【ＧＣ２】痴話決闘【ＰＯＤ】

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@sendis_19 同盟の、指定された場所まで来た。入る際には、オスカル＝ムトニエの名を使った。 領内に見えた、あの憎らしい男の姿。ギリ、と歯軋りをするが奇襲はしない。 「おい、変態野郎」 きっと薄ら笑いで待っているであろう彼に、ぶっきらぼうに声をかけた。 →

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@sendis_19 「始めるぞ。僕は短気でな。貴様と語らっている暇もないんだ」

センディス @sendis_19

@elvios_r 手持ち無沙汰にぼんやりと空を眺めていると、声がかけられる。 「変態だなんて。そんなことはないよ」 困ったように笑って振り返る。 目に入る紫。 「せっかちなんだね、いいよ」 とん、とブーツが地を叩く。 「僕も我慢は好きじゃない」 臨戦体勢へ。

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@sendis_19 「マックス＝モレーの評判を聞きたいかい」 白の剣を握って、彼に向けて、言い放つ。 「尻と血、きわどい服と殺人、露骨な卑猥と恐怖、これがマックス＝モレーのプログラムである」 剣をクルリと一回し。形を変えた其れは、マスケット銃となる。

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@sendis_19 「胸をむき出しにさせ、顔に硫酸をかけ、ヘモグロビンの洪水を起こし、役者にとてつもない叫び声を教え込み、女優には挑発するほど肉をつけろと要求する」 にや、と歪んだ笑み。 「てめえみたいな出来そこないの役者には、叫び声を教え込んでやるよ！」

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@sendis_19 ガン、ガン、と連続で銃弾が放たれる。 二発の銃弾は、真っ直ぐにセンドの胸へと突き刺さるだろう。 【開幕：聖印弾】20

センディス @sendis_19

@elvios_r 『銃、ってやつだね？ 知ってるよ』 そう呟いて、放たれた銃弾を避けることなく真っ直ぐに突っ込む。 スレスレ、最大の弱点である右胸から逸らすことだけ考えて。 腹に二発、美しい白の弾は吸い込まれ、はじけた。 『っぐぁ……んぶ、ぇ』 悲鳴より先に血が口から溢れる →

センディス @sendis_19

@elvios_r ただの弾ではなく、聖印の力の乗った代物。これは回復に時間がかかると眉を寄せる。 『……っあ、ぃ、い、ふふ、演技指導は……ぅ、え、けっこうだ』 たす、たす、踏み込むごとにぬらりと刃がブーツから顔を覗かせる。 『僕は……見えない裏方が、好きでさ……』 →

センディス @sendis_19

@elvios_r あと数歩で手の届く距離。 そこで、センドの姿は消える。 『君が、役者になればいいよ』 可視の速度を超えた接敵。 声と同時に風を切るような音。 いや、 風が、切る、ような音。 →

センディス @sendis_19

@elvios_r マックスの全身へと超高速で叩き込む斬撃は、目に見えない。痛みだけが、結果だけが、そこにある。 『お』 瞬きの間に十。 『ど』 重ねて百。 『って』 繰り返し千。 『ね？』 【ＨＰ】100→80 【千万の風】25

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@sendis_19 「っ！？　ぐ、ぅ、うっ……！」 攻撃が当たったと、知覚した瞬間、体は勝手に『左腕』をかばった。 当たり前だ。全身がボロボロになろうと、この左腕は兄の大切なもの。獲らせるわけにはいかない。 身をかがめて、足を踏ん張って、歯を食いしばり、耐える。

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@sendis_19 これは兄の声帯だ。兄さんの愛しくどうしようもなく大切な悲鳴を、こんな馬の骨に聞かせるわけにはいかない。 これは兄の顔だ。兄さんの可愛らしく美しくそれでいて世界一綺麗なこの顔が苦痛にゆがんでいる瞬間を僕以外に見る人間がいてたまるか。

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@sendis_19 「……グラン＝ギニョルッッ！！」 喉の奥から、焼けつくような声で叫ぶ。 「開演！！」 睨みつけて、銃を投げ捨てる。白剣を二本。 見えないのならば、 こちらが、 回ればいい。 お望み通り踊ってやるよ。 「『リン＝チー』！！」

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@sendis_19 白剣の形状が変化。ミキサーの刃のような、肉を細かく切るのに特化した形状。 自分の周りを回る『風』に乗るように、左足のみで立ち、ぐるりと回転 回転　　回転　回転　　回転　　回転 「てめえの体を細切れにしてから、首を竿に下げてさらし者にしてやらぁああぁぁ！！」

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@sendis_19 【HP】100→75 【演題：Ｊ・Ｆ・デイヴィス『中国人』】15

センディス @sendis_19

@elvios_r 『う、わぁ』 間の抜けた感嘆の息。 蹴りを入れる接触が必須であり、かつ、相手を切り刻むために密な攻撃を重ねる必要がある自分には正しい対処だ。 近くにいる、触れられるということは、最悪、獲物を振り回せばわりと当たるもの。 →

センディス @sendis_19

@elvios_r 案の定、左腕を抉り取られる。 ごきぼきと嫌な音を立て、骨と肉を捏ね回すように、その残虐な刃が入り、抜ける。 ヒュッと喉が鳴って、呼吸が止まるような激痛。 『ひ、ぎーーーーーぃッ！！！』 たまらない。 →

センディス @sendis_19

@elvios_r 派手に赤をぶちまけながら、引きちぎられた無残なボロのような左腕をだらりと垂らし、センドは姿を現す。 『あ、あ、ああぅあ、あっ』 痙攣しひきつる口から苦悶の声。 白かったシャツはもう大部分が赤い。 それでも。 『い、いね……っぃひ……すきだよ』 →

センディス @sendis_19

@elvios_r 戦場に出てもなかなかこれほど自分へと引き絞られた純な殺意は向けられない。喉元に刃物を突きつけられるような錯覚に眩暈すら覚えるほどの興奮。 失血により青ざめるはずの顔は、いっそ淫らなほどに赤く上気している。 『こういうこと、シたかった』 →

センディス @sendis_19

@elvios_r ここからもう一度先ほどの速度に戻ることはできない。できたところでこのボロい体では血液や駄目になった腕で見えてしまう。 ならば。 『もっとちょうだい、よ』 『もっと、観せて』 まるで自死行為にも似た特攻。 →

センディス @sendis_19

@elvios_r 形状の変わった白剣の一方をあえて脇腹に食らう。 止める。 開いたその隙をついて、肩を掴み、足を振り上げ、 撓むバネのようにその一瞬にすべての力を溜め込む。 蓄勢。 ろくな防御もなさそうな柔らかな腹へめがけてーーーーーーーー解放！！！ →

センディス @sendis_19

@elvios_r 【ＨＰ】80→65 【踏み抜き】21

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@sendis_19 有り得ない勢いと痛み、衝撃。みっともなく地に転がって、ごほ、ごぼ、と赤色の液体を吐き出した。 「う、えぇっ……！」 臓腑からせり上がる血の味と酸味。地に両手をついて、肩を震わせた。キツい。 元々痛みに耐性のない体なのだ。 【HP】75→54

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@sendis_19 立ち上がる事の出来ない、足。 確実に近づいてくる足音。 兄の体を傷付けるわけにはいかない。 立てない。 くそう。くそ。くそ、くそ、くそっ、くそ！！ . . .

ジェネロ【HP31】@連君SGO @GC_dust

@sendis_19 「私は恐ろしげな芝居を書いているが、いたって快活だ。少なくとも、人はそう言う」