FIRESTORMについて

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その財前丈太郎は同じ大森監督によるものであり、アニメーションスタジオも同じトランス・アーツ。少なからず関係があったと見たほうが良いのかも……(汗)

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また大森コンテだと、財前丈太郎と比較的時期が近いダンクーガノヴァの担当回(第10、11話)でも、財前的なカットイン演出を多用していた記憶がある。大森さん、そういうタイプの演出にこだわりがあったのだろうか

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一方でCG作画によるドッグファイトは中々迫力があるように作られている。ブラッドに仲間が殺害される様子については、CGのキレの他、画面の暗転を多用した演出も仕留められるショッキングな瞬間をなかなか表現できているかと。 pic.twitter.com/qlTpgSC1jq

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特にバイザーを貫かれて即死のパイロットは、直接的でないにしろひびだらけのバイザーを暗転で見せている演出がなかなか惨い。日曜朝9時にこの撃墜シーンが放送されたと考えると結構冒険しているかもしれない。

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また1話の山場となるナギサ対ブラッドの空中戦も画面の緩急の付け方もメリハリが入っており、一瞬の接触から撃墜まで勢いとともに描き切っている。 pic.twitter.com/ibd2sVUc1H

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特に最初の外装パーツをパージして爆発から生還したサンダーボルトがブラックサンダーと衝突寸前となる所をスローモーに3カット連続で見せて、暗転した画面でパイロットが状況を認識する瞬間(息遣いの演出ともども)ちょっとハッとなる。

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そこから、ナギサが一気に機銃掃射で目の前の相手を蜂の巣にする所は怒涛と言わざるを得ない。CGのクオリティで一番目についた所。

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第2話……ブラック・オーキッドが100億ユーロドルを明け渡さなければ英仏海底トンネルを爆破すると脅迫を仕掛ける回。話もほぼ海底トンネルに仕掛けられた爆弾を解体することに焦点が当てられている。

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なお、この回で母艦となる超巨大潜水艦オーシャンストームやサンダーボルトの他、前線基地、輸送の役目をこなす大型管制機トルネード、高速装甲車コンバットクルーザー、小型高速潜水艇シーシャークといった感じで主要メカニックがズラリと登場。

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早い話、最初から用意されたメカニックが全て顔見せという販促的になかなか美味しいスタートかもしれない(この作品は商品展開がほぼないので惜しい)

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また無理してだしたという印象はなく、基地ポジションのオーシャンストーム、中継地点まで輸送を担当するトルネード、SF9の活動時に留守を守るサンダーボルト、陸上で情報を収集するコンバットクルーザー、今回戦闘調査のメインとなるシーシャークなどなど

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海底に仕掛けられた時限爆弾の解体といった題材ながら、陸海空の主要メカニック全てを最初から上手く活躍の場を与えている所は視覚的に飽きない。

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また、SF9を支えるサブメンバーについても女性4人という立ち位置ながら、トルネード、サンダーボルトのパイロットといった輸送、護衛面で堅実な活躍をしている描写がちょっとユニーク。善し悪し別に萌え的要素を特殊部隊の中でなかなか削ぎまくっているという味わい

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一応爆弾解除では冒頭で爆弾解除のシミュレーションでほのぼのとしたやり取りがあったローラとナギサに焦点が当たる。

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冒頭で爆弾の扱いはローラの方が上という軽いやりとりをはさんで、時限爆弾解除の際、最後の爆弾が通信式で爆発する仕組みの中、意地で最後まで爆弾解体を果たしたローラ、通信の出元を得意の操縦で突き止めたナギサのキャラのドラマにつながったかと。

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といったところだろうか。異様に懐かしい雰囲気に突っ込みを入れながらも、メカニックのCGや硬派な面と軽妙なやりとりが見られる様子から見ていてそこそこ飽きないという印象。なんだかんだと期待したい

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さて、ファイアーストームについての視聴感想とか。3～5話まで。なんか妙にカルト的なファンがいる模様、これは意外。

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大まかな特徴としては、3話で早くもブラック・オーキッドが宇宙から飛来したエイリアンである事が判明する。3話で人間に擬態していたエイリアンが正体を現して死ぬシーンはちょっとグロテスク pic.twitter.com/janPCV4iF3

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大体1クールの時点で判明するかと思えば意外と速かった。もう少し引き伸ばしても良かったのかもしれないが、2クールの構成が予定通りだった事と考慮すると一応早いうちに正体をばらしてもありかもしれない?

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一応話の展開としても第3話でSF9の面々が正体を知る→第4話でブラック・オーキッド側もSF9が危険な存在と認識する→第5話でエイリアンとしての科学力を惜しみなく使うようになれば勝ち目がないとSF9が警戒するといった流れはそれなりに面白い。早くも壮烈な争いへシフトしているかのよう。

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また、ファイアーストームの世界観として子供キャラクターが一人も存在しない。FS9の面々も若者や新米といった印象が強いメンバーが一人たりとも存在していない所はちょっと異色の試みかもしれない。

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一応主人公となるナギサさんですら設定年齢は28歳(女性の年齢を欠くのは失礼だが)と、SFアニメの主人公ではあんまり見られない大人の女性といった印象。

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またSF9のメンバーとして第1話では新米として描かれていたとはいえ、彼女自身陸上オリンピック選手として抜群の運動神経、ナノエンジニアに精通しているメカニックといった形で十分優秀なメンバーであり。

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ぶっちゃけ他のメンバーも28、28、25、30歳といった感じで20代前半以下のメンバーが不在の主人公チームというものも珍しい。また全員がプロフェッショナルで特別チーム内の衝突も見られないというのも珍しい。

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いわば、宇宙人からの侵略に対して少年や若者ではなく、プロフェッショナルの大人たちが対峙するという雰囲気は珍しい。レトロな雰囲気も相まって硬質な毛色が強い作品かと。