- chrisutabel
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宴会も終わり、片付けをしようと立ち上がったところを気を利かせた他の子に古鷹を部屋まで連れて行ってあげて、と言われおんぶをして廊下を歩く叢雲ちゃん
2015-05-20 20:14:20突然叢雲と名前を呼ばれびくりと体を震わせて驚いていると、何かをつかもうとするかのように小さく手を伸ばしながら顔を歪ませている古鷹を見つけた叢雲
2015-05-20 20:23:59はっと思い、今度はちゃんと見つけて離さないから、と小さくつぶやきながら手を握ってあげると、古鷹の顔が安心したかのようにまた先ほどのようになりほっとしていると、そのまま握っていた手を引っ張られてベッドの中に倒れこんでしまう叢雲ちゃん
2015-05-20 20:27:58ベッドに倒れこむことで寝ている古鷹の顔が目と鼻の先にきてしまい、思考が停止して口をパクパクさせているとそのまま古鷹に抱きつかれてしまって完全に固まってしまう叢雲ちゃん
2015-05-21 01:58:04そのままあーとかうーとか言葉にならないことを発しながら目まぐるしく頭の中にいろんなことが浮かび、とりあえず離れようにも重巡の力のため敵うはずもなく、気がつけばいつの間にか意識を手放していたようで朝になっており、一人ベッドの上で寝ていることに気がつく叢雲ちゃん
2015-05-21 02:02:20慌てて身体を起こしたところ、ちょうど自室に備え付けのシャワーを浴びていたらしく着替えようとしている古鷹の姿が目にうつり布団をかぶる叢雲ちゃん
2015-05-21 02:09:44せっかくだしシャワーを浴びていきなよ、と言われおずおずと浴室へと入り、普段こんなシャンプーとかを使っているんだ……、と妙に感心しながら時間をかけシャワーを浴びたことで冷静さを取り戻し、さっさと着替えて部屋に戻ろうと服を手に取ったところで、それが古鷹の私服であることに気がついた叢雲
2015-05-22 01:04:50遠くで聞こえる洗濯機に入れておいたよとの声を右から左へと聞き流しながら服をつかみ思考を停止させていると、迷惑だったかな……と心配気な表情を浮かべながら古鷹が入ってきたので、大丈夫よ、驚いただけだから、と脱衣所から追い出し、おそるおそる着替える叢雲
2015-05-22 01:12:02少し大きい服に戸惑い、完全にペースを崩された中、遅くなったけどご飯を食べに行こう、との提案を断ることもできず遅めの朝食となり、そこで少し陰のある表情でありがとうから始まる古鷹が昨日見た夢の話を聞くことになった叢雲
2015-05-22 01:18:20暗い海の中少しの先も見ることができずただ心が徐々に闇に侵されて、逃げようにも身体は鎖に縛られて沈むことしかできず言葉にならない言葉を叫んでいる最中、何か剣のようなものが鎖を断ち、その後叢雲の腕が引き上げてくれたと、そんなことを話し再びありがとう、と口にした古鷹をぼんやりと見る叢雲
2015-05-22 01:28:06@tos でも私は剣なんてものは持ってないわよ、と艤装の槍を思い出しながら答えると、あの切れ方か剣だったよ、と譲らない古鷹に、なら勘違いじゃないかしら、と心の中で残念に思いながら平静を装い話を切ってご飯を食べていると明石が名前を呼びながらやってきて驚く叢雲
2015-05-25 09:27:46@tos 少々込み入った話になるので、と言われ古鷹に謝ってついていくとそこは工廠で、大きな作業台の上に何枚もの設計図と近くに腰掛ける夕張がおり、こちらの存在に気がつくと改二おめでとう、と優しい笑顔で言われて戸惑う叢雲
2015-05-25 09:34:45@tos 突然のことで驚き戸惑う最中、返事はいつでもいいからとの言葉とともに承諾書と書かれた紙を差し出され、改二でどのように変わるのか簡単な説明を受けながらこれで古鷹の役に今よりも立てるんだと意気込み、説明が終わるとともに承諾書にサインをして改装用の寝台に横たわる叢雲
2015-05-25 10:42:01@tos 意識が肉体から離れ、過去の記憶と今の感情の奔流に呑まれ、侵され、絶え間ない後悔と自問の連続の後、ようやく肉体が意識に追いつくとそこには先ほどまでいた部屋ではなく、ただ遠くから明石の改装終わりました、との声が響く中で立ち尽くす叢雲
2015-05-26 12:40:42@tos 自らの身体を眺めながら改二になったという実感がわからない中、それでもゆっくりと一歩踏み出してみると今までと体幹が変わっていることに気がつき、ふらふらとおぼつかない足取りとなってしまって壁に手をついていると慣れるまで焦らない方が良いですよとの声に深呼吸を数度する叢雲
2015-05-26 12:46:07@tos そこでようやく艤装の一部で愛用の槍がないことに気がついたものの、でもそれが自然で当たり前のように感じながら、しかし今の状態では何かが欠けているような不安感があり、何だろうかと心の中で首を傾げながら部屋を出るとそこで古鷹が待ち構えており扉を再び閉めてしまう叢雲
2015-05-29 00:31:29@tos 扉越しの困惑まじりのむらくもー、と呼ぶ声を聞きながら、なんでいるの後で見せようかしらとか考えてはいたけど心の準備ができていないし私だってまだ今の姿がどんな風なのかちゃんとわかっていないのに、と頭の中をぐるぐるしていると、渡したいものがあるのとの声が聞こえてハッとする叢雲
2015-05-29 00:43:18@tos 息を飲む中おそるおそるといった風な小さな声で出てきてくれないかな……、と発せられた言葉が頭の中で反芻され、奥歯を噛み締めて気合を入れて扉を小さく開けたところそのまま古鷹によって扉を開かれたたらを踏み、あげた視線の先に先に安堵で緩んだ笑顔を見つけて自分もなぜか安心する叢雲
2015-05-31 14:22:09@tos 明石さんに言われてこれを持ってきたの、と差し出された手には古鷹には似つかわしくない両刃の剣があって、直感的ににそれが今足りないであろう艤装の一つである気がして手に取ろうした剣に手をかけたところでちょうど発せられた古鷹の言葉に注意を奪われて固まってしまう叢雲
2015-05-31 14:44:07@tos 剣を受け取った時に見たことがあるような気がしたの、ずっと考えていたんだけど夢で見た剣だって今わかったの、そう話す顔をとても嬉しそうで見惚れていると古鷹が小さく一歩踏み出して、だからこれからもよろしくね私の騎士さん、と小さな声で言ったかと思うと顔が近づいてきて頰に口付けを
2015-05-31 15:51:48