1980年代に陰毛や性器を出した出版物の思い出

後藤寿庵 @juangotoh

大学時代さあ、当時陰毛や性器の映った写真はわいせつ図画で、まず見られなかったのね。でも輸入雑誌とか売ってる店では直輸入のプレイボーイとかペントハウスとかハスラーとかあってさ。

後藤寿庵 @juangotoh

書泉とか丸善だと、まあそういう本も股間をタワシかヤスリでゴシゴシ削って修正した本を売ってたのよ。一冊一冊削るんだぜ。すげえよな。

後藤寿庵 @juangotoh

ところが神保町の本屋の二階で、プレイボーイ、ペントハウス、ハスラーの無修正版売ってる店があったのよ。もう放課後入り浸りだよ。何冊か買って帰った覚えがある。

後藤寿庵 @juangotoh

まあ、そういう経験をして、アメリカでもプレイボーイって実はそんなにハードコアじゃないってことを知ったりした。あれはあくまで全裸立ちポーズで陰核包皮とか見えても気にしないけど、あからさまに開いたり挿入したりしない雑誌。ハスラーとかだとかなりエロかった。

後藤寿庵 @juangotoh

もちろん当時そういう書店が合法だったわけではない、単に発覚していないだけだった。そのころ神保町には芳賀書店というアダルト書店があった。いまのアダルトビデオやアダルト書籍専門店のはしりみたいな店で、チェーン展開をしていた。

後藤寿庵 @juangotoh

その芳賀書店で、茶封筒に入ったサービスサイズの写真10枚セットみたいなのが売られていた。買って開けるとトイレや野外で露出している女性の写真である。よーく見ると網点が見えたので生写真ではなく印刷だったのだが

後藤寿庵 @juangotoh

局部は真っ白に隠されていた。これがあからさまに盛り上がった修正なので、「これ修正液じゃね？、シンナーで溶けるんじゃね？」と思って最寄りの文房具屋でシンナー買って拭ってみたら見事に溶けて局部が丸見えになった

後藤寿庵 @juangotoh

うおおーすげー、と思って何度か買っていたのだが、ある日突然その店は営業停止処分くらってたｗｗｗ

後藤寿庵 @juangotoh

当時の神田の東京電機大学の裏には神田警察署があった。電機大7号館の階段踊り場から神田警察の駐車場/中庭が見下ろせたのだが、定期的にそこに大量のエロ本が集まっていたりしたものである。

後藤寿庵 @juangotoh

ここまでの話は1980年代のアメリカや日本の実写エロの話だけど。そのころアメリカのエロ漫画も入ってきていた

後藤寿庵 @juangotoh

大友克洋や藤原カムイに影響を与えたとされるメビウス、彼が出版にかかわったフランスのメタル・ユルラン、それの米国版であるヘビーメタル。これは1980年代にSFとアダルト要素を表現して一世を風靡した雑誌であり、規制が厳しかったアメコミの流れを打破する雰囲気を出していた

後藤寿庵 @juangotoh

んで、ヘビーメタルは神保町のタトル商会などで販売されてたけど、これはアダルトSFとして普通にセックスシーンのある作品も描かれ、性器の修正などされていなかった。あくまでアダルト向けSFコミックであってポルノではないので、それほどもろ出しシーンが多かったわけではないのだけど。

後藤寿庵 @juangotoh

メビウスはあんまし「性器見せる」的なエロ表現はしなかったけどね。他の作家でもうちょっとエロス、バイオレンスな作品だとそういうシーンもあったと記憶してる

後藤寿庵 @juangotoh

日本の漫画で陰毛をはっきり陰毛として描いたのは、吾妻ひでお「蛮人ヒロコ」あたりではないかなあ

後藤寿庵 @juangotoh

むう、レモンピープルで阿乱霊先生がアニメチックな陰毛表現開発したのとどっちが先だろう

後藤寿庵 @juangotoh

どっちにしろ、官能劇画方面では、陰毛をあからさまに陰毛として描くことは危険すぎて写真と同様「影です」と強弁するか、描かないかの二択だった時代に、ロリは別枠だったので陰毛を描けたのが1980年代の特殊性だったのかも。