Fallout鎮守府 西北西へ

スフィルナ＠治療中 @finad8

「……あ、人間？」 「本当だ。」 黒いパワーアーマーを着た兵士が歩いているのを見て、2人は慎重に近づいていく。 アーマーを着た兵士たちも気づいたのか、武器を構え警戒するが撃たないのを見てまた道を歩き始める。 #Fallout鎮守府 p.twipple.jp/I7fgz

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「あ、あの！」 磯波が話しかけると、また兵士は足を止める。 「なんだ、地元住民。」 うんざりしたような口調で兵士が答えると、吹雪は冷静にたずねる。 「……このあたりで私達と同じくらいの女性を見なかった？」 「知らんな、奴隷商人にでも捕まったんじゃないか？」 #Fallout鎮守府

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兵士は面倒くさそうに答えると、吹雪はさらに尋ねる。 「奴隷商人？」 「あぁ、ここから西のアウトレットモール跡地にいる連中だ。連中はわけのわからん兵器で相手の頭を混乱させ、それから連れ去っていくんだ。この辺にいるから気をつけろ。」 #Fallout鎮守府

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「ありがとう。」 吹雪は磯波を連れて行こうとするが、兵士が引き止める。 「そうだ。お前達、戦前の精密機器を持ってないか？」 「え、ありませんけど……」 磯波が素直に答えると、兵士はため息をつく 「なんかあったら我々アウトキャストにくれ。相応の謝礼をする。」 #Fallout鎮守府

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「アウトキャスト？」 磯波が首をかしげると、アウトキャスト兵は磯波のPip-Boyに座標を打ち込む。 「ここだ。詳しい話は護民官に聞いてくれ。」 そういうとアウトキャスト兵はロボットと部下を連れて去っていく。 「……何なんでしょう、あの人たち。」 #Fallout鎮守府

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「Brotherhood of steelのアウトキャスト達。お高く留まった選民思想の人たちとは聞いてたけど……案外そうでもないのね。」 「なるほど……でも、手がかりは得られましたね。」 磯波は少し嬉しそうに答えると、吹雪もそっとうなずく。 #Fallout鎮守府

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「手がかり？奴隷商人に捕まったというの？」 「ありえませんか？」 「……まぁ、無きにしも非ずかな。」 吹雪はうなずくが、潮と朝潮が通る予定のコースをもう一度見直す。 「……でも、まずはルートを一通り通ってみよう。ルート上にいたら、助けを求めてるかも。」 #Fallout鎮守府

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「そう、ですね。」 磯波はうなずくと、吹雪に従いそのまま潮と朝潮の巡回コースを歩いていく。 #Fallout鎮守府