第二幕 「彼女へ贈る歌」 その1

大正の帝都を舞台にしたSSbot、その最新話を更新いたしました。 纏めてお読みの方はぜひご活用くださいませ
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あきつ天龍帝都奇譚 @akitsutenryu

「いえしかし、自分ひとりでは……」 「じゃあ俺も着いてってやるよ。 これでいいだろ?」 「いえ、ですから遅い時間になりますし……」 「構わねぇよ。 それに、ジャズを聞かせるカフェなんて珍しいじゃねぇか」 「結局いつもの野次馬根性でありますね」 「ま、そういうこった」

2015-06-13 00:32:33
あきつ天龍帝都奇譚 @akitsutenryu

「……分かったであります。 明日、よろしく頼むであります」 「おう! きっちりエスコートしてやるから覚悟しとけ!」 「えすこ……? とにかく、今から服を選びませんとね」 「あきつ丸はその格好だろ? 誰のだよ」 「天龍殿のものに決まっているであります」 「……行くのやめていいか?」

2015-06-13 00:36:19
あきつ天龍帝都奇譚 @akitsutenryu

「何を言ってるでありますか。 ちゃんとした格好でないと笑われるでありますよ」 「で、でもあきつ丸の持ち衣装だろ? 合わねぇよ絶対!」 「いえ、作りに余裕はもたせてあるので大丈夫でありますよ。 たぶん」 「いや恥ずかしいって!」 「つべこべ言うなであります」

2015-06-13 00:38:18
あきつ天龍帝都奇譚 @akitsutenryu

逃げようとする天龍の腰を両手で掴みつつ、あきは採寸のため衣装部屋に赴くのであった。

2015-06-13 00:39:43
あきつ天龍帝都奇譚 @akitsutenryu

【あきつ天龍帝都奇譚】 第二幕 #彼女へ贈る歌 明日の夜につづく…

2015-06-13 00:40:28