歴史上の小狐丸についての考察5/31更新
- yukitama1999
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鎌倉時代から南北朝までの小狐について自分用メモ1 ・保元の乱以降は藤原頼長のもとから近衛家に伝わった ・近衛家の者だけが小狐を用いることができた ・弘安4(1281)に興福寺領大住荘と石清水八幡宮領新荘の間の堺相論を契機に、摂関家の子弟が春日祭上卿を独占することがなるなった→
2015-05-21 18:38:25鎌倉時代から南北朝までの小狐について自分用メモ2 →これ以降摂関家の子弟が春日祭上卿として小狐を使用することがなかった →摂関家が小狐を使用する場が減少 ・近衛家平による小狐の使用から正安2(1300)までに近衛家のもとに小狐があった
2015-05-21 18:39:14鎌倉時代から南北朝までの小狐について自分用メモ3 ・鷹司冬平(1275-1327)の生存中に小狐が既に近衛家による紛失(『後照念院殿装束抄』) ・応安3(1370)の四、五年前に小狐が九条家の元に移った(『後深心院関白記』) ・具体的に近衛家がいつ小狐を紛失したのか不明
2015-05-21 18:40:19鎌倉時代から南北朝までの小狐について自分用メモ4 ・冬平の時から九条家の元に移るまでに少なくとも40年ほど摂家の小狐は長期紛失の状態 ・摂関家は小狐を使用する場がなくなるどころか、それを使用する機会自体が奪われ、小狐との接触が絶たれた ・その間小狐の実体から乖離した伝承が肥大化
2015-05-21 18:42:07野剣小狐は関白が鷹司冬平の時に紛失とされたけど、万里小路家を調べるにはいつ頃から調べればいいだろう。しかし石切剣箭神社にある小狐丸って確か宗近作とされているよね?宗近作の可能性が低いと思われる藤原摂関家の野剣小狐とは果たして同一刀なのかな?
2015-05-18 19:16:33須藤敬著『古文教材の考察と実践――教育と研究のフィールドをつないで――』の第三部第一章「『大鏡』時平抜刀の太刀をめぐる史実と伝承」。「小鍛治」の生成前の文学作品中の小狐像
朝から資料読み。自分用メモ。 「大鏡にみる時平抜刀の史実と伝承」にある野剣小狐についての考察 ・保元の乱以前は頼長一族の手元にあった ・保元の乱以降は近衛家に伝わった。※たとえ摂政関白と藤氏長者になっても近衛家以外の者は小狐を用いることができなかった。
2015-05-07 08:53:32自分用メモ。 「大鏡にみる時平抜刀の史実と伝承」の結論 ・『天神縁起』と『保元物語』の双方に登場する小狐の共通の機能は王権、王法守護の霊威があると考えられていた ・『大鏡』の時平抜刀の記事に触発され、その時の太刀を摂関家に伝えられていた小狐と結び付けて生み出されたものだった
2015-05-07 09:41:48歴史上の小狐丸を軽率に解読 ★史実上の野剣(野太刀)小狐は藤原摂関家に政治的に使用され、藤氏三宝の1つで摂関家の地位を誇示する象徴 ★『小鍛冶』で摂関家の小狐が稲荷信仰と結び付けられる前の文学作品(『天神縁起』『保元物語』)の中で、小狐は王権や王法守護の霊威があるとされていた
2015-05-07 09:56:17刀剣乱舞の小狐丸の衣装は修羅物出立の能装束を参考にしたと思われる
小狐丸の衣装が参考にしたと思われる修羅物出立の能装束 『知章』平知章 『俊成忠度』平忠度の亡霊 『箙』梶原景季の霊 『敦盛』平敦盛 画像元:銕仙会 pic.twitter.com/KjtJ0lKbpP
2015-04-30 23:59:50藤原摂関家の太刀小狐も衛府太刀であったでー!史料で確認できた小狐の最も早い時期の持ち主と思われる藤原師輔も検非違使別当だったんだよー!>RT
2015-05-02 23:01:50藤原家の者による「小狐」の使用について。昇進儀礼の場で摂関家という家柄を誇示する手段として極めて政治的に使用されていたようです。渡部史之「藤原師輔の野剣「小狐」と摂関家」と福永酔剣『日本刀名工伝』を参考
藤氏長者就任後に行う初めての春日詣も、摂関家の子弟にとっての直衣始や春日祭上卿勤めと同じ、藤氏長者にとっての昇進儀礼だった。摂関家の子弟の昇進儀礼の場で摂関家という家柄を誇示する手段として極めて政治的に使用されていた太刀小狐…藤氏三宝の一つで、摂関家の象徴であった小狐...尊い🙏
2015-04-27 23:22:52直衣始、納言・大臣に昇進した後春日祭上卿を勤め、藤氏長者就任後に初めて行われた春日詣。これら昇進儀礼の場のほか、院政期に婚礼の際にも使用された小狐、福永先生いわく「めでたい吉剣」🙏
2015-04-27 23:44:08福永先生の『日本刀名工伝』に「小狐丸には美しい螺鈿の鞘がついていたと古記録にある」と書かれていたが、その古記録とはなんだろう...鈴木先生の『有職故実』によると小狐は蒔絵の野太刀だったはず...もう一度検証しなきゃ...
2015-04-27 23:54:33前から気になっていた『玉葉』に九条兼実が春日詣の際に残した「先例必用小狐」の記述、この先例は藤氏長者が就任後に初めて春日詣を行う際の小狐の使用だったのね。
2015-04-27 23:14:25小狐の名称の由来と鞘について。渡部史之「藤原師輔の野剣「小狐」と摂関家」を参考
小狐の名称の由来① 『墻納抄』に記された野剣小狐の装飾 「小狐〔金作紫革。装束梨地蒔絵、遠山・小草・小鳥画之。帯トリノ間ノ裏ノ方ニ小草ヲ含、狐ノカヘリミタル形ヲ画。以之号之歟。〕」
2015-04-23 23:02:15小狐の名称の由来② ・『墻納抄』によると、蒔絵野剣と思われる小狐の鞘には遠山・小草・小鳥が描かれ、「帯トリノ間ノ裏ノ方」には小草を口に含み、後ろを顧みる狐の姿が描かれており、これが小狐の名称の由来かと。 ・『墻納抄』の成立時期は不明。
2015-04-23 23:03:01小狐の名称の由来③ ・『玉葉』には小狐は「海裏野剣」と記されている。鞘に海浦の文様の装飾を持つ野剣とのこと。院政期以降の史料でも刺繍にちなんだ名を持つ平緒などの存在も確認される。 ・どこまで『墻納抄』の記述通りであるかともかく、小狐の名称が鞘の装飾に由来する可能性は十分にある。
2015-04-23 23:03:54鞘に遠山・小草・小鳥と後ろを顧みる狐の姿が描かれる小狐...かわいすぎか!雅だな雅。ヘタすりゃ小狐丸にもお供の狐がついていそう。
2015-04-23 23:30:46小狐の鞘に描かれていると言われる遠山・小草・小鳥の蒔絵はどんな物なのかをよく知るためにググった結果。雅じゃ...小狐丸の着物にこんな模様を描きたい pic.twitter.com/I4i3PqFu80
2015-04-24 01:07:36