なろう作者寛喜堂さん、いきなり金庸さながらの武侠小説をあらすじ公開

戦国リーゼントで人気を博する大軍師初音さま@寛喜堂/小説家になろうさんは、中国武侠小説もその薬籠中に収めていた! 映像が脳内に余裕で再生されるあらすじがいきなり公開され、「それを拾って食うマン」こと冴吹稔は随喜の涙を流しつつ合いの手を入れながらTLを追い続けるのだった。 ホント台湾からエージェント来なさいよ、ホント。
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大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

劉紫煙の腕前に、白玉遥すら顔色を変える。さらに劉紫煙の持つ銀杯を見て、白玉遥は契約が破棄されたと見て去っていった。 鄭秀蘭も恨言を残して去った。 劉紫煙は兄に今までの事を語った。

2015-05-21 19:27:32
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

郭偃に捕らわれた劉紫煙は隙を見て逃げ出し、古墓に逃げ込んだ。だが、追ってくる郭偃から逃れるうち、致命の罠にかかってしまった。 誰がどう見ても死んだ状況で、奇跡的に助かった劉紫煙は出口を求めてさまよううち、一振りの剣と、巨大な壁画に出会う。

2015-05-21 19:28:01
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

天下双剣の内、冥剣をここに隠す 藍保仁 それは火龍神剣の開祖 朱延程の剣友の名であったが、劉紫煙はそんなことは知らない。 ただ、追ってくるかもしれない郭偃に対抗するため、冥剣を抜き、氷龍冥剣を修練する。

2015-05-21 19:28:35
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

同じような洞窟が遊び場だった劉紫煙にとって古墓での暮らしは悪いものではなかった。 知らず、十日ほどが経った。氷龍冥剣の型をすっかりおぼえた劉紫煙は、出口を探すが、来た道は閉ざされている。あれこれ探すうち、湧き水に大魚が混じっているのを見つけ、ここから泳いで出られると思いつく。

2015-05-21 19:29:00
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

陶器の壷に新鮮な空気をつめ、もぐってみる劉紫煙。案の定、地面の一部が、地震か何かの拍子で割れたのだろう、奧へと続く水路があった。 水路を泳いで行くと、光が見えた。水路は太湖に通じていたのだ。 地上に脱出した劉紫煙は兄を探して虎丘に向かう。

2015-05-21 19:29:25
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

白玉遥の庵を訪ねた劉紫煙だったが、白玉遥はそこにはいなかった。 家の中に入ると、卓上(神棚)に銀杯があったので、その用で出たのだろう。劉紫煙はなんの気無しに銀杯を手に取り、実家に向かった。

2015-05-21 19:29:52
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

互いの経過を話し終えた二人は無事を喜び会う。 そして秘伝書について相談する。これは母劉媛の師匠、神剣飛仙 周戚陽に預かってもらった方が良いと、長江をさかのぼり武漢に向かう。 ゆるゆると進む旅の中、双子は周戚陽について尹子遠に聞く。

2015-05-21 19:31:53
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

尹子遠曰く、今の中華で最高峰の達人というのが三人いる。 一人は天泰派の無知上人。次に怪侠 李兼徳 そして最後の一人が神剣飛仙 周戚陽であるという。  そんな話を聞いていると同じ食堂にいた客が声を上げる。 李兼徳の弟子、武狂秀才 王飛虎であった。

2015-05-21 19:32:13
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

王飛虎は火龍神剣の秘伝に興味を持ち、秘伝書を奪おうとするが、王飛虎の腕前は劉紫煙と互角。蔡華叔と尹子遠が加わっては、なお分が悪い。 だがそこに王飛虎の娘、王蓉花があらわれ、戦いを止める。王蓉花が無礼を詫びているところに、金杯を献じ、合力を願って白玉遥を仲間にした鄭秀蘭が現れる。

2015-05-21 19:33:19
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

再び悪心を起こした王飛虎と鄭秀蘭、白玉遥は力を合わせ、襲ってくる。 王蓉花はどちらにもつかぬものの、やはり鄭秀蘭、白玉遥は恐るべき使い手である。あわやというところに現れたのは護法童子 呉広能であった。

2015-05-21 19:33:55
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

鄭秀蘭らを退けた一同は呉広能の、神剣派に変事ありという情報にあわてて現地に向かう。 神剣飛仙 周戚陽には四人の弟子があった。 一番弟子は白面羅漢 郭偃。腕前は上乗だが、師妹への思慕の情で身を滅ぼした。

2015-05-21 19:34:29
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

二番弟子は神箭手 鄭秀蘭。彼女は妹弟子への恨みから魔道に堕ちた。 三番弟子は涼風居士 陸元才。温和な性格だったが、鄭秀蘭に殺された。  四番弟子は火龍神剣 劉媛。周戚陽の後継者と見られていたが、夭折した。

2015-05-21 19:34:49
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

特に劉媛を失ったことに気落ちした周戚陽は一門を弟弟子の郭若汜に任せ、ふらりと出て行ったまま音沙汰がない。 神剣派総本山に着いた一行を待ち受けていたのは一門の次世代の派閥争いだった。 周戚陽の留守を預かる郭若汜は病に伏せ、その弟子達か後継者争いに余念が無い。

2015-05-21 19:35:10
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

後継者第一候補だった、郭若汜の子で周戚陽の一番弟子、郭偃が行方知れずになったこともそれを助長していた。 そんな中、秘伝書を持ち込んだ劉紫煙たちは否応なく巻き込まれる。 当主になれそうに無い周戚陽の弟弟子、玄子並は秘伝書と神剣を持つ劉紫煙を後継者に推す。

2015-05-21 19:35:35
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

結局武術で当主を決めようということになる。 陸元才の弟子である尹子遠、劉媛の娘、劉紫煙のほか、郭若汜の息子で郭偃の弟、郭栄師や先代当主の末の弟子、毛正虎、他にも腕利きの者、多数、それに鄭秀蘭まであらわれる。 激戦の結果、劉紫煙が当主となるが、そこに周戚陽が帰って来る。

2015-05-21 19:36:01
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

郭若汜が臥せっていたのは半ば以上当主代行の重圧ゆえであり、郭若汜も回復に向かう。 周戚陽は秘伝書と神剣を受け取らず、劉紫煙にあらためて預ける。それは、次代の当主を指名したも同然であった。

2015-05-21 19:36:40
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

尹子遠と別れ、二人は蔡華叔の住んでいる臨安に向かう。 長江を船でゆるゆると下っていると、再び王飛虎親子と出会う。再び悪心を起こして秘伝書を狙う王飛虎だが、劉紫煙の実力は王飛虎をしのいでいた。 王飛虎を退け臨安に入った二人を待っていたのは、父の親友、周行端の用意した縁談だった。

2015-05-21 19:37:36
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

喪中ゆえ、と断る蔡華叔だが、周行端も家宰も大乗り気で、婚約だけでもと進める。 家中の騒々しさに、劉紫煙は南潯鎮の実家に帰る決意をする。 密かに蔡華叔に別れの挨拶をし、実家に帰った劉紫煙は火龍神剣の秘伝を修練する。

2015-05-21 19:37:58
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

ある日、屋敷にぶらりと人が訪れる。 怪侠、李兼徳であった。新たに武林に名を成した劉紫煙がどのような人物か興味を持ち、会いに来たらしい。 李兼徳は正邪定かならぬ人物だが、侠の心厚く、弟子の無礼を詫びる。 さらに孫弟子の王蓉花が蔡華叔を慕うこと並々ならぬ事を知り、結婚を勧める。

2015-05-21 19:38:25
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

劉紫煙が困惑しながら兄の今の状況を伝えると、李兼徳は無理にでもくっつけようと、臨安に向かう。 自分の手には負えないと確信した劉紫煙は白玉遥を頼ることにする。 だが、白華堂には金銀杯がない。虎丘に行って見ると、しかし、白玉遥はいた。

2015-05-21 19:38:45
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

一度でも金銀杯の霊験を損なったのだから、もうやめた、と拗ねる白玉遥。だが、蔡華叔が婚約すると聞いてやにわに心を揺らし、劉紫煙と共に臨安に向かう。 時を同じくして周戚陽、無知上人も蔡華叔に縁談を持ってくる。 天下の三拳が勢揃いし、白玉遥も周行端も一歩も譲らない。

2015-05-21 19:39:17
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

だが、そこで蔡華叔が怒り出す。 父の喪中にこのような騒ぎを持ち込んでは申し訳が立たないと、引きこもってしまう。 皆も、さすがに状況が悪いといったん引く。 部屋の扉越しに蔡華叔と劉紫煙は話す。 蔡華叔は役人になる。国難を救うという大志を以て国政を担う人材になると。

2015-05-21 19:40:04
大軍師初音さま@お絵描き中 @kangidou

だからお前は、わたしでは手が届かなくなる人を助けてくれ。蔡華叔はそう言って、なぜ父母が分かれて住んでいたのか腑に落ちた。 劉紫煙はわずかに疼く心を抑えて肯首した。ふたりの道は別れ、のちの世には名吏と謳われる蔡華叔と、江湖に名を馳せた善なる女侠劉紫煙の名が残るのみである。

2015-05-21 19:40:36