作家・宮内悠介さんの「2015年初夏のアジアドリフターの欠片たち」

宮内悠介 @chocolatechnica

・「来週の金曜に……」「それは無理」「火曜。でもパスポートは置いていってもらわないと」「すみません、それでは諦めます。いろいろとどうも……」「わかった、この書類にこれから言う通りに一筆書いて。〝理由があってパスポートは携帯するので……〟」「願ってもないです！ ありがとう！」

宮内悠介 @chocolatechnica

・日本人がノービザで入れるらしいけれど、ここまで誰一人指摘してこないくらいなので、取れるならそのほうがよさそう。 ・パスポートはコピーを所持し、警官にはロシア語で事情を説明する、が一番誰にも迷惑をかけないと思う。 （あくまで、ぼくは能力的にそれが出来ないので、こういう経緯に。）

宮内悠介 @chocolatechnica

・ビザ情報はガイドブックと異なっていたので、以下にメモ。 ・申請時に写真1葉、パスポートとウズベクのビザのコピー。所定の銀行に代金を振り込んだ証明書。 ・費用はシングル1ヶ月で30ドル。 ・申請10-13時、受領18-19時。 ・5営業日パスポートを預ける。 ・警備の人が優しい。

宮内悠介 @chocolatechnica

・大使館が開くのは月から水、そして金曜。 ・以上が「ロンプラ」とも「歩き方」とも異なる。（が、本の情報は、そもそも絶対にビザが必要だったころやつなので、違って当然でもある。）

宮内悠介 @chocolatechnica

・日の入が19時半なので、それに間に合うように宿へ。 ・夕立（？）に降られる。 ・サマルカンドナンが美味しいので露店で購入。おばちゃんがじっくりと一番大きいやつを選んだ上、綺麗な札を選んでおつりをくれた。 ・バナナを購入。 ・洗剤を買い忘れる。 ・鏡台の裏にコンセントを発見する。

宮内悠介 @chocolatechnica

信じがたいが、まだ二日目なのだ。

宮内悠介 @chocolatechnica

・サマルカンドナンは帽子みたいな形で、ベーグルみたいにもっちりしてて美味しい。 ・実際、ベーグルと同じように水を含ませて焼き上げるみたいだ。 ・広く飲まれている飲み物は紅茶。 ・麦をその場で圧搾して飲ませる飲み物（？）が売られているのだけど（見た感じから判断）、まだ手を出せない。

宮内悠介 @chocolatechnica

・同じ方法で並行して申請すればアゼルバイジャンのビザも取れるのでは、と気づいてしまう。 ・が、「今回はここまで」という心の声があり、今回はここまで。

宮内悠介 @chocolatechnica

・ロシア語で「いいえ」を意味する「ニエット」は、二回口にすることで、響きから漂うロシア官僚主義的な強い拒絶のニュアンスがやわらぐ気がする。 （「兄さん、両替しない？ レートよくすんぜ」「ニエッニエー」）

宮内悠介 @chocolatechnica

・個人的によくやる、ぼられない方法。うかつに値段を訊いたり交渉したりしないで、「これくらいで足りるよな」という額の紙幣を、そしらぬ顔で渡す。そして釣りを貰う。 ・もっと上手い方法があったら教えてください。

宮内悠介 @chocolatechnica

@gorowta そこまで話せればいいのですがw と、もう一つ思い出しました。露店とかであれば、「これ美味しい？ でも高いのかな」と通行人に訊ね、教えて貰う。

宮内悠介 @chocolatechnica

・雷雨が降りはじめた。 ・左が普通の石鹸。髪もこれで洗う。 ・右のは洗濯用。固形なので便利かなと思ったけど、洗いにくい。 ・洗濯物は干さなければならないので、一泊の移動が重なると悲劇が訪れる。 pic.twitter.com/pOZRkTEe5y

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宮内悠介 @chocolatechnica

@matsudon_R 恐らく同じようなものだと思います。私が見たのは、小さなポンプ車のような器具で、その場で圧搾するものでしたが。激甘は苦手なので、買わなくてよかったですw

宮内悠介 @chocolatechnica

@Kamiya_Masanari ああ、恐れ入ります。起きたことそのままなので、たぶん伏線はないと思いますw

宮内悠介 @chocolatechnica

@matsudon_R 「ショロ」というキルギスタンの飲み物も一致しそうです。ペットボトルに入っていて、「慣れれば病みつき」とのこと。タジキスタンも、数日余るようなら少しだけでも訪ねてみたいところです。

宮内悠介 @chocolatechnica

・30円くらいでポット一杯のお茶がもらえる。これで仕事。 pic.twitter.com/Qf2kZYCYGY

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宮内悠介 @chocolatechnica

・原稿送。旅先にいるせいで無駄に立ち止まる場面が減って、不健康に悩んでいたなと思う。

宮内悠介 @chocolatechnica

・晴れた！ pic.twitter.com/bBJAL0pKl5

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宮内悠介 @chocolatechnica

@yuusakukitano そう思います。夜に到着したりすると、少し怖いイメージがずっと残ったりします。

宮内悠介 @chocolatechnica

@yuusakukitano はい。朝になってみたら露店が元気に並んでいたりですとか。はじめての一人旅でインドに着いた晩、旅行会社へ連れこもうとするタクシーに切れ、降りて歩きはじめたら、「わかった、ごめん、危ないから！」と運転手が大通りでリキシャを捕まえ、以来国の印象がいいです。

宮内悠介 @chocolatechnica

・一路サマルカンドへ。この街の立地や名前を知って以来、ずっと焦がれていたのだった。 ・一人旅おなじみの、客が集まったら出発するバスで、ぼんやり一時間ほど待つ。行商のおばちゃんが入ってきて、変な土産物のサングラスを売りつけようとする。 ・売れるのかなと思ったら、近くの青年が買った。

宮内悠介 @chocolatechnica

・ちょうど正午に出発。 ・冷蔵庫を積んだ客がいる。 ・出発後、ジャスト10分でエンストする。 ・気を取り直して出発。 ・景色が流れはじめると、心が静まる。この瞬間が好き。 ・牛や羊の姿が増えてきた。そのまま、田園地帯を三時間ほど。地形に起伏がなく、延々と地平線まで畑がつづく。

宮内悠介 @chocolatechnica

・道中、エンジンがかかっては息を引き取り、牛が鳴き、ドルルル、グモウ、ドルル、グモウ、と五回くらい繰り返したのち完全に動かなくなる。 ・羊が草を食んでいる。 ・皆でバスを出て適当に過ごす。 ・言葉を交わさなきゃと互いに思っていた隣の青年と片言で話す。 ・イタリア人と間違えられる。

宮内悠介 @chocolatechnica

・周囲が巻き煙草に興味を持っているので、一本巻いて差し出す。 ・ひまわりの種一つ、チョコレート、「このほうが美味いぞ」とケントの煙草を一本もらう。 ・エンジン修理隊から漂う悲愴感。 ・冷却水が漏れていたので、たぶんテープか何かで止めた上、川の水を入れる。 ・動く。

宮内悠介 @chocolatechnica

・隣の青年がスマホのドライブゲームを見せてくれる。 ・何かこちらも見せたいが、「ブレイブリーアーカイブ」は何か違う気がする。 ・じゃがいもと小麦を練って揚げたパンのようなものを貰う。 ・青年がバスを降りたのち、「そうだ、ねこあつめ！」と遅い閃きを得る。