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村田峻治 @toshiharumurata
ちょいとまた、技術的な事をつぶやいてみるか。
村田峻治 @toshiharumurata
今回はカメラのレンズからレイアウト時のパースの取り方を考察してみる。
村田峻治 @toshiharumurata
絵を描く人は皆さん、消失点というモノが有るのはご存知かと思います。では消失点とは?今回は基本的に地面に有るモノについて考察します。消失点とは英訳するとVanishing Pointとなります。地面に立っているモノは全て目線の高さから見れば地平線にむかって消失点があり
村田峻治 @toshiharumurata
その消失点から発生するパーススペクティブ(以後はパースと略します)に支配されている訳です。建物などはこれにキチンと乗せて描かないとたちまち画面が破綻します。この時意識しなければならないのが地平線、ホリゾンタル・ライン(アイレベルと呼ぶ人が居ますが、それは間違いです)
村田峻治 @toshiharumurata
アイレベルとはカメラが目線の高さにあり、地平線に平行にレンズを向けたカメラ目線の事です。基本的に標準レンズと呼ばれるモノが視覚の見え方に近いと言われています。が、肉眼は状況に応じて広角レンズにも望遠レンズにもなりますので、囚われすぎない事が重要です。
村田峻治 @toshiharumurata
ではパースの取り方ですが、広角〜標準レンズでのパースの歪みについて解説しましょう。よく上すぼみ下すぼみのパースのついた画面がります。これはカメラがアイレベルではなく上向きや下向きに向いて撮影している時に現れる特徴です。アイレベル(地平線に向けて水平にレンズが向いている状態)
村田峻治 @toshiharumurata
アイレベルの時にはどの様な広角レンズを使っても下すぼみや上すぼみのパースは発生しません。たまに安い広角レンズで撮影しますと、画面周辺に樽型の歪みがあったりしますが、これはレンズの性能によるモノですので無視して下さい。この様な歪みを歪曲収差と呼びます。
村田峻治 @toshiharumurata
アイレベルの状態で歪むのは魚眼レンズのみです。魚眼レンズには画角360度の全周型と180度の地平線型の二種類有りますが、ここでは一般的にアニメにも使われる地平線型に絞って説明します。魚眼レンズの特徴は極端に現れる樽型の歪曲収差ですが、実は全く歪まない部分が存在します。
村田峻治 @toshiharumurata
四角い画面フレームの縦横の中心から伸びる十時線、実はこの十時の部分はどの様にカメラを向けても魚眼レンズでも歪みません。直線なります。簡単にいうと、画面の中心に水平線、若しくは地平線を水平に入れ込んでアイレベルで撮るとそのホリゾンタル・ラインは見事に直線になります。
村田峻治 @toshiharumurata
樽型の収差はこの縦横の中心線から画面の外側に向かえば向かうほど大きくなるのです。ですので、カメラを使って撮影しなくてもこの理屈を頭に入れておけば樽型の歪曲収差をある程度計算して空で描く事も可能な訳です。歪み方もレンズの焦点距離によって変わりますので神経質になる必要は有りません。
村田峻治 @toshiharumurata
先ほどの上すぼみや下すぼみのパースですが、魚眼レンズはこれを同時に発生させた画面だと思ってください。では、広角レンズや標準レンズでの場合はと言いますと、アイレベルよりもレンズが上を向いているか、下を向いているかの違いだと思ってくさだい。
村田峻治 @toshiharumurata
レンズがアイレベルよりも上を向いている場合は画面の上に向けたパースがホリゾンタル・ラインに向けたパースの他に発生します。四角い建物などは二つのホリゾンタル・ラインに向けたパースが有りますので、都合、消失点は三つ発生します。これがよく言う三点透視というモノです。
村田峻治 @toshiharumurata
レンズが下向きの場合は全く逆の見え方にだと思って下さい。と、ここまでは割と消失点で割り切れる、広角レンズや標準レンズの話でしたが、実は描く場合に一番厄介なのはこれから説明します望遠レンズのパース取り方なのです。望遠レンズの場合は簡単にパースを取って描くという訳にはいきません。
村田峻治 @toshiharumurata
望遠レンズは描く場合に生理的にも理論的にも矛盾していそうな画面がよくあるからです。実写等で散見される映っている人が真横からなのに背景が全面地面、若しくは全面海面というカットを観た事があると思います。人間が真横からなのに何故背景にホリゾンタル・ラインが無いのか?
村田峻治 @toshiharumurata
望遠レンズの絵とはパースを取って描いた絵の中心部分、もうパース上に沢山のモノが圧縮されている部分をトリミングしたモノだとお考え下さい。ですので、先に説明しました画面でもパースは存在します。背景が全面海面等のよくサスペンスドラマで見る様な画面は実は俯瞰の映像なのです。
村田峻治 @toshiharumurata
俯瞰なのですが、人間にはパースを感じさせる様な距離が無く、紙切れの様な状態に見えますので、一見真横に見える訳です。しかし、実は俯瞰なので、キャラクターを描く場合に、目に見えるか見えないか位の感覚で俯瞰を意識した絵にすると自然な画面になります。
村田峻治 @toshiharumurata
街並み等でも、ビルが圧縮されて(よく、作監や演出の人がいう圧縮とはこの事を指します)紙切れの様に奥までパースがついてないかの如く見えたり、道路脇の看板が皆、同じ大きさで重なり合う様な映像はこういう理屈で成立しています。ですが、感覚的にはかなり描く時に抵抗感が伴います。
村田峻治 @toshiharumurata
ですので、自然な望遠のカットを描くには写真を自分で撮ったり、その様なカットを沢山観て、自分の中に感覚をつかむ事が重要だと思います。『ルパン三世 カリオストロの城』のオープニングでルパン達が乗ったフィアット500が壁に描かれた平面の様な道路をスライドで下に動くカットが有りますが
村田峻治 @toshiharumurata
あのカットも望遠での圧縮の判りやすい例です。しかし、あのカットはパースを殺し過ぎてしまい、結果的にはほんの少し少し奥に向けて道路にパースを付けると正解です。まあ、これまで書いた理屈はアニメーションの本などにも書いてあったりしますが、自分のモノにする為には沢山観て描く事が重要です。
村田峻治 @toshiharumurata
少々纏まりのない感じになったし実例の絵を添付すれば良かったかも知れません。が、そうすると中々ツイート出来ませんので、今回は文章のみでご勘弁下さい。今後これらの実例になるような写真や絵を単独でツイートすると思います。
村田峻治 @toshiharumurata
誰か纏めてTogatterしておいてくれるとありがたいです。ふう。疲れました(笑)
村田峻治 @toshiharumurata
先程、魚眼レンズで説明した地平線型とは対角線魚眼レンズの事です。書いている時には失念してしまいました。。。対角線魚眼レンズは一眼レフ等をお持ちの方は一本購入しておく事をお勧めします。
村田峻治 @toshiharumurata
しかし、説明したい事の半分も書けてないのに、えらい長文。。。f^_^;)AICに詰めてた時は実際にこの手の理屈をサシで教えたりしてましたが。
村田峻治 @toshiharumurata
果たしてトゥギャって貰えるのだろうか?f^_^;)少し不安。。。
村田峻治 @toshiharumurata
広角レンズによるティルト(PAN)の実例。基本的に直線で構成されます。 http://plixi.com/p/66334226
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コメント

@YT4179 2010年12月29日
折角懇切丁寧に説明してくれているのに、あんまり分からない・・・さすがに事前知識が不足すぎた。
8Q @8to9 2011年1月6日
「Q.E.D. 証明終了」「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」など、センス・オブ・ワンダーを表現できる漫画家、加藤元浩さんが、「プロの現場で使えるパース講座」を刊行しています。バリバリ現役の実力派の漫画家が、漫画で説明してくれていますので、これ以上の実践的でわかりやすい「パース本」は無いかも、と思います。…それでも初心者には難しいですが、パースの理論を頭に入れるというのはそういうことで…何事も実践あるのみ、ということでしょう。
TomOne@PARALLEL ACT @tomone_pact 2012年6月27日
むしろ写真の撮り方の本を参考に見ると実例が分かりやすいのではないかと思う。広角のパースや望遠レンズの圧縮効果は基本として載ってるので。
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