廃棄物日誌LOG:10

ギガベース鎮守府との三度目のコラボ。 そして、最大の戦い。
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廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「ぎゃっ…熱いぃっ!!熱い、熱いよおぉ!」火は瞬く間に暁を包み込んだ。 彼女は火を掃おうと必死で暴れる。 「な、何だよこれ…!?」望月も慌てて暁に水をかける。 「ちょっとぉ、やりすぎじゃないの?」そんな声が聞こえたかと思ったら、愛宕の蹴りが望月を蹴り飛ばした。 #廃棄物日誌

2014-11-07 18:46:29
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重巡の蹴りを駆逐艦が受け止められるわけもなくまるでサッカーボールのように望月が転がっていく。 「山城、愛宕…すまない、助かった」 日向の前に現れたのは巨大なボウガンを肩に乗せた山城と愛宕だ。 「対艦娘仕様の発火ハープーンボルトにゃん。ラウラも黒焦げのん」 #廃棄物日誌

2014-11-07 18:48:32
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相変わらず変な事を言う山城。 愛宕は暁を掴むと、思いっきり水面に叩きつける。火がすぐに消える。 そして望月と同じようにボールを蹴るように蹴飛ばした。 「とにかく先手はこっちが取った。提督の指示通り、一旦帰還しよう」 「そうね、大剣折れちゃったし」「撤収にゃん」 #廃棄物日誌

2014-11-07 18:51:07
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三隻はその場から立ち去っていく。 「あれが…処理場…平戸島の連中とは別レベルじゃねえか…あーあ…面倒は…大嫌い…なんだってば…」望月が起き上がる。 「うおーい暁無事か?」「…れ、レディを蹴り飛ばすなんて…」 多少焦げ付きながらも呟く暁。 #廃棄物日誌

2014-11-07 18:53:04
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「喋れるなら全然大丈夫だな。しれいかーん、こっちも処理場に出くわしたんだけど結構厄介なことしてきてるんだけどさー、どうすんのさー」 提督にある程度報告すると、その場に座り込んだ。 #廃棄物日誌

2014-11-07 18:55:03
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「スカイアイより入電…敵艦娘全6隻の大破を確認…指向電子攻撃終了します…」 「そうか。まずは一勝と言った感じだな」 甲板の上で弥生と雪風は言う。時津風は飽きたのか内部に戻った。 「アスフィクシアXIII、愛宕さんたちが帰還します…」 #廃棄物日誌

2014-11-07 18:58:43
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「あうー!ばとるー!そーりゅーつよいこすきー!」 「そういえば…ぐるる…あの人達には天城という美味しそうな物がいるそう…ぐるるる…ですね」 「今度こそ強者と盛れればいいのだが…」 「うふふ、がんばっちゃうわよぉ」 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:10:55
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ナガト内部では既に長門達が準備を済ませていた。 「提督、なかなかいい感じで攻撃を受けたようだな」「いいからさっさと直しなさい」 白衣にインナーという普段の格好になった日向が機体を見て言った。 AC二機との戦いを終えた機体は所々破損していた。 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:13:29
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「この後はもっとボロボロになってくるから早く直し…あれ?」 提督が突然座り込む。力が抜けたように足が動かない。 「な、何が起きたのよ、ちょっと明石!不具合かしら!?」「大丈夫ですよお頭、新兵にはよくある事ですよ」 答えたのはスタッフだ。 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:17:26
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「お頭の場合は初めて腕利きやモノホンのAC乗りと戦ったからでしょうね。愛宕さん、ぎゅつぎゅと抱き締めてあげてください。その不具合は安心させればいいんですよ」 言われた通り提督を抱き締める愛宕。 すると震えが治まり足に力が入る。 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:21:04
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「ね、言ったでしょ。幸い愛宕さんは無傷ですのでそのまま暫く抱き締めてあげてください。その間修理しますので」 運ばれるアスフィクシアを尻目に抱き締め続ける愛宕。 提督の顔にも何処か安心したような空気が流れる。 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:28:35
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「大剣が折れちゃったわ。換えはあるかしら」「残念だけどないわね。ブラッドラストで我慢して」 ブラッドラストとは大型の高周波ブレードだ。 「次はおそらく主力。気を引き締めておきなさい。私の相手ももっと強い相手よ」「分かってるわ」 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:38:45
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

また震える提督。それを抑えるように抱き締める。 理性では恐怖を感じなくても、彼女の本能は怖いのだ。 「大丈夫よ。勝てなくても貴方の元に戻って来るから」「一人残らず連れて帰ってきなさい。総旗艦として命じるわ」 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:45:09
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「ええ、ちゃんと連れて帰ってくるわ」「なら、もう離してもいいわよ。もう立てる」 立ち上がろうとするが愛宕が覆い被さるように抱き締めているので立てない。 「ちょっと愛宕」「もう少しだけ」「もう」 甘えん坊のように抱きついてくる愛宕。 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:48:26
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

騒がしいナガト内部で、抱き締める愛宕と抱き締められる提督。 二人とも、何らかの予感を感じていた。 次はお互いにただではすまないと。 #廃棄物日誌

2014-11-07 22:50:12
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