LegendaryRice先生の俺得銃講義(オート5とセミオートショットガン)

LegendaryRice先生によるてっぽうのお話3
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HEK @LegendaryRice

それじゃあオート5のお話でもしましょうか

2015-06-20 20:06:39
HEK @LegendaryRice

オート5の大前提の部分だけども、ショットガンというのはラッパ銃をルーツにし、近代的なショットガン・・・つまり今の「ショットシェル」を使う銃が生まれたのはおおよそ1830~40年頃と言われてます。

2015-06-20 20:08:40
HEK @LegendaryRice

当時から現在まで言われるように散弾銃は非常に信頼性が高く、また散弾の特性から非常に阻止能力が高いので西武開拓者の間ではチョー人気でした。でもこれはライフルも抱えてた悩みとして、「連射できない」というのがどうしても拭いきれなかった。

2015-06-20 20:10:04
HEK @LegendaryRice

それを解決するために偉大なる先人達は銃身を複数備えたものや、あるいは装填機構を新たに作ることでこれに挑みました。ウィンチェスターは偉大な発明やな pic.twitter.com/hFEYzVZTw4

2015-06-20 20:12:04
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HEK @LegendaryRice

必然的にその散弾銃の立場からいろんな機構は大昔にできています。1860年にはレバーアクション、1882年にはポンプアクション、そして1904年にセミオート。

2015-06-20 20:14:39
HEK @LegendaryRice

@LegendaryRice 1904年に生まれた反動利用式のセミオート散弾銃の名は「Auto-5」。5発装填なので5。それを作ったのはかのジョン・ブローニングで、彼の作品は未だに大きな影響を与えているというか今の銃の根幹を成してる。 pic.twitter.com/Oo2EgnkMVx

2015-06-20 20:16:40
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HEK @LegendaryRice

彼の大傑作となるオート5は1960年代にレミントンがM1100を売り出すまでず~~~~っと売れていた。つまり戦後まではオート5がセミオート散弾銃の市場を独占していたわけやな pic.twitter.com/z9ssBbpWnX

2015-06-20 20:18:46
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HEK @LegendaryRice

連発できる散弾銃はポンプアクションが生まれた時点で既に「目標に照準を定めたまま次弾を装填して射撃」が可能になっていた。しかしポンプアクションは手を動かさねば射撃できないし、それまでのラグが発生してしまう。

2015-06-20 20:21:18
HEK @LegendaryRice

その手間ですら省きたいという要望は当然あるだろう。そこでセミオートが生まれたわけである。目論見は見事成功してウィンチェスター、レミントンへと売り込み失敗するも無事FNで製造が始まった。

2015-06-20 20:23:10
HEK @LegendaryRice

FN製のオート5は2000年直前まで製造しており、結局レミントンもすぐ後にライセンス生産を行っている。

2015-06-20 20:24:13
HEK @LegendaryRice

そのように長い歴史を持つオート5の信頼性は当然高く、軍用においても存分にその力は発揮された。第一次大戦では影に埋もれがちだが塹壕において非常に高い制圧力を発揮することができた。

2015-06-20 20:25:50
HEK @LegendaryRice

塹壕で存分に力を振るったオート5は後にジャングルへと投入された。使用したのはオーストラリアSASだ。

2015-06-20 20:27:45
HEK @LegendaryRice

マラヤ紛争、ローデシア紛争、そしてベトナム戦争でオート5はジャングル環境の中高い威力を発揮したそうだ。こっからは自分も良く知らんので、調べながらになります

2015-06-20 20:28:52
HEK @LegendaryRice

たとえばローデシア紛争においては画面中央の男性が持ってるような、チューブマガジン部を延長するような改造を受けたオート5が運用されていたと。 pic.twitter.com/gvk9VSDgWq

2015-06-20 20:31:35
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HEK @LegendaryRice

このように改造されたオート5は8発装填ができるオート8(真顔)になり、SAS-Rの隊員達によって「ジャングルにおいて非常に効果的な運用」が行われた。 pic.twitter.com/UULTLMurKR

2015-06-20 20:33:56
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HEK @LegendaryRice

ははあ、たまげたなぁ。ローデシア紛争において大活躍を見せたオート5は後にローデシア軍にも使われたとのこと。どんだけ強かったんだ pic.twitter.com/QMKVLy7OqD

2015-06-20 20:36:24
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HEK @LegendaryRice

早くもオート5の逸話が「つよい」しかないので尽きてきた。それじゃあオート5より後に生まれたセミオートショットガンにもちょっとだけ触れよう

2015-06-20 20:38:26
HEK @LegendaryRice

セミオートの散弾銃はポンプアクションよりも若干高価な事が多く、猟よりは軍や警察等での人気が高かった。先述のM1100はオート5よりずっと後に生まれた次のセミオートショットガンで、北から南までアメリカ大陸で広く使われている。 pic.twitter.com/odJz1r4C1m

2015-06-20 20:40:51
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HEK @LegendaryRice

@Lion_roundtop このフランス人のレファショーが開発したものはピンファイア式なので、ちょっと時間が掛かったのでしょうね。因みに金属製のカートリッジはスイスのジャン・サミュエル・ポーリーがこれのちょっと前に開発しております。

2015-06-20 20:45:44
HEK @LegendaryRice

M1100を見てセミオート散弾銃というのは軍や警察に使われる事を前提に売り込むものも少なからずあった。超有名なSPASもその中の一つかね。Special Purpose Automatic Shotgunと命名されたものは1980年代初期に開発された。

2015-06-20 20:47:43
HEK @LegendaryRice

ベネリM4スーパー90もセミオート散弾銃の代表格となってるよね セミオート散弾は今後も軍や警察向けに色々作られるだろうし、散弾銃を作ってるメーカーはだいたい軍民両方に需要があっていいなぁ...(コルトを見ながら)

2015-06-20 20:51:02
HEK @LegendaryRice

またM37でお馴染みのイサカもMAG-10というセミオート散弾銃を作っておりました。これは後にレミントンにデザインを購入され、「SP-10」の名で開発されることになりました。MAG-10もSP-10も10ゲージだよ pic.twitter.com/HyudEikD4N

2015-06-20 20:53:55
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HEK @LegendaryRice

だいぶネタもなくなってきたしオート5のお話もできたのでこのへんで切ろう

2015-06-20 20:55:05
HEK @LegendaryRice

まとめ ブ ロ ー ニ ン グ は 偉 大

2015-06-20 20:55:20