ニンジャスレイヤー二次創作『ザ・テイスト・オブ・ポイズン　ハピネス』（ニ）

双海亜美･双海真美 @xenochara

ニンジャスレイヤー二次創作『ザ・テイスト・オブ・ポイズン　ハピネス』（ニ）

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（これまでのあらすじ）カチグミ・サラリマンのサザビ・モンガは客引きの怪しい男に案内され、フグ専門店の『ハピネス』に入る。そこでサザビはソウミと名乗る女医に出会い、酔った彼女に絡まれつつフグ料理とサケに上機嫌。 その頃、フグ毒で死にかけのニュービーイタマエは中庭に埋められていた。

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サザビは目の前に光る白いサシミを見て感動している。 「それではショーユを」 「ダメだよ！フグサシにはポンス！」 ソウミはサザビを制し、ショーユとは別の黒い液体が入ったビンを取る。 ポンスとは柑橘系フルーツをベースに作られた酢にショーユを加えた物である。 忍殺二次創作　25

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大皿に乗ったフグサシの一切れを取り、小皿のポンスに軽く浸し、口に入れる。 「美味しい！」 「デショー!!」 サザビの反応にソウミはフォックス・トゥ・ボロウ・ザ・タイガー・リーめいて平坦な胸を張る。 忍殺二次創作　26

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「一気に何枚か取ったらどうだい？」 ソウミの誘いの言葉にサザビは大胆にも大皿の縁にあるフグサシの3分の1を箸で取る。その中にフグの血が付いた一切れがあったのにも気づかず、小皿のポンスに音を立てて浸し、口に含む。 フグ毒はフグの血に含まれている。アブナイ！ 忍殺二次創作　27

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フグサシを飲み込むのを確認し、ソウミは口の端を釣り上げる。 「美味しい!!スゴイスギル美味しさ!!」 「デショー!!」 ソウミはサザビに抱きつく。ソウミの匂いが一気に異臭に変わる。センコに似た、だが禍々しい何かの匂い・・・サザビは一瞬恐怖に震える。 忍殺二次創作　28

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だが、心に反応した一瞬の震えが、彼にとって永遠の物となった。 「グワー！」 サザビは悲鳴を上げて倒れ、ブルブルと震えだした。 手足が痺れて動かない!! 「医者が必要だね？」 ソウミが不気味な顔で見下ろす。 「助けて!!」 忍殺二次創作　29

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「君は死なせないよ。フグ毒ではね。」 「・・・」 サザビは声も出せなくなっていた。 「まずは私の目を見るんだ。安心するから。」 「・・・」 サザビは言われたとおりに目だけを動かしソウミを見る。 おお、何ということか！ソウミの両目が紫色に光りだした！ 忍殺二次創作　30

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数分後、サザビは目を覚ます。 暗い場所で辺りはよく見えない。 体は何かで固定されているようで、全く動かせない。 「どうだね、気分は？」 どうやらサザビの前方にソウミがいるらしい。 足音が近づいてくる。 忍殺二次創作　31