毎年7月7日は『ツイノベ祭』　2015/07/07お題「七夕」

竹田康一郎 @tahtaunwa

僕の仕事は短冊調査員。短冊に書かれた願い事を光信号で天に向かって報告するのが仕事。君の願い事は必ず届くよ。何万年先か分からないけど。その頃、君はもういなくて、この星もなくなってるかもしれないけど。#twnovel ほら、今夜の空は降るような願い事でいっぱいだ。

花* @hana343664

#twnovel 七夕生まれの私の名前は織姫から取ったという。今年の誕生日も雨で、織姫と彦星は会えなさそう。 けれど 「ズルだけど、ここなら二人も会えるよね」 できたばかりの恋人に連れて来られたのはプラネタリウム。 彼は言わば白鳥か。なら私は織姫じゃなく、その番いの白鳥がいい。

silf⛩️ @athene1020

まるで織姫と彦星だと、そんなことを考えるには充分に私は幼い女の子。久しぶりに会った恋人だもの。雲のカーテンの向こうで、やりたい事もあるのだと、知ってしまうには充分に大人になってしまった女の子。ねぇ、私の大好きな人、キスをして。抱きしめて。もっと深く私に触れて。 #twnovel

七歩 @naholograph

#twnovel　雨でデートがお流れトホホ。そんなママならない恋愛事情を打開してママになりたい貴方！ なんてふざけた通販番組にのせられてお天気マシンを買ったのが運の尽き。天気のせいにできなくなった私たちはママならない理由を互いの中に見つけだす。雨ボタン超連打。７月７日は今日も雨。

猫夜@なめこ汁 @heimao444

今日は願い事をする日。笹を調達して、数枚の短冊に願いを書いていく。緑に色とりどりの紙を飾っていく。さあできた。天の神様この願いを叶えてください。１年に１回しか会えないバカップル爆発しろ。 願いは聞き届けられたのか今年も今日は雨だ。 #twnovel

芹沢文書 @DocSeri

「笹の葉に短冊が揺れる。『おじいちゃんがげんきになりますように』『彼女ほしい』『課長が異動になればいいのに』形は違えど欲望のエネルギーに違いはない。熱量は螺旋を描いて宙を指す。成就せん、牽牛星と織女星の合一成り、正しき星辰の下にて夢見しルルイエの目覚めんことを」 #twnovel

まあぷる @nemu_tatibana

悪魔がやってきた。「おまえの魂と引き換えに願いを叶えよう」いや、間に合ってますから。「いいのか？　金は？　健康は？」はい、さようならっ！　悪魔を窓から蹴り出すと、僕は短冊にペンを走らせる。『願い事が何でも叶いますように』今日は七夕。日が悪かったね、悪魔さん。#twnovel

小早川 @dodoitsu_

織姫とは長い付き合いになる。会瀬に焦れるのにも慣れた。 「願い事に目は通したの？」 「己が女と会えるか会えないかって時に人の願い叶えてられるか」 「そういう態度だから毎年雨なんじゃない？」 痛い所を的確に突いてくるその唇をどうやって塞ぐか、そんな事ばかり考えてる。#twnovel

ひょうたん鯰 @hyou_namazu

長雨が天の川を増水させている。ダム放流サイレンの音がかまびすしい。織姫と彦星の逢う瀬を杞憂する神さまのTweet。俺たちにまかせなよ！と川越し人足たちのReply…紅白の蓮台に乗せられてめでたく年イチの再会が叶うという物語を、星空を見上げて夢想している七夕の夜。 #twnovel

simmmonnnn @simmmonnnn

#twnovel 降り注ぐ隕石。街のあちこちで耐えることない爆発音。鳩の大群のごとく辺りに舞い散る、意味を失った紙幣。逃げ惑うアーティスト、社長、宝くじ当選者。瓦礫の山の中、血まみれの二人は手をつなぐ。「来世でもいっしょだからね」〜もしも全国民の短冊の記載内容が現実化したら〜

唐ネコ @5back1top

学校帰りになんとなく遠回りしたくて、いつもと違う河川敷ルートを選択。今日もあの子とあんまり話せなかったな、なんて考えていると対岸の道から「おーい！こっちから帰るなんて珍しいね〜」気になるあの子が僕を呼んでいる。今日は7月7日、川に街灯が映り、光の道を作っていた。 #twnovel

はな @hanakoxhana

「雨が降ったら傘の下で会えばいいよね」と言った彼にまた会えますようにと、短冊にお願いしたのは今日7/7から遡って3日前。雨が降る中、大きな笹に控えめに吊るしたそれの前でずぶ濡れの背中を見つけた。振り返り、短冊を手にとって笑う彼につられてわたしも笑った。 #twnovel #七夕

硝子 花凛 @gara_sky

ふと妹の短冊を見てしまった昨日。「お姉ちゃんともっと一緒にいられますように」その願いを叶えたくて今日は早く仕事を終わらせてきた。「今夜はずっと一緒だよ」私の言葉に妹は嬉しそうに抱きつく。「…ふふっ、計画通り」その呟きをあえて私は聞かなかったことにした。#twnovel

猫夜@なめこ汁 @heimao444

あの方に会える日。この日のために着物を織っているがまだできない。もう約束の時間。徹夜続きで顔もボロボロ。こんな顔では会えない。こうなったらと彼女は空から水をこぼし続ける。水の勢いで天の川が見えない。これであの方もたどり着けないだろう。 #twnovel 来年こそ会いましょう。

miecha @miechorz

#twnovel リア充を嫌うものたちが花火をこしらえ打ち上げ始めた。大輪の花が、どどーんどどーん。大量のけむりが、もくもくもく。「これだけ曇れば彦星も織姫に会えない」「奴等、一番のリア充だからな」そんな彼らの苦心を、たくさんのカップルが肩を寄せ合い「キレイね」と眺めるのだった。

毒身丸 @do_ke_yo_phone

七夕の夜。夜空を飛び交う流れ星を眺めていると、そのうちのひとつが目の前に落下した。砂埃を立てた宇宙船の中から出てきた貴公子。 「しまった！申し訳ないが急いでいるので失礼！」 そして夜空へ戻っていった。織姫の所まで１５光年を一晩で通う彦星さま、お疲れさま。 #twnovel

ゆーなぎ@ついのべ @Yuunagi_twnovel

デパートに設置された七夕飾り。その笹の葉の下で彼女は泣いていた。短冊を渡すと、書かれた願い事は予想通り。僕は白い折り紙で鶴を折る。それをあげると、彼女は大喜びで立ち去った。帰り道、傘を差しつつ夜空を見上げる。きっと今頃、彼女は白い鶴で天の川を渡っているだろう。 #twnovel

. @hiiragi0412

夜風にはためくあなたの短冊は、なぜか空っぽ。「どうして何も書かないの？」あなたは微笑んで、「これ以上何かを願ったら欲張りだ」と言う。私たちのあいだに、天の川は流れていなかった。一年中、好きなときに好きなだけ抱きしめて眠ることができる幸せ。そうね、と私は頷いた。#twnovel

ページのＰ @page_no_p

#twnovel 『七夕に里芋の葉の露を集めて墨を摺ると字が上手くなるそうなのです』 いい大人がおまじないかよ、と思いつつもきりりとした表情にほだされ畑に入る許可を出したのは去年の今日のこと。 名前も知らない彼女との一年振りの逢瀬を待つ今宵。 さて、織姫は現れるのか。

水木ナオ @nayotaf

風神は座り心地のよい雲を集める。龍神は雨を降らせ、下界の人間を家に追い返す。雷神は古今東西の美酒集め。さあお役目果たして、今宵は神々だけの月見会。雲に腰掛け、冴えざえ輝く月を独り占め。 #twnovel ま、雲の帳で天の川を二人きりの逢瀬の場にしてあげたのは、ついでだよ、ついで。

黒目ソイソース @ghostsoysauce

薔薇が目を覚ますと雲の上だった。冷たい空気が頬に叩きつけるが、ふかふかもふもふの毛皮に包まれていてあんまり寒くはない。頭上には、星座も見分けられない、煩いほどの星空。「ほんとに、はれてるんだ」――とても幼い頃の記憶はここまで。今年も七夕は雨だ。地球だけの話だが。#twnovel

七歩 @naholograph

手を貸しておくれ。病床の祖母がこの日ばかりはと起き上がる。外は雨だと言ったところで聞かないことは解ってる。一番綺麗な着物を纏うと縁側に座り川向こうを見つめた。あの人がこちらを見ているかもしれないと思うとドキドキするわね。穏やかに笑う祖母の隣で二人の馴れ初めを聞く。#twnovel

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

一年に一度の七夕が曇り。愛し合った織姫と彦星は今年も会えない。願い事も叶えてもらえない。#twnovel なんていうのは人間の勝手な理屈。雲も台風もない宇宙なら問題なく会える。逆に曇ってれば人間の願いを叶えるために忙しくならずに済む。私たちとしては曇りの方がありがたい。

咲良 潤　#言の葉の点綴 @sakura77_sosaku

「7月7日生まれだからロマンチックなの？」なんて少しからかいながら聞いてくる君。だから僕も冗談で「そうだよ」と返す。「ならしょうがないね」と君は朝顔が咲いたように笑う。#twnovel あんな理由は本当に冗談。だって本当の理由は、ただ単純に君を喜ばせたいだけなだ。

いでゆのまち @ideimachi

「カササギ？」首をかしげる私に、濡れた窓を見やって彼は『雨であふれた天の川を、橋渡ししてくれる鳥さ』画面の中で苦笑い。『俺も欲しいよ、今』台風で新幹線が止まり、遠距離の彼と七夕デートは水の泡。スマホがその鳥の代わりね。微笑んで画面を拡大し、実物大の唇に口づける。 #twnovel