壊れた翼ではもう飛べない。 叩き付けた君の涙は簡単に僕の手足を折っていく。地に足をつけて、日の当たる場所で、どうか一緒に生きてくれと君は言った。 何て自分勝手な奴なんだと嘲笑。 折れた足では何処にも行けないさ。壊れた翼では雲の上さえ見下ろさない。愛の代償は大きいな。 #代償の雨を
2015-06-06 20:59:18太陽がそこで見ている。 泣き腫らしたその顔にキスをした。 これで終わりだからと宥めて、もう一度。最後に別れの挨拶だと言って、もう一度。 卑怯な僕を許してとは言わないから。泣き止んで、後一度だけ微笑んでと願った。 しかしそれは叶わない。 愛しい君から溢れるのは涙だけ #代償の雨を
2015-06-06 22:40:34突然の豪雨に、キミは身を竦ませた。圧倒的な存在に目が眩んだ。 傘は折れ、過ぎ去ることを待つしか出来ぬまま、愛してと嘆く。 届くはずのない言葉。恋い慕う声。 #代償の雨を 払い続ける物語。 (Last75minutes:掻き消される) pic.twitter.com/dOOYiDbsWB
2015-06-06 22:43:40干涸びた身体。 鬱屈な精神。 責め立てた青空。 お前なんかには百年早いと足蹴にされる。立場を考えて物を言え。 能無しのペテン師。 それでも僕は夢を見た。 青空を駆ける夢を。 優しい風を纏う夢を。 雲が立ち込め、青が消える。愚かな僕に降り注いだ。 #代償の雨を
2015-06-06 22:45:40きょうは、いい天気ですよ。 そんな顔しなくたって そのうち帰ってきますよ。 行方は 知ってますけど 無駄なことはしないことです。 えぇ。 傘を貸しましょう。 雨は、冷たいですから。 あなたは 好きじゃないでしょう? 此処は あたたかいでしょう? 雨音が __。 #雨の代償を
2015-06-06 22:45:54「もう恋なんてしない」と、心に誓っていた。 届かない手を伸ばすことは、もうやめようと思っていた。 晴れ晴れとした空の下で、不意に君に出会ってしまって。 それは、青天の霹靂で、 #代償の雨を (泣き出した空に、呆然と立ち尽くした)
2015-06-06 22:47:49降り続けてはくれない雫。 僕の悲しみなどなかったように、無情にも光が差し始める。 ぱしゃりと跳ねた雨水。 目を向けて青に囚われる。 水溜まりには空がつながっているの。 流してあげたのだから忘れなさい、ともうひとりの僕が囁いた。 #代償の雨を (06/06:晴天) 感情の記憶
2015-06-06 22:54:11君しかいないの。見え透いた嘘と多少の真実。掻き消された何か。ヘッドライト。赤色の点滅。濡れるコンクリート。水の中で優雅に泳いでいたかっただけ。 性など必要もない。 君の身体だけあればいい。あとはもう、嬉しいのか悲しいのかわからないから。 #代償の雨を
2015-06-06 22:58:22降りそそいだ、雫。画面越しでは伝わらない言葉に、ぽつり落ちるひとつ。濡れる身体に、涙は雨に掻き消され。感情を誤魔化し続けた #代償の雨を 拭き取ったものが何かなんてもう、わからないよ
2015-06-06 23:03:42プラスな事もマイナスな事もどうせ明るみに出てしまうのなら全て同じだと思えたらいい。そして、どうせなら輝いていたらいいと思う。捨てられない物のせいで中途半端に繋がったままの貴方にそれを見せ付けてやるんだ。貴方だけ後悔してなよ。 #代償の雨を 身に纏っていても輝ける時を待ってる。
2015-06-06 23:08:38こんな晴天に私たちの隠れ場所はないわね。光に負けて心がきえていく抜け殻の身体。纏わりつく青。枯れそうな眩暈の中で思い出す、守ってくれたのは太陽も月もない優しい囁きだった。なだらかに死んでいく私を抱いて紫陽花の根元で雨を待つ、あなた。本当は諦めているの、分かってるわ。 #代償の雨を
2015-06-06 23:16:22夜は割れた 月は隠れた 心はすっかり がらんどう こんな こんなことならば 要らなかった 知りたくなかった キエテ ケシテ イヤ モウイヤ 割れた空より叩きつける雨 きっと総てを押し流して呉れる キエテ ケシテ 流しゆく 〝けさないで〟 そんな最後の 囁きも #代償の雨を
2015-06-06 23:29:54光が眩しくて目を閉じて立ち竦んだ。さあ、檻に戻ろうか。手を引いてくれたのは君だろうか。今となってはどちらでも。言葉はなく、水溜まりを弾く音が響く。ザァと馴染みのある音が耳を掠めて肩を濡らした。 #代償の雨を 掻き消される 唯一だった君のこと
2015-06-06 23:34:22好きだと告げたあの日は 湿気の立ち込める雨上がりだった さよならと手放したあの日は 分厚い灰色が空覆う雨降り前だった ねえ 目を閉じても耳を塞いでも いなくならない君を 息を止めても消えない君を 忘れることさえ許されないなら ねえ いっそ、ねえ……… #代償の雨を
2015-06-06 23:36:22To : Miss ... Re : Kessitte Modoranai Anojikann #代償の雨を pic.twitter.com/EuwOseSVzp
2015-06-06 23:38:00雨は代償として、箱は棺として、どちらも少女の代用品として。在り続けた。壊れても構わないと言った。 鐘の音、聞こえないふり。愛しさだけが募っては吐いた。 嗚咽に塗れれば冷たい声音すら心地良い。決して交差しない視線を受容すれば、嗚呼、これも幸福だ。 代償は、愛だった。
2015-06-06 23:38:54闘病の果てに祖父が亡くなった時、祖母は淡々と言った、「おじいさんもこれで楽になった」。白菊で埋まった棺が黒服の大人達に運び出され、やがて家の中が静かになった頃の或る晩、祖母とお風呂に入った。「頭に掛けとくれ」。言われる儘手桶の湯を何杯も掛けた。濡鼠で祖母は泣いていた。#代償の雨を
2015-06-06 23:46:06掻き消されるのは、夢。花と色が流れて、惨めで。冷たくなれば可哀想だと思ってくれますか。傘がなければ憐れんでくれますか。私なんかはもう夢をみません、だから平坦な流れの一部でいさせて。(夢のように)雨は奪っていく、いつか、だれか、なにか、希望を。(本当は助けてほしい) #代償の雨を
2015-06-06 23:46:15雨が止んだ。街を満たす音が消えて、空の気まぐれな歌が終わった。ひとり、賞賛の拍手。空は満足そうに晴天を広げてお辞儀をする。さぁ、次はいつだい?今度は傘をさすから共に歌おう。さっきとは似ても似つかない清々しさに苦笑をして、この劈くような大きな青の #代償の雨を 僕はまた待ち続ける。
2015-06-06 23:46:27あんなに欲しかったのに 平気だと 信じ込んでケリをつけた 轟音が心音を掻き消し どちらが振り返っても気付けやしない 贅沢な 心許無い日々を懐かしんでは 下手くそな笑い方ばかり覚え まあ いつか 綺麗に笑うんだけれど どうかそれまで お元気で #代償の雨を 願いを降らせ
2015-06-06 23:47:01#代償の雨を (追加お題:搔き消される) 空を睨み付ける。降りしきる雨に身を冷やされ、雲間から僅かに覗き始めた光に目を焼かれ、それでも尚も傲然と。いつかの泣き声が雨音に搔き消されたように、悲劇は喜劇に舞台を追われ、罪科は功績で押し流されるのだろう。ならば、今は雨を。代償の雨を。
2015-06-06 23:51:23××せない。××さないで。 飲み込んできた言葉たちも 或いは今ならば。 この願望を、この声を、 この雨が全部掻き消してくれるなら。 戯言を吐いても 許されるんじゃないかって。 ××してよ、 なんてさ。 こんな世迷言を口にしようとした 僕をどうか嘲笑って。 #代償の雨を
2015-06-06 23:53:12ゆるされない、恋。 ゆるされない、想い。 胸に秘めておく苦しみに、叫ばずにはいられなくて。 慟哭を雨音が掻き消した。 #代償の雨を (掻き消せない、想い)
2015-06-07 00:21:46怖いのは存在の輪郭を掻き消されること。私が僕であるという証は、俺が君とここにいたという事実をもってして明らかになる。それでも、あぁ、静寂が何もかもを飲み込んで #代償の雨を 連れていく。縋ることなどできなくて、曖昧になったあたしが今日もこうやって息をして、きこえない声で叫ぶのね。
2015-06-07 00:49:18古びたスクリーンに投げかける、宛先のない手紙。滲むインクの彩度は下がり、溶けだす頃には術などなかった。開かれた喉は窒息を望んでいるそうだ。四角い硝子をなぞる伝言は、狂騒じみた喝采に紛れる。虹を奏でる五線譜の書き主は眠ったまま。流星になぞらえたなら、笑えたろうか。 #代償の雨を
2015-06-07 01:05:18