やたらと真っ赤な<守護戦士>~激震のマウンピア~ 【第二話/山羊スラ戦車と終わらない戦】

ログホラTRPGの世界観を舞台に、一緒に遊んだ人たちのPCを巻き込んで、自分のPCの一日を妄想してみたりとか。 第一話/http://togetter.com/li/826678 第三話/http://togetter.com/li/826726
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kirry @kirry4570

@tiago_pump @Dateryu 「はぁ〜、抵抗力があり過ぎるのも困りもんだな……」酔い潰れた女性達を装甲車の中に運び、二日酔い止めに有り合わせの材料で解毒剤を作り飲ませる。 「私の酒が飲めないってのか〜」と絡むイルに軽く付き合いつつ、睡眠薬を盛り寝かせる。

2015-05-14 08:10:32
kirry @kirry4570

@tiago_pump @Dateryu なお、男性は自業自得として外に放置。 たき火の中にモンスター除けに特殊な臭いを発する粉が入った袋を投げ入れる。少々臭いが仕方が無いだろう。 後は知らんとマジックバックから大型のクッションを出し、装甲車の中ですやすやと寝る事にした。

2015-05-14 08:20:39
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「伊達さーん?おーい、朝ですよー?」 「どわあああっ!?」 目を開けた瞬間、視界に飛び込んできたのはりいりるの顔であった。 って言うか近い!顔近いからっ!? なんでこんな無防備に近づいてくるのこの娘っ!? 朝っぱらから心底ドギマギさせられる俺。あーびっくりした。 <27>

2015-05-14 21:37:21
ぐらす @glas_farthest

@Dateryu 「?? どうしたのですかー? 顔真っ赤ですよ・・・もしかして、風邪でも引いているのですかー?・・・ってわぁっ!」 さらに顔を近づけようとしたところで飛び起きたので、ちょっと驚きました。 他の人が心配してたので見に来ただけなのですが・・・

2015-05-14 21:43:39
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

どうやら目を覚ましたのは俺が一番最後のようだった。 ……前言撤回。ザインがアサミを起こそうとめっちゃ頑張ってる。 起きた奴らは全員ひと通りの身支度を済ませ、昨日のスープの残りと山の果物で簡単な朝食を食べ始めていた。 <28>

2015-05-14 21:49:08
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

しかし、ブリTやアレクセイなんかは俺らの中で一番飲んでた部類だろうに、顔を見ると二日酔いの片鱗一つ伺えない。 流石は冒険者の身体というべきか…… 「いやー、キュアってホント便利スね。アレクさんとかさっきまでこの世の終わりみたいな顔してたスもん」 冒険者ってスゴイネー <29>

2015-05-14 21:55:38
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

ばしゃばしゃと川辺で洗顔をする。冷たい川の水が心地よい。 出発の時刻までは間がある。ハルバードを手に取り、日課のトレーニングを行う。 突き、斬り、払い、薙ぎ。 ハルバードという武器で行える一連の動作を繰り返し反復する。 そこへ更に拳や脚を使った動きも加えて反復反復。 <30>

2015-05-14 22:15:50
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「よぉ伊達。一人で朝練たぁシケてんじゃねぇか。ちょっと付き合えよ」 「へへ、んじゃまいっちょお手柔らかに頼むぜ、アレク」 狼牙棒を肩に担いだヒューマンの武士・アレクセイ。 宝珠技師を生業とするこの男だが、戦闘においても相当な腕前を持っている。 <31>

2015-05-14 22:27:31
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「はッ!!」「疾ィッ!!」「せいッ!!」「おっとぉ!!」 鋼棍と長矛槍がぶつかり合い、激しい金属音が川辺に響く。 恐るべきはこちらよりずっとウェイトのある得物を軽々と振り回すアレクの膂力。 俺は出の早い突きを主体に攻めるが、アレクはその全てに棍を合わせてくる。 <32>

2015-05-14 22:37:08
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「へっ、腕は鈍ってねぇようだな」 「言ってろ」 言い終わるやいなや、鋼棍によるノーモーションの横払いが飛び出す。 [槌斧]タイプの武器でこれだけ出の早い一撃を繰り出せるのはやはりアレクの腕のなせる技だ。 だが、俺とて遊びでニール師匠に師事してきたわけではない。 <33>

2015-05-14 22:48:59
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

轟音を唸らせて迫る狼牙棒。 ハルバードではこの質量の一撃は受け切れない。 かと言って後ろに飛び退いて避け切れる間合いでもない。 ならば。 俺は瞬時の判断で"前に"大きく踏み込む。 遠心力が最も乗る棍の先端部より更に柄に近い部分まで肉薄し、肩鎧と篭手の2点で受け止める。 <34>

2015-05-14 23:00:10
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

直撃は防いだがそれでも身体が大きく横に揺さぶられる。 俺は脚をぐっと踏ん張って慣性を殺し、転倒を堪えた。 「へぇ、流石じゃねぇか」 ニィ、と太い笑みを浮かべるアレクセイ。 こちらもバックステップで間合いを取り、矛槍を構え直す。 俺が取るべき次の一手は――― <35>

2015-05-17 22:03:20
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「こら、そこまでだ」 すぱん、すぱんとハリセンの良い音が鳴り響く。 振り向くとそこにはこめかみに青筋を浮かべたキリー姐さんとエミール。 「全く、いくら血の気が余ってるからって戦闘が控えているのに今から消耗してどうしようっていうのさ!」 「うぐっ…!」 「面目ねぇ…」 <36>

2015-05-17 22:07:01
kirry @kirry4570

@Dateryu 「まったく……ただでさえ血の気の多い奴が多いんだ。煽られて皆も本気の戦闘訓練しようとしてたんだぞ。異変モンスターとの戦闘前に疲れてしまったらどうするんだ?」二人の頭をハリセンでベシベシ叩きながら説教する

2015-05-17 22:33:13
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

どうやら俺とアレクの模擬戦を見ていたのは二人だけでは無かったようで、このまま放っておいたら他の連中まで触発されかねなかったという。 アサミやイルならともかく、迅雷にまでスイッチが入っていたら色々と大変な事になっていたかもしれない。 正座して説教を食らう俺ら。猛省である。 <37>

2015-05-17 22:17:24
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

なんやかんやあったがようやっと出発である。 昼飯時までみっちり4時間、再びあの馬車との格闘が始まる……! げんなりとした表情で座席に乗り込むと、そこにいたのは既に抱き枕を抱えて就寝中の眠り狐。 ……この娘強いわ。ホンマ強いわ。 <38>

2015-05-17 22:36:25
ぐらす @glas_farthest

@Dateryu すぅ・・・すぅ・・・むにゃん(抱き枕を抱えたまま寝返りを打ったりしています

2015-05-17 22:59:58
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

《オクタマ山林》を抜け、ようやくマウンピアに差し掛かったところで昼食となった。 昨晩の猪肉の燻製と山の幸を昨晩と同様に味噌で煮込み、ブリTが持ち込んた小麦粉を練って加えたすいとんである。 春先とはいえ山間部はまだまだ肌寒く、温かい汁物は実際ありがたい。 <39>

2015-05-17 22:47:06
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

昼食を済ませ、更に馬車で街道を進む。 ここまで来ると街道も途切れ、道無き道を進んでいくことになる。 今はまだ周囲は平坦な草原だが…… 「敵襲だ。総員戦闘準備を」 口調は静かだがよく通る声で、ザインの指示が車内に響いた。 <40>

2015-05-17 23:38:19
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

そうして話は冒頭に戻る。 既に周囲には大量のモンスター。 《茨刺イタチ》に《イノシシもどき》に《人喰い草》、《草蹄鹿》 低レベル帯の冒険者でも倒せるような雑魚ばかりだが… しかし。 「なんじゃこの水晶はっ!気持ち悪いぞい!!」 「レ、レベル85!?トリフィドが!?」 <41>

2015-05-17 23:46:55
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

体中に奇妙な水晶を生やしたモンスターたち。 どうやらこれが件の変わったエネミーというやつらしい。 「《飯綱斬り》ッ!……くっ、硬え!」 「うわぁぁん!このイタチちゃん可愛くないよう!」 「落ち着け!レベルは高いが倒せない相手じゃない!」 「了解っ!《キーンエッジ》!」 <42>

2015-05-18 00:01:13
ゆーり @neo_fullswing

@Dateryu 「うっうっ、どうせならちゃんと可愛くバラ咲かせてほしいの……!それなら可愛いのにい!」

2015-05-18 00:03:37
ヤマ@陽気な吸血鬼 @kisa1446

@Dateryu 「今のところ目立った行動パターンの変化はない この程度のエネミーの攻撃を素直に喰らう愚鈍はこの中にはいない 落ち着いて対処したまえ」

2015-05-18 00:06:53