Fallout鎮守府　スプリングベールの艦娘

スフィルナ＠治療中 @finad8

深海凄艦との戦争が終わり、艦娘達は次の戦争に備え特殊な施設に封印された。 しかし、その後人間同士の核戦争が発生。主要文明国は滅び、世界は復興のめどが立たなくなった。 それから数百年後、戦後の情報しか知らない艦娘達はウェイストランドに放り出される。 #Fallout鎮守府

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吹雪達が目覚めた時、Vault45は閉ざされていた。 彼女たちが目覚めると同時にVaultはさび付きながらも電力を回復し、冷凍睡眠状態の艦娘に命を吹き込み汚染を除去し始めた。 彼女たちがまずやらなければならなかったことは、大型生物の駆除だった。 #Fallout鎮守府

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大型のネズミであるモールラット、大型のサソリ、ラッドスコルピオン。そして長年の掃除といった業務を忘れ暴走した汎用家事ロボットＭｒハンディ。 艦娘達は近くにあった10ｍｍ拳銃や短機関銃、近接で戦えるものは警棒や刀で駆除していった。 #Fallout鎮守府

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一通りVaultの掃除が終わり、ターミナルで情報を確認したところで外の様子を見に行くべきと不知火が提案する。 早速偵察チームが編成されたが、そのうち潮と朝潮は帰還しなかった。 彼女らの捜索も兼ね、また食料と水の確保のため吹雪と磯波はウェイストランドに立つ。 #Fallout鎮守府

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「え……」 レイダーの死体からアーマーを剥ぎ取り、弾薬を探る吹雪を見て磯波は表情を真っ青にする。 「こうしないと生き残れないよ。もう、私達の知ってる世界じゃない。」 荒野の真ん中にたたずむ150年前の廃墟内部で、吹雪はあきれたように磯波を見る。 #Fallout鎮守府

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「情報を探そう？次はここ。」 「え……」 廃墟から出た吹雪はとおりを抜け、磯波を小学校の廃墟へと連れて行く。 スプリングベール小学校、と壊れかけた看板にかかれている。 「公共機関なら、何かあるかも。」 吹雪は慎重に扉を開け、小学校に侵入する。 #Fallout鎮守府

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「あ、捕虜が……」 「待って！」 小学校の廃墟に入り、人が捕らえられているのを見て磯波が駆け寄るが吹雪が肩をつかんで引き止める。 間一髪、磯波は地雷を踏まずにすんだのだ。 「ここはウェイストランドよ。絶対に油断しないで。」 姉の厳しい言葉を、磯波は胸に刻む #Fallout鎮守府

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地雷を解除し、捕虜をボディチェックしてレイダーから奪った32口径ハンドガンを手渡し変わりにスティムパックを奪って外に放り出す。 吹雪の動きには無駄がなかった。磯波はびくびくしながらハンティングライフルを構える。 「何で吹雪姉さんはそんなに落ち着けるの？」 #Fallout鎮守府

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「何が？」 「何って、地雷とか良く気づけるし死体も……」 磯波が首をかしげる。この世紀末とも呼べる環境に適応しきっているのだ。 「これのおかげ。」 吹雪は自分の腕に付けられている黒い腕輪を見せる。液晶画面とボタンのついた端末と呼べるものだ。 #Fallout鎮守府

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「PiP-Boyという端末で、ここにあらかじめ必要な情報が記録されていたの。」 「そう……て、敵！」 磯波がハンティングライフルを構え、扉が開いた瞬間に発砲する。一撃で正確にレイダーの頭を撃ち抜き、絶命させていた。 「まだ来るよ。」 #Fallout鎮守府

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吹雪は部屋の内部に敵が大勢いることを感じ取ると、手榴弾のピンを抜いて投げつける。 「耳、押さえてて？」 「は、はい。」 吹雪はPip-boyのスイッチを押すと手榴弾を部屋に投げ込む。 時間がスローモーションで流れ、正確に手榴弾が部屋に投げ込まれる。 #Fallout鎮守府

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手榴弾が部屋に投げ込まれると、大騒ぎの後に爆発する。 吹雪は部屋に入ると、うめき声を上げるレイダーの頭にナイフを突き立てる。 「そ、そこまでするの……？」 「銃弾の無駄だから。」 冷淡に答える吹雪に、磯波は背筋が凍る想いがした。 #Fallout鎮守府

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「磯波、見てないで手伝って？」 「は、はい……」 磯波は室内でばらばらになった死体から使えそうなアーマーのパーツや武器を拾う。 血まみれの室内での作業は、磯波にとっては辛いらしく目をつぶりながら死体を探っている。 #Fallout鎮守府

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一通り物資を回収し終え、部屋のクリアリングも行うと鍵のかかった部屋を見つける。 「鍵がかかってる……」 磯波が引き返そうとすると、吹雪はヘアピンを取り出し鍵穴に差し込む。そしてドライバーも取り出すと鍵穴を弄り始める。 「そんなことも出来るんですか？」 #Fallout鎮守府

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「磯波も覚えて？これがここで生きる術だから。」 しばらくすると鍵が開く。扉が開くと同時に吹雪は手榴弾を部屋に開いた穴の中に投げ込む。 爆発音と共に部屋が振動する。しばらくすると、大量の巨大な蟻が出てくる。 「な、何これ！？」 「撃って！」 #Fallout鎮守府

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吹雪の声でわれに返った磯波は夢中でハンティングライフルを撃ち続ける。 吹雪は冷淡に10ｍｍ拳銃で蟻の頭を打ち抜き、絶命させる。 「きゃ！？」 ハンティングライフルでは間に合わず、磯波が蟻にまとわりつかれ足を噛まれてしまう。 「落ち着いて。」 #Fallout鎮守府

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吹雪は先ほど手に入れたバットを取り出すと、一撃で蟻の頭を叩き潰す。 「あ、ありがとう……」 磯波は礼を言うと、32口径拳銃に持ち替え蟻を打ち抜いていく。 やや弱気だが艦娘として戦闘は経験している。銃声がやみ、蟻を全滅させるのに時間はかからなかった。 #Fallout鎮守府

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「奥に行こう。」 「う、うん。」 全滅したのを確認すると吹雪と磯波は穴の中に入る。手掘りの坑道であり、小さいライトで穴が照らされている。 抵抗もなく奥に到着すると、先ほどの巨大蟻の卵が多数と死体が見つかる。死体の近くには突撃銃と弾薬箱、本が置かれていた。 #Fallout鎮守府

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「これは……」 敵を確認できないため、磯波は突撃銃を持ち上げて動作を確認する。 Ｇ3突撃銃にそっくりだが、5.56ｍｍ弾を用いストック、グリップも木製の銃だ。 本は英語で書かれた潜入作戦用の本だった。 「持って帰ろう。銃は磯波が持ってて。」 「了解。」 #Fallout鎮守府

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本をバックパックにしまい、突撃銃を持ち磯波は吹雪と一緒に小学校を出る。 「怖かった……」 「まだまだこの程度序の口。もっと厳しくなるよ？」 「え……」 この小学校の制圧にすら手間取った磯波にとっては、大変な旅になることは想像に難くなかった。 #Fallout鎮守府

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吹雪のカルマは中立。磯波は善。 吹雪は10ｍｍ拳銃を、磯波はハンティングライフルをベースに戦う。 #Fallout鎮守府

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先発隊として出た朝潮と潮が奴隷商人に拉致されたためその奪還のために物資をかき集めつつ地図を埋めていく吹雪と磯波。 サソリやロボブレインといった強敵を退けスーパーミュータントも倒しつつウェイストランドになじんでいくとかおいしい。 #Fallout鎮守府

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真っ先に外に出るが装備がないのでそこらへんの10ｍｍピストルを拾って周囲を警戒する吹雪と磯波。 AgilityとPerception特化で野生動物とかレイダー相手に落ち着いて対応する。そして恒例の剥ぎ取りに抵抗感を覚える磯波と淡々とこなす吹雪。 #Fallout鎮守府