栄光の打線史　第五回『マリンガン打線』

コイに恋する鯉千歳＠奇跡を信じて @Chitose_carp

続く日本シリーズは、記憶にも記録にも残る日本シリーズとなりました。 相手は、この年2位と10G差をつけリーグ優勝を果たした阪神タイガース。

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一般的に甲子園では不利と言われる左打者ながらこの年40HRを記録した4番・金本選手、147打点で打点王を記録した今岡選手など、 戦前の予想ではお互い戦力は拮抗しており、好ゲームが展開されるだろう……そう言った予想が多くされていました。

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しかし、勢いに乗ったマリーンズはそんな予想を真っ向から覆すような試合を展開します。

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初戦、相手先発のエース・井川投手から今江選手、李選手のHRで5点を奪いKO。 さらに代わった橋本投手からも5点を奪い、合計10点を取った所で霧のために試合が中断、 そのまま日本シリーズ史上初の霧でのコールドゲームとなり、初戦を10-1で勝利します。

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2005年日本シリーズ濃霧コールド youtu.be/pMwKC1iEAHU @YouTubeさんから

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2戦目、初回と2回に1点ずつを取り、6回にもサブロー選手、フランコ選手のHRで5点を追加。 今江選手が日本シリーズ記録となる8打席連続ヒットとなる2試合連続の4安打を放ち、投げては渡辺俊介投手が完封。 最終的には10-0と2試合連続で大差勝利となりました。

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2005年 日本シリーズ第2戦 ロッテ×阪神 日テレ youtu.be/nxxlIwyoVWo @YouTubeさんから

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場所を移して甲子園で行われた第3戦、マリーンズの勢いは止まりません。 3-1、2点リードとして迎えた7回。PH橋本選手のタイムリーなどで3点を追加し、 なおも満塁としてバッターボックスには福浦選手。 初球のストレートでした。

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2005年日本シリーズ第３戦　千葉ロッテ　福浦満塁ホームラン youtu.be/vrzK_rgF2fc @YouTubeさんから

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マリーンズファンの歓声と、タイガースファンの悲鳴を乗せた打球はライトスタンドへ。 3試合連続の二けた得点となる10点目を豪快な満塁弾で取ったのです。

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3戦目は10-1でマリーンズが勝利し、王手をかけて臨んだ4戦目。 李承燁選手がHR含む4打数4安打3打点でチームの全得点を挙げる活躍を見せ、 投げてはYFKがそろい踏みで4連勝。 4試合で33点という記録的な猛打を見せ、31年ぶりの日本一の栄冠に輝いたのです。

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その後、小坂選手と李承燁選手がジャイアンツへ移籍、フランコ選手の退団などもあり「マリンガン打線」は一度解体されてしまいます。 ですが2010年、新たな戦力を加えた新たな「マリンガン打線」が組まれるのですが……それはまた別のお話です。

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繋ぎを重視し、日替わり打線によって安定した打撃力を誇った「マリンガン打線」。 一発の怖さはない、しかし相手をじわじわと苦しめたこの打線は、球史にその記憶と記録を残しています。

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1番　ショート　西岡剛 122試合 .268 4 48 41盗塁（盗塁王） 幕張のスピードスター。 後にメジャーへ移籍、現在はタイガースに所属しています。 pic.twitter.com/qjQU7w00w2

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2番　セカンド　堀幸一 104試合 .305 7 46 2盗塁 マリーンズを知る男。 現在はマリーンズの一軍打撃コーチを務めています。 pic.twitter.com/u0Cj2Lrw7E

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3番　ファースト　福浦和也 114試合 .300 6 72 0盗塁 幕張の安打製造機。 この年はリーグ最多の死球を受けました。 pic.twitter.com/YlMZAVWcxc

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4番　ライト　サブロー 107試合 .313 14 50 6盗塁 繋ぐ4番。 「史上最大の下剋上」と呼ばれた2010年の日本一の時も4番として活躍しました。 pic.twitter.com/fjj5OUmsLq

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5番　レフト　マット・フランコ 129試合 .300 21 78 2盗塁 マティー。 高齢ながら安定した打撃を披露しました。 守備面でも一塁・三塁・左翼・右翼を守るなどユーティリティーさを発揮。 pic.twitter.com/fIobi29yYU

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6番　センター　ベニー・アグバヤニ 98試合 .271 13 71 1盗塁 ハワイアン・パンチ。 出場試合数こそ少なかったですが、それでも二桁HRと持ち前のパワーを発揮しました。 pic.twitter.com/a1KGgxBdGy

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7番　指名打者　李承燁 117試合 .260 30 82 5盗塁 アジアの大砲。 後にジャイアンツへ移籍し、4番打者として活躍を見せることになります。 pic.twitter.com/sbE8QKJr8d

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8番　キャッチャー　里崎智也 94試合 .303 10 52 1盗塁 大天使。 この年は主に橋本将選手との併用でした。 pic.twitter.com/DkVurR2xCO

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9番　サード　今江敏晃 132試合 .310 8 71 4盗塁 恐怖の9番打者。 現在も現役選手としてマリーンズで活躍しています。 pic.twitter.com/tXGnhzwMl1

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ショート　小坂誠 118試合 .283 4 31 26盗塁 驚愕の守備範囲。 西岡選手と併用されつつも安定した守備でチームに貢献しました。 シーズン終了後にジャイアンツへとトレード移籍。 pic.twitter.com/TwJudLr4em

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栄光の打線史　第五回『マリンガン打線』 終 pic.twitter.com/Fr6JJw05hm

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