【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」】
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【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」01】 第102話です。今回、横山光輝「三国志」史上、最大の、といってもいい事件が起こります。
2016-08-09 12:47:32【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」02】 前回で、于吉老人を惨殺した孫策は、夜な夜な奇妙な行動に出るようになります。于吉の亡霊が見えるのか、夜通し剣を振り回して奇声をあげています。翌朝、気分がいいと何事も無く起きていますが、何日も続くと、流石にやつれてきます。
2016-08-09 12:49:19【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」03】 心配した孫策の母や妻が、于吉仙人の怒りを静めるお祈りをしてもらった方がいいと言います。これまで戦場で無数の敵を斬り殺してきた孫策は、于吉の呪いなどは信じませんが、母のたっての願いとあっては聞かないわけにもいきません。
2016-08-09 12:51:05【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」04】 とある寺院で、于吉仙人の怒りを静める祈りが始められました。しかし、その儀式で使われていた護摩焚きの煙の中から于吉仙人の姿が浮かび上がってきます。孫策は、ここにまで現れたかと、剣を取り出し、祈祷している坊主を斬ってしまいました。
2016-08-09 12:53:27【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」05】 その後も、見えない敵に向かって剣を振り回す孫策。ひとしきり暴れたあと、気を失って倒れてしまいました。すぐに城に引き返すことに。帰りの馬車の中で起きた孫策でしたが、再び于吉の姿を見た孫策は馬車を出て斬ろうとします。
2016-08-09 12:55:21【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」06】 ところが、動いている馬車ですから、下りるための階段が取り外されています。足を踏み外した孫策は、そのままもんどり打って倒れてしまいます。ひどい出血を起こしてしまいました。
2016-08-09 12:56:34【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」07】 すぐに華陀が治療にあたりますが、孫策の容態は思わしくありません。以前受けた傷が再び裂け、出血がひどく、衰弱しきっているため、いくら名医・華陀とはいえ、手のうちようがありませんでした。
2016-08-09 12:58:15【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」08】 瀕死の孫策ですが、目を覚ましたの地、人を呼び鏡を持ってこさせます。どす黒い顔となった自分を見て、残された時間が間もなく尽きることを悟った孫策は、重臣たちを集めさせます。すぐに重臣たちが集合します。そして孫策は遺言を話し始めます。
2016-08-09 13:00:53【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」09】 いま、中国大陸は大きく変化しようとしている。朝廷は権威なく、群雄は天下を狙い、領土を奪い合い、さながら黒風濁流が大陸に渦巻いているようだ。そして、それはこれからもますますひどくなるであろう、と。
2016-08-09 13:02:34【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」10】 孫策は、よいか、国を守るには地の利や天の産物ではない、すべて人である、と言い、弟の孫権を助け国を守ってくれといいます。そして、孫権を呼び、これからはお前がこの国を守れ、と言います。
2016-08-09 13:03:47【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」11】 孫権は、一人で身を起こし、領土を広げるというような才能は自分より劣る、という孫策の言葉に複雑な表情を浮かべます。しかし、国内の政治をやらせればわしより優れているとも言います。孫権の能力を言い当てています。
2016-08-09 13:05:31【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」12】 父・孫堅や、孫策がこの国を打ち立てた時の苦労を忘れずに、才能ある者を召し抱え、百姓を愛し、国を守ってくれ、と言い残し、孫権に国王の印の印綬を渡します。濁流に押し流されるなよ、という言葉を最期に孫策は息を引き取ります。
2016-08-09 13:07:55【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」13】 江東の小覇王と呼ばれた孫策は、27歳でその生涯を閉じたのです。 そして、呉に新しい国王が誕生します。弱冠19歳の若き国王、孫権です。 混迷を続けるこの大陸に、呉の大黒柱となる孫権がここに立ったのです。
2016-08-09 13:09:47【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」14】 孫権が呉の国王となって、呉サイドの話は一旦おしまいです。そして、時は流れました。三国志的にはこの時期がとっても大事なんですが、横山三国志では思いっきりダイジェストでお送りしております。
2016-08-09 17:37:54【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」15】 この間、曹操と袁紹が互角の争いをしていた勢力地図が大きく変わりました。曹操は自分の敵となるものは朝敵の名のもとに滅ぼし、着々とその地位を固めていました。その地位を揺るぎないものにしたのは、北方の雄、袁紹を破ってからです。
2016-08-09 17:39:50【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」16】 袁紹は、軍備力も兵力も曹操をはるかにしのいでいました。しかし、袁紹軍は官渡の戦いで曹操の奇略の前に一敗地にまみれました。曹操は余勢をかり、数年で北方の袁一族をことごとく滅ぼしてしまったのです。
2016-08-09 17:41:33【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」17】 「官渡の戦い」がわずか1コマで終わってしまったのは、これをまともに扱うと孔明が出てくるのに相当後までずれ込んでしまうという進行上の事情がありました。早く孔明を出演させるために、官渡の戦いを泣く泣くカット。
2016-08-09 17:56:29【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」18】 曹操もそうですが、呉の孫策も、盟友・周瑜とのエピソードが丸々カットされるなど、蜀目線の三国志を進めるために、魏・呉のエピソードを省略しております。それでも孔明が出てくるのはもうしばらく後です。
2016-08-09 17:58:45【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」19】 袁紹の最期も描かれないまま、ひっそりと退場。北方の雄であったのですが、扱いとしてはちょっと酷すぎたと思ったのか、次回で袁紹についてちょっと触れています。端折りに端折って、曹操が南方制覇を目指すところからリスタートします。
2016-08-09 18:03:34【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」20】 南方を制してこそ、大陸全土を支配下に置くことができます。しかし、曹操の野望を阻む、厄介な人物が二人いました。 一人は、揚子江の河口と流域をおさえ、国力もあなどりがたい呉の国王、孫権です。
2016-08-09 18:05:08【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」21】 そして、もう一人は、曹操のために追われ追われて、荊州の劉表のもとに身を寄せた劉備玄徳です。劉備玄徳が劉表のもとを訪れるに至るエピソードもまるっと省略。玄徳も省略されてるんだから、許してください。
2016-08-09 18:06:55【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」22】 劉備玄徳は、今でこそ国を持たぬ将であるが、その人徳を慕う者数多く、その影響力は無視できないものがありました。さらに玄徳自身が機会があれば曹操の野望を砕かんと考えている人物であったからです。
2016-08-09 18:08:21【横山光輝「三国志」講座102「孫策の最期」23】 こうして物語は一気に進みました。次回より、荊州にいる劉備玄徳が軍師を得ることの大切さを知り、孔明との出会いを経て、前半のクライマックスである赤壁大戦へと向け、役者が揃いつつ、三国志の物語は突き進んでまいります。 今回はここまで。
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