手塚アニメ原罪説が嫌われる本当の理由

運命に抗いたいという儚い夢。
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It happens sometimes @ElementaryGard

アニメの手塚原罪説にどうして拒絶反応が多いのか前から不思議でしたが、就眠前にふっと気が付いた。手塚のせいだとするならば、そしてそれが今も祟っているのだとしたら、もはやどうしようもないわけです。運命論。で、この運命を直視できないからこそ「半世紀も前のことじゃないか」と言い張る。

2015-06-04 14:14:01
It happens sometimes @ElementaryGard

平成元年に宮崎駿が放った手塚アニメ原罪説(昭和54年にはすでに一部の論者によって唱えられていた)と、それは違うとする説(津堅の『アニメ作家としての手塚治虫』)は、実は思考回路に大きな違いはない。手塚によって何かが始まったとする史観が、です。

2015-06-04 14:19:04
It happens sometimes @ElementaryGard

私の考え方はそこから抜けたところを出発点にしている。「手塚によって何かが始まった」ではなく「手塚によって何かが⋆⋆前倒しで⋆⋆始まった」史観。

2015-06-04 14:20:59
It happens sometimes @ElementaryGard

今年に入ってから科学史の本をあれこれ読むようになった。現在では常識とされていることが、そう認識されるまでどんな叩きがあったのかに興味があって。「それでも地球は回る」なんてレベルの話ではなかった。もっと遥かに深遠なドラマがある。

2015-06-04 14:24:45
It happens sometimes @ElementaryGard

手塚によって何かが「前倒しで」始まった。前倒しであったがために、回復不能なまでに生態系が変わってしまった。ナウシカは気が付く。自分たちは旧世界の人間(私たちですね)の直系ではない、レプリカントなのだと。

2015-06-04 14:27:44
It happens sometimes @ElementaryGard

「手塚が今の日本のアニメの礎を作った」「虫プロは人材を輩出した」論は、今の自分たちが傍流(レプリカント)でしかない事実を隠ぺいするための歴史解釈。何が主流であるかはここでは論じない。

2015-06-04 14:30:57
It happens sometimes @ElementaryGard

杉井ギサブローが「宮崎だって手塚さんあってこそ今のブランドになってるんじゃないか」といちゃもんをつけていましたが、これはつまり「あいつだって俺らと同じで、レプリカントにすぎんじゃないか」と強弁しているのです。

2015-06-04 14:51:43
It happens sometimes @ElementaryGard

宮崎は他のレプリカントたちと違ったのは、手塚殺しを果たしたこと。

2015-06-04 14:54:17
It happens sometimes @ElementaryGard

「僕は今でも手塚(治虫)さんと闘っているんだと思ってるから。死んだと思って、安心して褒めたくないんですよ。あの人のニヒリズムに僕らは畏怖の気持ちで憧れ、影響されたんです。あの人の中に、その後のこの国の大衆文化の光と闇が凝縮されてあると思うんです。」

2015-06-04 15:00:57