむしろUTAUに近いイメージでしょうか。

2015-05-20 20:03:19
kotaro @kotaronline

そういうわけで、ミュージシャン側からも技術者側からも、歌唱合成に対する欲求や需要は以前からそれなりにありました。実際歌唱合成の研究と実践の歴史は想像以上に古いようです。

2015-05-20 20:03:29
kotaro @kotaronline

さて時代が下がり90年代後半、XG音源の拡張プラグインボードとしてフォルマントシンギング音源ボードが発売されました。

2015-05-20 20:03:39
kotaro @kotaronline

デモ音源を聴いたときの反応としては、「リアルな歌声とは思わないけど、ここまで聴かせられるレベルの打ち込みするのすごく手間がかかるんだろうな」という反応が主流だったような気がします。「打ち込みでボーカル音源を求めていた人たちがこぞって飛びつく」ような状況ではなかったわけですね。

2015-05-20 20:03:52
kotaro @kotaronline

ただ、今の耳で聴き返すと、「オーディオで取り込んでいまのレベルのエフェクトかければ通用するんじゃないか?」とも思います。現在動画サイトで視聴できるようなデータは相当レベルが高いものだからなのかもしれませんが。

2015-05-20 20:04:03
kotaro @kotaronline

Win9x系でしか動作しませんが、YAMAHAからS-YXG100という、「XG音源のサブセット+フォルマントシンギング音源+VL音源(8台分!)」というソフト音源も市販されてました。

2015-05-20 20:04:24
kotaro @kotaronline

今から比べると相当貧弱なPC環境で動作したわけですから、フォルマントシンギング音源やVL音源が復活しても面白いかな、と個人的に思います。

2015-05-20 20:04:27
kotaro @kotaronline

そんなこんなでようやくボカロの話題へ。21世紀に入って、初代ボカロが発表されました。LEONとLOLAは匿名性の高い存在であり、「ボーカルという最もキャラクター性を要求されるパートでこの売り方はうまく行かないのでは?」という意見もありました。

2015-05-20 20:04:40
kotaro @kotaronline

国内でのお値段は3万円弱とそこそこ高かったので(よくおぼえてませんが、MIRIAMはさらに高かったかも?)、さして普及した印象はありませんが、代理店であるクリプトンのサイトには、「日本語らしく歌わせるには」みたいなページもあったように記憶しています。

2015-05-20 20:04:53
kotaro @kotaronline

そして少し時間をおいてMEIKOの発表。当時DTM板ボカロスレの住人はほとんどが拝郷メイコさんの存在を認識しておらず、中原めいこさんが中の人だと早とちりする住人が続出しました。

2015-05-20 20:05:03
kotaro @kotaronline

日本語ボカロの登場ということで、DTMマガジンに連載記事が掲載されたりもしていました。

2015-05-20 20:05:11
kotaro @kotaronline

また、サウンド&レコーディングマガジンがソフトシンセ特集の小冊子を付録につけたことがあるのですが、そこでもMEIKOが詳しく取り上げられていました。でも、「ベタ打ちで生成される不自然なボーカルも唯一無二の存在感」みたいな解説もついてて、「なんだかなぁ」と思った記憶が。

2015-05-20 20:05:24
kotaro @kotaronline

ただ、サウンド&レコーディングマガジンというと、初音ミクの広告掲載を断ったということで、ボカロに冷淡だというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、全く動向を無視していたというわけでもないのですね。

2015-05-20 20:05:34
kotaro @kotaronline

同じころ、当時そこそこ賑わってた音楽投稿サイトで、MEIKO使用曲のコンテストが行われたりもしました。最優秀曲は拝郷メイコさんが歌ってくれたんだったかな?

2015-05-20 20:05:57
kotaro @kotaronline

そんなわけで、初音ミク以降のように、「シーンが形成されていた」とは言い難い状況ではありましたが、新しもの好きのDTMミュージシャンはそれなりにボカロに手を出していたように思います。

2015-05-20 20:06:15
kotaro @kotaronline

「MEIKOのアカペラで人間でないことがバレなかった」という凄まじいデータの作り込みをする人もいました。

2015-05-20 20:06:24
kotaro @kotaronline

個人的には男性ボーカルものがやりたかったので、MEIKOの購入は見送っており、KAITOが発表されたときは飛び上がって喜んだ、ということはなく、ポップス系とかロック系とかいうよりも歌のお兄さん的なデモソングにちょっと肩すかしを食らったのをおぼえています。最終的には購入しましたが。

2015-05-20 20:06:54
kotaro @kotaronline

さらに個人的には、「日英両方に男女の声のライブラリあるんだから、これでなんでもできるじゃん!」と当時は思ってました。今から思うと、ボーカルシンセサイザー的な機能を過剰に期待していたのですね。

2015-05-20 20:07:03
kotaro @kotaronline

ところでKAITOが当初思うように売れなかったのは本当のようで、発売開始してからさほど時間が経たない段階で、「MEIKOとKAITOあわせて3万円ポッキリ」というセールが本家クリプトンのストアでありました。当時の国内としてはかなりの値引率です。

2015-05-20 20:07:15
kotaro @kotaronline

そして2006年ころには先に記したようなイベントもなく(気づいていなかっただけかもしれませんが)、自分自身がKAITOを使いこなせていなかったこともあって、「このままボカロはフェイドアウトするんだろうな」と個人的に思ってました。

2015-05-20 20:07:25
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コメント

おおかみ @wolf64m 2015年7月5日
PC6001シリーズの声はニコニコ動画で「PC-6001 歌わせてみた」で検索すると、かなり出ます 大事に持ってるユーザーが事有る毎に作ってますので
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