奥山真司の地政学から見た日本近現代史
- rshibasaki
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この三つの分析の中で、あまり一般受けがよくないのがサードイメージによる分析。なぜなら「環境のせい」にしてしまうから。ところが「環境のせい」にしてしまうと、自分がコントロールできない「環境」というものに原因を求めてしまうため、「自分たちは無力である」という考えに行き着くから。
2010-12-25 08:39:21くだけた言い方でいえば、「時代のせい」→サードイメージ;「あいつらのせい」→セカンドイメージ;「自分のせい」→ファーストイメージ
2010-12-25 08:42:13週刊文春の12月30日・新年特大号の発売は22日。奥山真司さんが「山県有朋と戦場カメラマンは似ている」と発言したのは16日の夕刻。奥山さんは、戦場カメラマン=渡部陽一さんを「横綱論」階梯判定の素材として9月の講習会で用いていた。最近日本近代史研究を渉猟中。独自に気づいたらしい。
2010-12-25 16:37:21@rshibasaki 文春でそんな記事が出ているとは知りませんでした。私は論文でシュタインと山県の地政学的アイディア(主権線/利益線)とかの関係を調べていて、彼の顔を見たら渡部陽一カメラマンが似ていることに気づいてツィートさせていただきました。
2010-12-25 18:23:49大東亜共栄圏=パンリージョン=(日本版)モンロー主義、という共通項あり。実はドイツの地政学者たちはアメリカの「明白な天命」「モンロー主義」などに異様な関心を示しており、これがハウスホーファーの「パンリージョン」につながっている。アメリカの西部開拓が日本の大戦前の地政学思想に!
2010-12-25 18:34:29というか、1930年代の日本の対外政策のアイディアというのはかなり西洋製のものばかり。「アウタルキー」や「新秩序」はドイツ系、全体主義国家体制もソ連やドイツがモデル?明治までは軍事・政治面では徹底したリアリズムしかなかったかと。
2010-12-25 18:39:39つまり、俺たちみんな若かった、ということでは?学生運動みたいなもの。“@masatheman: というか、1930年代の日本の対外政策のアイディアというのはかなり西洋製のものばかり。「アウタルキー」や「新秩序」はドイツ系、全体主義国家体制もソ連やドイツがモデル?明治までは軍事・政
2010-12-25 18:51:26@GACHINKO_FC 若かったんでしょうなぁ。問題は日本がこれから独自の世界観を持ったアイディアを(ハッタリでもいいから)つくれるかどうかなんですが。ひとつの答えとしては国際戦略コラムさんの「江戸」がありますね・・・
2010-12-25 18:53:38若かったんですよ、ホント。主要輸出産業が紡績業で、頼りになる同盟国が存在しない状況で、空母機動艦隊で太平洋を渡って世界最強国に殴り込むなんて、あり得ません。その気持ちを思うと泣けてくる。“@masatheman: @GACHINKO_FC 若かったんでしょうなぁ。問題は日本がこれ
2010-12-25 19:07:59世界観の混乱は、維新の元勲クラスが相次いで亡くなっていく大正中期以降ずっと続いているという印象。(続く) RT @masatheman: というか、1930年代の日本の対外政策のアイディアというのはかなり西洋製のものばかり。…明治までは軍事・政治面では徹底したリアリズム
2010-12-25 19:15:53@BandhoNoAlaebis 私が読んだ資料なんかから見ると、日露戦争直後くらいからですかねぇ、世界観の混乱が始まったのは。
2010-12-25 19:18:39王政復古や教育勅語等に目を奪われがちだが、明治政府が実のところかなりドラスティックな革新政府であり、前近代的日本を否定するところから始まっているという視点が必要 RT @masatheman 1930年代の日本の対外政策のアイディアというのはかなり西洋製のものばかり。
2010-12-25 19:20:19@masatheman 第一に日露戦争後、シーパワー側に就くつもりが、英米が警戒してくる。第二に、ロシア革命以後、欧州文明が、英米モデル・ファシズムモデル・コミュニズムモデルに分かれ、それぞれから国内への浸透を受けたということでしょう。
2010-12-25 19:35:08@masatheman 不平等条約の撤廃という目的が達成される見通しが立ったから、ということでしょうか。そしてそのような目的は消極的なものに過ぎず、日本が如何にして生き残りを図っていくかを積極的に示すものではない、と。
2010-12-25 19:39:48@masatheman 一次大戦までは「欧化」へ向かう一次元座標の世界。戦間期は「英米化」「ファシズム化」「赤化」への三本の直交座標の三次元世界。東西冷戦の時代はまたしても一次元の時代。 @masatheman 欧州文明が、英米モデル・ファシズムモデル・コミュニズムモデルに分かれ
2010-12-25 20:18:10うーむ、ガダルカナル島の戦いというのは、それ以降の日本の負けパターンを象徴していたような気が。エアパワーで負けた→「制空権」がない→シーパワーがやられて「制海権」を失う→輸送が出来ない→島の陸上部隊に補給ができない→孤立/玉砕
2010-12-25 23:05:19つまりガ島以降の太平洋における島嶼戦というのは、すでに戦争の「文法」がエアパワー>シーパワ>ランドパワーという三重構造になっていたのを日本側が理解できていなかった、ということか。
2010-12-25 23:08:20辻政信の無謀な作戦のためでは無いですか? RT @masatheman エアパワーで負けた→「制空権」がない→シーパワーがやられて「制海権」を失う→輸送が出来ない→島の陸上部隊に補給ができない→孤立/玉砕 .
2010-12-25 23:14:38@masatheman 21世紀の島嶼戦も基本的にはその構図なんでしょうか? エアパワーの上位にスペースパワー、あるいはサイバーパワー?世論をコントロールする力もありえますか。(あんなちっぽけな島のために戦争をするのかみたいな)
2010-12-25 23:23:10輸送網の破壊については飛行機よりも潜水艦の方が厄介だったと思っていた。RT @masatheman :エアパワーで負けた→「制空権」がない→シーパワーがやられて「制海権」を失う→輸送が出来ない→島の陸上部隊に補給ができない→孤立/玉砕
2010-12-25 23:24:51@Inabaku あるかもしれませんね。インフォパワー>サイバーパワー>スペースパワー>エアパワー>シーパワー>ランドパワーという構造もありかと。もちろん実際はもっと複雑で入り組んでいるのかも知れませんが、ひとつのモデルとしてはOKかと。
2010-12-25 23:38:57@miyatomo389 とりあえずシーパワーには総合的には潜水艦(そして機雷)も含まれる、ということで。真珠湾攻撃では米海軍は戦艦を失いましたが、空母と潜水艦は残ったんですよね。
2010-12-25 23:51:58@26MAYUKO それもあるでしょうなぁ。飛行場奪取に命かけてましたが、占領にこだわりすぎていたような。
2010-12-25 23:55:09シーパワーといえば、マハンさんの小論集が文庫化されて再販されたようですね。「アジアの問題」とかはmasaさんの講演でも取り上げられてませんでしたっけ?「悪文だけど100年後でも通じる」みたいな文脈で。抜粋だけどこれも収録。@masatheman
2010-12-25 23:57:34@miyatomo389 そうです。「アジアの問題」は超おススメの論文です。再販されていたとは知りませんでした。私はたしか麻田さんの抄訳のやつを持っていたと記憶しております。古本が少なくて探したのを苦労したような。
2010-12-26 00:00:28