作家・宮内悠介さんの「2015年初夏のアジアドリフターの欠片たち」

宮内悠介 @chocolatechnica

・両替はそこらじゅうに闇両替がいて、だいたい法定レートの1.8倍くらいの模様。 ・地下鉄乗った。映画のメトロポリスみたいで最高なんだけど、写真が禁止なので悲しい。 ・旧市街の入り口に、立体的な巨大バザールがあって楽しい。手ぶらで来てもここで必需品は揃えられそう。

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・カザフスタン大使館へ行くも、明日また来いと門前払い。 （日本人は試験的に7月までノービザで入れるらしいのだけど、各地の役人とかパスポートチェックをする警官とかには周知されてない気がしてならず、片言のロシア語でいちいち揉めるのも嫌なので、シール一枚欲しい。）

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・驚くほど女性が多い。地下鉄でちょっと混んだら男性がみんな女性に席を譲って驚いた。 ・ミニスカートの人もいる。平和だったころのアフガンとかこんな感じなのかな。 ・道沿いは乾いた土や果物や排ガスの入り混じった、旅行者なら絶対に郷愁をそそるだろうあの匂いがして、歩いているだけで幸せ。

宮内悠介 @chocolatechnica

・道で煙草を吸ってる人がいない。 ・自分でも驚くほど言葉が憶えられなくなってる。二時間歩いて、憶えたのは「ラフマト」（ありがとう）のみ。 ・巨大パンとファンタを買ってきたので、今日は店じまい。シャワーを浴びて原稿を直して寝る。 pic.twitter.com/8YozjKiEz8

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宮内悠介 @chocolatechnica

・行く先々で滞在登録をしなければならず、そして所定の宿でなければならず、さらにポリスメンがわりと厳しパスポート・滞在登録のチェックをするので、このへんは旅がしにくい。 ・斜に構えた表現をするなら、「共産圏とイスラム圏の大変なところを合わせた感じ」。本音としては、素朴に楽しい。

宮内悠介 @chocolatechnica

・安宿とは言ったものの、シングルで35ドルくらいする。このあたりは宿が高い。 ・でも中庭が落ち着く。 ・問題は、目当ての街に宿がないことだ。 pic.twitter.com/m6UB8XHdPg

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@tanpiki 微妙に悩む名前の水を買ってしまいましたw もしかしてこれですか？ pic.twitter.com/RGjKjacMvl

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潮が満ちるように英語の語彙が戻ってきた。脳、すごい。と同時に、無意味にヒンディー語とかも思い出されてきた。

宮内悠介 @chocolatechnica

@tanpiki 飲んじゃいましたw まあ、なるように……

宮内悠介 @chocolatechnica

@gorowta あ。いま隣国のウズベキスタンにいるのです。カザフはこれから。無事入れればよいのですが。

宮内悠介 @chocolatechnica

@ktachino0412 スタン、で国でしょうか。改めて問われると自信が……

宮内悠介 @chocolatechnica

・カザフスタン大使館に再挑戦。すったもんだの末、出して貰えそうにはなったのだけど、時間がない。今晩の再訪で出なかったら、諦める予定。 ・大使館の警備のおっちゃんが味方してくれて（言葉は通じない）、閉門中も「コルァ！」と中の人を呼んでくれるようになった。「ハラショー！」との旨。

宮内悠介 @chocolatechnica

・あまりぼったくられない。 ・現地の銀行へ行こうとしたら、まず住所がロシア語で読めず、道行く人に訊ねてもわからない（が、インド人みたいに適当な方向を指ささないので助かる）。 ・ホーキング博士に似た人がいたので、これは頭が良さそうだと訊ねたら、案内して中までついてきてくれた。

宮内悠介 @chocolatechnica

・銀行ではカウンターをたらい回しにされ、滞在登録を確認される。ソ連時代の名残りか。 ・待ち時間が多く、原稿が進んだ。 ・ソフトクリームを買い食いした。 ・謎の赤い飲み物を買って飲んだ。 ・トイレ共同のシングルルームが空いたので移った。 pic.twitter.com/pU5KG9UcWT

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・右奥の梯子が気になる。 ・振り向くとこんな感じ。気に入った。 pic.twitter.com/bGzy4aHufs

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・カンニングペーパー。 pic.twitter.com/DlJIQZgaEq

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@yuusakukitano ええ、安いです。政府指定の為替レートで、いきなり倍近い値段をふっかけられますが。

宮内悠介 @chocolatechnica

・地下鉄は青の「ウズベキスタン線」が幹線だと思うのだけど、駅が「チョルスー」（旧市街の市場）、ウズベキスタン、コスモナウトラル（駅に宇宙飛行士たちの壁画！）、タシケント（首都の名前）と、まるで古い街並みから宇宙までをリニアに貫く国民意識があるかのようで、かなり興味深い。

宮内悠介 @chocolatechnica

・長く国内にいたせいか、話しかけられる際などに、意識の死角が多い（パスポートを返してもらうとき、滞在登録は挟まっていたか？）。要注意。 ・ファンタの看板が多い。帰国までに何本のファンタを飲むことになるのだろう。

宮内悠介 @chocolatechnica

・新市街はいかにもな共産圏の計画都市という感じで、とにかく道が太くブロックとブロックのあいだが長く、不便。が、そこでも裏道を覗くと、古いいい感じのアパートがひしめいている。 ・グラフィティがキリル文字なので読めない。が、アルファベットと並記された親切なグラフィティがあった。

宮内悠介 @chocolatechnica

・裏道を探検していたら犬に吠えられる。飼い主のお姉さんが「ニーチェ！」となだめ、ことなきをえる。 ・少し歩いてから、犬の名前を再確認しようと思って引き返す。が、犬もお姉さんもいなくなっていた。 ・英語はほぼ通じない。 ・が、隣の部屋に、完璧な日本語を話すイスラエルの夫婦がいる。

宮内悠介 @chocolatechnica

部屋にコンセントがないことに気づいたので、このへんで。

宮内悠介 @chocolatechnica

・顔なじみとなった大使館の警備のおじさん（話せないけど）。並んでいて喉が渇いたので、水を売ってると勘違いして化粧品屋に入ったところ、「違うよ！ まっすぐ行って右！」とジェスチャーで教えてくれる。洋梨味の紅茶のボトルを買って、列に戻りながらボトルを掲げると、サムズアップが返る。

宮内悠介 @chocolatechnica

・大使館の窓口の人は知的な眼鏡のお姉さん。「またあなたですか」「すみません」「だから申請は午前中だって……」「そこをなんとか。明日にはサマルカンドへ行かないとなんです」「んもう」

宮内悠介 @chocolatechnica

・こちら側の問題は二つ。一つは日程的に首都タシケントにとどまれないこと。もう一つは、あらゆる場所で提示を求められるため、パスポートを預けられないこと。大使館の人は何も悪くない。 ・「わかったから。大使に聞いてくるから」――来た！