「……はい?」 「だから、僕を産み直して欲しいんだ。肉体を捨てた、上位の存在として」 「……わたし、ただの人間なんだけどな」 「自覚してないかもしれないけれど、さっき飲んだ液体は君の身体を変異させている」 「マジ?」
2015-05-28 06:41:16「具体的には、胎内に取り込んだ人間の肉体を吸収して、魂だけの存在として産みなおす身体にね」 「同意してないんだけど?」 「悪い話じゃないさ。肉体のマナは君のものだから、綺麗にもなるし、若返りもする」 「……マジ?」
2015-05-28 06:42:50「……おぉー、ホントに小さくなった」 「方法は単純だよ、そんなに難しくない……それじゃ、始めようか。指で広げてくれ」 「……」 「驚いた。その歳で処女とは」 「悪かったわね」 「いや、却ってその方がいい」
2015-05-28 06:56:38「んっ……あっ……」 「もう少し……小さくなるか?このままだと……」 「いい、わ。処女喪失が、セックスじゃ、ない、のは、ヘンタイっぽくて、アレ、だけど」 「そうか。それじゃ、遠慮なく」 ぶちっ 「ああああああああっ!」
2015-05-28 06:58:51「もうちょっと、やさしく入んなさいよ」 「許したのはそっちだろ」 「……やっぱり断るんだったなぁ」 「産み直してもらったら膜くらいいくらでも再生してやるから」 「そういう問題じゃないし……」
2015-05-28 07:00:04「なかで、動いてる……どんどん、上がってくる……」 (苦しくはないか?感覚麻痺の魔法をかけてはいるが) 「大丈夫……」 (ここだ。子宮口の中に入るぞ) 「……あああああああああっ!」
2015-05-28 07:02:03「はい、ったの?」 (ああ。子宮壁と私を繋いだら、あとは黙っているだけでいい) 「ふうん……」 どくん、どくん 「なに、これ……なんだろ、活力?みたいなのが、お腹のそこから湧いてくる感じ……」
2015-05-28 07:03:38(もう少しだ。もう少しで、肉体の全てを捨てさることができる) (それにしても……彼女の子宮は暖かい) (「高次の生命体として生まれ変わる」のだからな……第二の誕生だ) (……?なんだ、様子がおかしい)
2015-05-28 07:05:23「あぁー!すごーい!肌のハリが違う!10代に戻ったみたい!」 「ヒト一人分のマナを取り込むって、こういうことなんだね……」 「……でも、もっと食べたいな。マナだけじゃなくて、知識も、記憶も、全部」
2015-05-28 07:06:54(……おい待て!何をしている!) 「何って、あなたのすべてを吸収してるのよ」 (約束が違うぞ!!) 「だって、欲しくなっちゃったんだもの」 (待て、やめろ!やめてくれ!) 「おとなしく言うとおりにすると思った?ホント、男って単純でバカね」
2015-05-28 07:08:22(……) 「あらかた吸い取っちゃったかな?それにしても、この人、頭がいいんだね……でも、楽しい思い出があんまりない」 「あなたの代わりに、人生を謳歌してあげるんだから、感謝しなさいよ、っと」 「さーて、もっと『食べ』ようかな」
2015-05-28 07:11:43「ねぇ、そこのきみ」 「ぼ、ぼくですか?」 「そ。ねぇ、おねぇさんと、キモチイイこと、しない?」 「……」
2015-05-28 07:12:59