騎馬民族の話(仮

夢で見たお話。 時系列めちゃくちゃ。 思いついたまま書いてる。 BL注意。
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長月笹良 @sasa_sep

@gude2hiro いやいや楽しみにしてます!そして騎馬民族あやめさんのかっこよさよ…!

2015-05-12 09:46:25
gude2hiro @gude2hiro

@sasa_sep 背筋をピッと伸ばして乗馬するあやめさんが真っ先に思い付いてしまいましてな…あやめさん何やっても格好いい立石さん勝てないといつも思います…

2015-05-12 17:09:14
長月笹良 @sasa_sep

@gude2hiro 姫様といい男どもが勝てる余地ありやせんぜ…!

2015-05-12 17:58:03
gude2hiro @gude2hiro

@sasa_sep とりあえず明日にでも図書館でモンゴルの歴史についての本を借りてくるんだぜ…もう後にはひけないんだぜ…

2015-05-12 18:44:29
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 僕の母は同盟国の末姫で気位の高い人だった。多民族国家の王ゆえ後宮には民族の数だけ妃がいる。母は僕自身には興味がなかった。僕が王位を継げるかだけに興味を持った。何の為に嫁いできたか分からないとすら言われたことがある。せめてお前が女なら。残酷な嘆きが心に刺さる。

2015-05-12 19:32:15
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 普通言うことが逆じゃないの。身の回りの世話をしてくれる赤毛のケリーは不思議そうに言う。僕が兄に劣るからだろう。女ならば外交の道具になれたのにということだ。僕の言葉に冷静だねとケリーは呆れてる。公の場でこそ敬語を使うが、彼は幼い頃からの唯一の友だ。

2015-05-12 19:34:48
長月笹良 @sasa_sep

@gude2hiro 銃や砲のいない時代の大陸は騎馬民族無双でロシアや中国の国土が広大なのももともと全部モンゴルだったからって何で読んだんだったか 東ヨーロッパも侵略されていっぱい死んだから『疫病』っていわれてたとか

2015-05-12 22:44:21
gude2hiro @gude2hiro

@sasa_sep うむ、日本の戦国時代もそうですからね。馬の描写とか出来ねえよどーすんだよと今更。モンゴルもロシアの国境辺りでは羊じゃなくてトナカイ放牧してるらしい。広い。蓮見は基本ツメが甘いのでやはり族長は姫様の方が向いてるなと思います…

2015-05-12 22:49:38
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro でも今度の杯施の族長は若い女らしい。え?それもすげぇ美人だって出入りの商人が。…へぇ。表向きこの国と杯施は同盟を結んでいる。蛮族と蔑み支配下に置きたいと言うのが本音だがあの一族は生まれる前から馬に乗り女子供ですら刃を振るうという。

2015-05-12 23:03:12
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 肥大し、平和に慣れきったこの国が扱えるものではないだろう。それでも年に一度、杯施は他の同盟国同様に貢ぎ物と共に挨拶に来る。確か去年までは痩せぎすの目だけは鋭い初老の男だった。幼い頃からの記憶に誤りがなければ、城壁から見た少年の傍らにいた一人だった。

2015-05-12 23:06:29
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 何でもあの国の族長ってのは世襲じゃないんだとよ。僕と違って人懐こいケリーはいつの間にか色んな情報を仕入れてる。色んな一家の中から一番相応しい奴を選ぶんだと。それが若い女だと?旦那が病気がちだからとかじゃねえか?例年通りならもうすぐ来るだろ、楽しみだな。

2015-05-12 23:11:55
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro ケリーの予言通り、杯施の族長が謁見を申し込んできたのは数日後のことだった。謁見の間に入り既に座っていた腹違いの兄に声をかける。兄上。腹違いの兄は僕にゆったりと微笑んだ。これは、殿下。…おやめください、殿下などと。いいえ、貴方こそ兄上などと畏れ多い。

2015-05-12 23:15:53
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 私は所詮妾腹ですから、どうぞ兄上などと呼んで下さいますな。言葉とは裏腹に口許に笑みは感じられない。…兄上、僕は、王になど。発言にはお気をつけなさい、殿下。誰が聞いているとも分かりませんよ。兄の母は僕の母が嫁ぐ前から父王の愛妾だった。

2015-05-12 23:19:59
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro それが、どれだけ僕の母の怒りに触れたのかは分からない。事実なのは、母が嫁いでまもなく兄の母が死んだことだけだ。兄は何も語らない。少なくとも公の場では優しい。子供の頃はその優しさを素直に受け止めていたが、今は。杯施の族長は若い女だそうですよ。

2015-05-12 23:22:51
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 僕の言葉に、兄は視線を向けることなくほう、とだけ呟いた。相変わらずあの赤毛はよく働きますね。ではお返しに一つ。最近杯施に侵入しようとした愚かな国がいくつかあったが、悉く返り討ちにされているそうな。それも決まって頭は、仔猫を連れた黒髪黒目の青年。

2015-05-12 23:27:50
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 不意に頭をよぎるのは一度だけ出会った異民族の少年。僕にただ笑いかけてくれた黒い瞳。まさか、考えすぎだ。良いやり方よな。兄は歌うように小さく呟いた。族長が代わってすぐ、しかも若い女だと聞けば攻め込みたくなるだろう。そこを一網打尽に片付けたか。

2015-05-12 23:31:01
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 杯施の新たな族長と言う女性は宮中のどの女性より美しかった。父王が私がもっと若ければ貴女を手に入れる為に戦をしなければならなかったなどと言っていたがあれは本気だったろう。族長は微笑みこれからも両国に幸あれと答えた。

2015-05-12 23:34:26
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro どちらかが旦那かね。僕の後ろでケリーが耳打ちする。族長の後ろにはなるほど男が二人いた。一人は頑強な大男。日に焼けた髭面は百戦錬磨の武人といった風情がある。もう一人は黒髪黒目の青年。ご覧なさい、殿下。珍しく兄が楽しげに呟いた。老軍人どものあの怯えた顔。

2015-05-12 23:38:55
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 言われて視線を移すと、なるほど確かに勲章を身に纏った老軍人達はあからさまに動揺しているのが分かった。あのひげくまさんはそんなに恐ろしいのかね。ケリーは呟くが、老人達の視線は黒髪の青年に向けられていた。青年は、そんな空気を察してか口許に笑みを浮かべている。

2015-05-12 23:41:42
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 型通りの挨拶が終わる。立ち去る時黒髪の青年はふとこちらに視線を投げた。つられてこちらも視線を向けると、にこりと笑われた。…ああ、やはり君か。向こうも同じことを思ったのだろうか。口許が綻んでいるのが見えた。待ってと言いたかった。君と話がしたいのに。

2015-05-12 23:47:06
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 馬鹿な、まるで生き写しじゃないか。老軍人達は彼らが立ち去ると発狂したかのように叫び出した。早くあの男を殺せ、災いの種だとまで言う者もいる。愚かなことよと、兄は蔑むように呟いて、さっさと部屋を出ていく。うるせぇジジイどもはほっとけよ。ケリーに促される。

2015-05-12 23:50:07
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro ああ疲れた。姫様、まだ城内です。族長になっても姫様なんだ。妙なところで感心してるとお前は何を余計なことをしてたと椿は俺を叱る。いや、昔の知り合いがいたから嬉しくて。知り合い?一回だけしか会ったことないんだけど。おや妻がいながら。あれ妻じゃねえよ。姉だよ。

2015-05-12 23:53:39
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro まあいい、ご苦労だった蓮見。また心にもないことを。俺の言葉に姫様は笑う。己を最大限餌にして、周辺の国々を黙らせたお姫様がここに来た最大の理由は俺のお披露目だ。精々よい餌になれよ。わあ、片付けまでさせるつもりのくせに。俺の言葉を姫様は否定しない。

2015-05-12 23:56:55
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 杯施は侵略とは無縁だ。売られた喧嘩はもれなく買うだけで。俺の姿を見ただけでビビってるじじいどもを見て、幼い頃散々聞かされた祖父の武勇伝は全く大袈裟ではなかったことがよく分かった。これで的はお前になった、私は静かに茶が飲める。躊躇いの欠片もない発言。

2015-05-12 23:59:32
gude2hiro @gude2hiro

@gude2hiro 生まれた場所が悪い分生き方でカバーしてきたつもりだ。劣悪な施設から抜け出し城に出入りを許される商人のところに潜り込んだのは、自分と年の変わらぬ王子様がいることを知っていたから。お目通りを許された王子様は癖のある金色の髪に緑色の瞳。お姫様の間違いかと思った。

2015-06-03 13:34:34