法的に不正確な情報が流れてきたなら、弁護士の必要性や専門性を広めるチャンスなんだから、もっとアプローチの仕方を考えた方がいいんではないかといつもモニョる。
2015-07-08 19:51:49なおここで許されないというのは別に加害者を擁護するわけではなく、住所が分かってるのに敢えて就業場所に送達させて恥をかかせよう、プレッシャーかけようという魂胆が許されないだけなんだけど、その辺分かってくれるかな?
2015-07-08 19:52:47職場に対する訴状送達は、裁判所が原則認めないけど、それ以外にも、離婚事件において、本人及びその代理人弁護士が、相手の職場に内容証明郵便を送付したことにつき、不法行為を認めた、東京地裁平成18年12月18日WLJ(不貞慰謝料請求の実務212、367頁参照)も、参考になるね。
2015-07-08 20:15:04せっかくなんでいくつか解説。 1.まず,訴状の送達は,被告の住所地ないし所在地が原則。 2.就業場所送達といって,職場に送達する方法もあるが,補充的な方法で裁判所が認めないこともあるし,有効性で紛争になる可能性があるので避けた方が無難。
2015-07-08 20:17:39続 3.受け取り拒否や居留守の問題があるということであるが,そうであれば,付郵便送達という方法もある。これなら,「送った時点」で送達完了になる。 4.相手方以外に紛争の内容を知らせて名誉毀損する方法は,ブラック企業とか勘違いワンマンベンチャーに多いが,はっきり言って逆効果。
2015-07-08 20:25:09続 4続き.関係先は,相手方より,こちら側に悪い印象を抱く。「おかしな人に因縁つけられて大変ですね」ということに。 5.訴訟でそれを摘示されると,下手すりゃ,こちらの他の供述の信用性が低下しかねない。
2015-07-08 20:26:09続 8.訴訟費用には,弁護士費用は含まれない。出頭の交通費日当のみで少ない。 9.弁護士費用は,認められた賠償額の10%が裁判実務の相場で,基本的に弁護士費用に釣り合わない。
2015-07-08 20:27:50続 10.訴訟費用は請求出来るが,それには,訴訟費用確定の申立てが必要。かなり面倒で特殊なので,やる人はほとんどいない。私の経験でいえば,私はかなりやる方でやったことは沢山あるが,敗訴してこれをやられたことは,一度もない。
2015-07-08 20:28:51ちょっと前(ただし今年)の判例時報にもあったような。 私的な紛争に介入した代理人弁護士が、相手方の就業場所に内容証明送りつけて懲戒処分受けたことに対する異議訴訟(棄却)、だったような。
2015-07-08 20:29:24続 11まとめ.勘違いしている人が多いが,民事訴訟は,正しい人が間違っている人を追い詰める手続きではない。正しい人が間違っている人に請求する手続きでもない。誰が正しいか決める手続きですら,正確にはそうではない。 ある人のある人に対する権利の存否を判定する手続である。
2015-07-08 20:30:10弁護士が,法的に間違った「ネット法律情報」について,厳しく誤りを指摘するのは,散々,それで被害に遭って不幸になった人を見てきたから。 「ネットに書いてあったとおりにやったんです!」という,取り返しの付かないことになった人の相談を受けた経験は誰しもあると思う。
2015-07-08 20:34:14いじめ問題で被害者側が違法不当な行為に及ぶのは,明らかに悪手。 いじめが悲劇的な結果に終わるのは「対応が遅れた」からであることが多い。 被害者側が違法不当な行為に及ぶと,関係者に「モンスターペアレントが変な事を言っている!」と思い込んで対応しない「口実」を与えてしまう。
2015-07-08 20:42:50被害者だからこそ、フェアプレイを遵守することが大事なんですよ。泣き寝入りしろと言うのではなく、正当な手段で攻めていきましょうということ。アンフェアなことをやると、かえって心証が悪くなります
2015-07-08 20:47:49代表的なのが「真相を暴く」「心の闇を明らかにする」というやつですね。 twitter.com/kiwi250r/statu…
2015-07-08 20:49:56前もいったけれど,「相手方の関係先に書面を送って嫌がらせ」って,効果があると思っているのは本人だけですよ。 相手方の無用な怒りを買うし,関係先だって,「相手方が悪い奴」と思うだけでなく「相手方が変な人に絡まれてかわいそう」って思うケースが一杯ありますよ?
2015-07-08 20:50:49いじめの場合は特に、何をもって解決とするかを見失わないようにすることが大切だと思うな。被害者が民事上の正当な権利行使をすることを否定する訳じゃなくて、それが「解決」に資するかどうかはケースバイケースだと思う。少なくともそれだけで「解決」になるものではないし。
2015-07-08 20:59:07民事上の権利行使を制裁、仕返し、復讐の手段のように捉えてしまったら、「解決」からは遠のくと思うしね。
2015-07-08 21:00:27俺は子どもの権利擁護に関しては並の弁護士以上には精通していると自負しているけれどいじめ問題を裁判手続を通じて解決してほしいというニーズに応えられる自信はありません。
2015-07-08 21:07:28相手方の職場に対し、相手方が裁判というトラブルに巻き込まれてることを知らしめるなら、判決確定後、給与の差押えでよいのにね。この方法だと、相手方が裁判にまけるようなことをしたのに、お金を支払わないってことを示すことができる上、適法な手段なんだしさ。
2015-07-08 21:11:28法律や司法の万能感を払拭することも法教育で必要なことなのかな。この万能感に支えられている弁護士業界的にはなかなか難しいところだけど。
2015-07-08 21:13:40一方でこの万能感があるからこそ困っている人が絶望してしまう前に相談しようと思えるセーフティネットになれるという面もあるだろうからますます難しい。
2015-07-08 21:17:01いじめ問題に関してはロイヤーの立場で取り組むことには限界を感じているので若干距離を置いていてワーカーとしての立場で色々と模索している。
2015-07-08 21:20:47