漫画家の成長と想像力

島田英二郎 @asashima1

想像で描いてリアリティがなければ評価されないんだろうけど、挑戦しないとうまくならないと思う。知らないものも描いていいんだよ。それが漫画の面白さでしょ？　モーニングは年に４回も新人賞があります。次回は８月末締め切りのちば賞です。morning.moae.jp/award/

島田英二郎 @asashima1

ちゃんと調べて、知って描こうというのももちろんその通り。８割９割はその通りでしょう。でもあえて言いたい。自分の経験の外のものを必死に想像して描こうとするのが漫画（創作物）だと思う。

島田英二郎 @asashima1

ベタな感想だが、情報化社会ってやつのせいで、どうもいわゆる「想像の翼を広げる」ということがむつかしくなってきているような気がする。ネットでどんな写真も手に入るし、みんな色んなとこに行くようになったからなあ。なんでもすぐ調べられるし。

島田英二郎 @asashima1

新人の作品をみててたまに思うのは「知らないものは描けない」と思ってんじゃないの？　ということ。もっと言うと「知らない場所（あるいは事）なのでこの程度しか描けません」っていう、なんか無意識のうちにギブアップしたような描き方のものが多い気がする。

島田英二郎 @asashima1

もちろん画風・作風にもよるが、漫画の醍醐味は現実よりも魅力のあるウソを見せてくれることだと思う。実際のハワイは「ジョー」で出てきたハワイとは微妙に違ったとしても、白木葉子とジョーが海岸を歩いたハワイは「ジョー」の読者にとっては永遠に本物のハワイだ。

島田英二郎 @asashima1

実際に見た方がいいってのもわかるけど、実は見ないで描いた方が本物以上の「らしさ」がで出たりすることもある。藤田和日郎さんも「行ったこともないロンドンやらどこやらを、気合いで描くからうまくなる」みたいなことを言ってた。

島田英二郎 @asashima1

ちば先生は「ジョー」を描いたとき、ラスベガスにもハワイにも取材に行かれなかったそうだ。先日直接にお聞きする機会を得た。ジョーに出てくるべガスやハワイの名シーンは、子供ごころに強烈な印象があった。「ああ、ラスべガスってとこはこうなんだろうなあ」って思ったものだ。