【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第60話「江南 江東平定」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」01】 第60話でございます。 孫策快進撃の巻が一段落つく回。 会稽(かいけい)に押し寄せていた孫策軍は、総攻撃を開始します。しかし、会稽の太守、王朗もしぶとかった。双方の損害は大きかったのですが、王朗は徹底した持久戦をとります。

2015-07-07 12:44:17
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」02】 籠城戦というのは、城に十分な用意がしてあって、敵の攻撃できる期間が限定されているという状態であれば、守るほうが有利となります。王朗は城兵達に、一ヶ月たてば、孫策軍の兵糧が尽きるといい、兵士たちを鼓舞します。

2015-07-07 12:46:39
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」03】 前回、孫策にけちょんけちょんにされた徳王も、王朗の軍の士気の高さを見て、頼もしく思います。 一方、孫策の方は、相手が籠城したことで、打つ手をなくしていました。孫策軍が大きくなるにつれて、兵糧の手配も追いつかなくなっています。

2015-07-07 12:48:32
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」04】 半月もすれば兵糧が底をつくという報告を受け、危機感を強める孫策です。父、孫堅も反董卓連合軍に参加した際に、兵糧不足で手ひどい敗北を喫したことは孫策もよく知っていること。長期戦はまずいと思案します。

2015-07-07 12:50:19
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」05】 そんななか、「わしに考えがある」と言ってきたのが、孫策の叔父の孫青です。孫青は、会稽の金銀兵糧は、実は会稽城ではなく、査瀆(さとく)という場所に隠しているという情報をもたらします。その査瀆を攻めれば王朗が出てくると言います。

2015-07-07 12:53:05
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」06】 孫策は早速作戦をたてます。そんなことはつゆ知らず、酒盛りをしている王朗と徳王。彼らにしてみれば、城門をしっかり閉じて、1ヵ月ほどじっとしていればいいわけです。そこに孫策軍の動きがおかしいという報告が入ります。

2015-07-07 12:55:04
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」07】 王朗と徳王が外を見ると、城外にはおびただしい数のかがり火が。王朗は孫策がじれてきたと判断し、城の守りを固めさせます。臨戦態勢のまま、待機。孫策は、王朗軍を城に釘付けにすることに成功し、孫策軍を査瀆に向け進撃させます。

2015-07-07 12:57:21
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」08】 臨戦態勢だった会稽城ですが、夜が明けて、相手の陣が無人だったことに気付きます。様子がおかしいといぶかる城兵達。そこに、査瀆が襲われたとの急使が飛び込んできます。王朗は、査瀆にあった金銀食糧すべてを奪われたと知らされます。

2015-07-07 12:59:33
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」09】 王朗が食糧や財産を、会稽城ではなく離れた場所に置いてあったのかという理由ですが、ひとつは、会稽城内だけでは保管するスペースが足りなかったのではないかという点。また、城外からの援軍や遊軍が使えるようにするための備えでしょうか。

2015-07-07 13:02:52
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」10】 査瀆に保管しているというのは、一部の人しか知らない秘密情報だったのかもしれません。査瀆が襲われることを想定していなかったのでしょう。籠城中に査瀆からの補給路が襲われるという可能性もあったんでしょうけどねえ。

2015-07-07 13:06:26
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」11】 ともかく、王朗としては、相手を兵糧攻めにするという手段が逆に自分たちに降り掛かってくることがわかりました。すぐに打って出て、食糧を取り戻すように出撃を命じます。あわてて出撃する王朗軍の様子は、孫策軍の斥候に捕捉されます。

2015-07-07 13:08:26
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」12】 孫策軍は、鏡を使った合図を行います。太陽が出ていれば手っ取り早い通信手段だったんでしょう。今の鏡と違って、この時代は銅を磨いた銅鏡が中心です。常に磨かないと曇りやすいので、鏡通信兵は毎日毎日鏡を磨いていたことでしょう。

2015-07-07 13:13:26
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」13】 谷あいを進む王朗軍を待ち伏せしていた孫策軍。上から矢の雨を降らせ、石を落とし道を塞ぎ、上から下への逆落しをかけて王朗軍に襲いかかります。一方的な戦いにより、会稽の兵は無残な死体を山となしたわけです。

2015-07-07 13:15:47
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」14】 こうして、江南、江東の八十一州は、孫策が治めるところとなりました。兵は強く、土地は肥え、文化は栄えます。広く賢人を集め、善政をしいた小覇王孫策の地位は確固たるものとなったのです。

2015-07-07 13:18:19
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【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」15】 5回に渡ってお送りした、孫策快進撃の話は、ひとまずここで終わりまして、次回からは別な武将のお話になります。孫策と周瑜の友情物語とか、孫策を見込んだ魯粛の蔵の話とか、いろいろ興味深いエピソードはありますが、残念ながらカットです。

2015-07-07 13:23:43
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座60「江南 江東平定」16】 今となってはもう不可能ですが、横山光輝「三国志外伝」とかで、カットされたエピソードやってほしかったですねえ。 ともあれ、孫策の出世物語は、一旦ここでおしまいです。 今回はここまで。

2015-07-07 13:25:58