2015年5月20日翁長沖縄県知事、日本記者クラブでの記者会見　津田大介さんによる文字起こし

津田大介 @tsuda

産経新聞「日本の安全保障は日本全体で負担すべきと自分も思っている。先日中国に翁長さんが行かれたときに尖閣問題について強くおっしゃってないと聞いた。石垣の人たちは尖閣問題について中国に強くいってほしいのではないか」

津田大介 @tsuda

翁長「私はアジア経済戦略構想を持っている。河野洋平さんとご一緒させていただいて訪問した。その一環。50分の持ち時間のうち40分は河野洋平さんが話をしていた。私は経済交流の話をするだけで持ち時間10分が終わった」

津田大介 @tsuda

翁長「9.11のテロが起きたあと沖縄の観光客が4割減った。今石垣観光はとても順調。向こうで小競り合いがあると10万くらいまで落ち込むのでは。できるだけあそこは平和的にあってほしいというのが沖縄の願い」

津田大介 @tsuda

TBS金平「菅官房長官のときにキャラウェイ高等弁務官が重なる話をした。どういう思いでいったのか教えてほしい」

津田大介 @tsuda

翁長「27年間沖縄が置かれた環境と、『粛々と進める』と何百回も聞かされたことがキャラウェイ高等弁務官と重なったので菅官房長官に『粛々と』はやめてくれと伝えさせていただいた」

津田大介 @tsuda

翁長「報道されているが２年前参議院の予算委員会が超党派メンバーで来県して基地所在市町村の首長と意見交換した。その席上普天間基地の県外移設に話が及び、自民党の議員が大きな声でこう言った。「本土が嫌だと言っているのだから、沖縄が受けるのは当たり前だろう。不毛な議論はやめようや」と」

津田大介 @tsuda

個人会員和田「筋を通せば沖縄独立論に行くと思う。イギリスもスペインも独立問題がくすぶっている。世界的な状況でもある。そういう状況ではリーダーシップが問われる。独立論などはどう思いますか」

津田大介 @tsuda

翁長「沖縄は日本とアジアの架け橋になろうとしている。それは独立論とは違う話」

津田大介 @tsuda

記者「どのように辺野古移設を止めるのか具体的な方法論を教えてほしい」

津田大介 @tsuda

翁長「これも沖縄が本土に説明すべきだという趣旨の質問。沖縄は本土の犠牲になるのが前提になっている。同じ国民なのになぜ沖縄が何かすることが前提になっているのか」

津田大介 @tsuda

NHK「米国も当事者ですよと訴えるとあったが、米国では誰にそれを話すのか」

津田大介 @tsuda

翁長「日米首脳会談のあとで何ができるのかは不透明。誰に会えるのかというのは流動的。現役の国会議員に会えるかどうか。現実はなかなか難しい。シンクタンク経由などで米国と交渉していきたい。本土の人はいつもこういう質問をするが、そのこと自体がメディアも上から沖縄を見てるように思える」

津田大介 @tsuda

以上で記者会見は終了。