黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

名前はリエに決定。なんのひねりもねえや。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

1日目 twitter.com/s_yomotu/statu… twitter.com/s_yomotu/statu… #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

[ハンドアウト]誰かに呼ばれて目を覚ますが、路上に停まったバスの中には君一人しかいない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-07-17 07:03:02

黄泉リエル @S_yomotu

[町]どこからか、君の大好きな人の声がしている。狂おしいほど愛おしい。君は大声でその人の名前を呼んだ。《探索3以上で発見【魂+3、不要な異形を1つ捨てることができる】》だが、それは夢であった。 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-07-17 07:03:10

黄泉リエル @S_yomotu

…どこからか自分を呼ぶ声がする。早く早く、と覚醒を促すかのような声。「う……」霞みがかった頭はあまりにものろのろと信号を送る。今の場所、不明。今の時間、不明。呼んでいる人、知っているような知らないような…？しかし、自分を呼ぶ声の主は、私の覚醒を待つ気は無いらしい。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

どうにか声を上げようと必死に頭の中で言葉を弾き出す。「ずるいっ、ずるいって！」言葉にすると同時に、言いようのない激しさが肺から湧き出る。「呼んでおいて置いていくなんて！馬鹿！どうして！」 理不尽な怒りを込めた言葉はその実、悲鳴まがいの金切り声でしかなかった。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

なんでこんなにも自分は必死なのだろう。口と喉を無理矢理に動かす、その原動力はなんなのだろう。この狂おしい思い。（そうか）荒げていた声をふ、と止める。（あの人が、大好きなのか）そう気付いた瞬間、現実へと引き戻された。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

「ん…」重い瞼を開けると瞳に光を射し、むずがるように瞼は閉じる。ゆっくりと上体を起こし、再び目を開けた。まず見えたのはスニーカーに包まれた両足と、上に伸びる細身のジーンズ。視界を横に動かすと、自分の居場所が見えてきた。バス…自分も時折利用する一般的なバスの座席。#黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

運転席へと進んでみる。やはり、誰もいない。汚れたガラス越しのメーターはあらゆる数値がゼロを示していた。開きっぱなしになっている乗車口以外に、このバスは動く気配を見せない。ゆっくりと私はバスの外へと降りていく。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

じゃり、とスニーカーが乾いた地面を踏む。夕日に照らされた橙色の砂利道はまっすぐ伸び、幾らかの建物と、緑の見える町らしきところへ続いているようだった。行くしかないんだろう。自然と歩みは進んでいた。誰か知らない大好きな人が、呼んだ理由があるのかもしれない。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

改めて自分を見てみる。スニーカー。ジーンズ。薄地の黒シャツに、地味な灰色の肩出しの服。頭に手を当てると、ショートカットに切られた黒髪が目の前で少し揺れた。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

そしてもう一つの持ち物。「…リエ。」夢の中で呼ばれたその単語。確信は持てないが、きっと私の名前だ。夕焼け時のように曖昧な状態だけど、今はただ進むしかないんだろう。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

1日目リザルト：10/0/0 死亡回数0 感情：喜怒哀楽 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

2日目 twitter.com/s_yomotu/statu… 状態 twitter.com/s_yomotu/statu… #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

[町]狭い路地から大通りを伺う君の背を、誰かが思い切り突き飛ばした。エンジン音が近付く。《所持異形2つ以下なら保護される【魂+1】、異形3つ以上で轢死【魂-2/異形『半透明(探索+3、力-3)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-07-18 22:09:39

黄泉リエル @S_yomotu

（あの人から何か聞けるだろうか）通りを歩いていた影は脇道へと入る。町へと到着したものの、誰とも会うことのなかった私は、一縷の望みを路地裏を歩く1人の影に託していた。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

（さっさと声をかければ良かったかな…）あのバスからは徒歩でこの町まで来たのだ。疲れてないわけじゃない。ようやく見つけたあの男だか女だかわからない影は、こちらの前方を付かず離れずの距離で歩く。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

（めんどくさい…あの角を曲がったら声を上げよう）影が路地裏に差し掛かろうとするとき、意を決して地面を強く蹴る。合わせて影は加速し、路地裏から出る。しかし十分届く距離に近づいた。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

影を追い、手を伸ばしながら声を上げる！しかし、「あの！すみません、ちょっと……！？」手も声も、虚しく空を切るに終わった。先程まで追っていた影はおらず、夕日に照らされた広めの道路のみが視界に映る。「そんな…今、さっきまで…」「……全然、不思議じゃないね！」 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

「えっ…ギャッ！」背後からの唐突な衝撃。急接近してくるオレンジ色の大地。突き飛ばされた？誰に？「お前次第だよ…ここからは…」くぐもった声が後ろから響き、足音が遠ざかっていく。口の中を切ってしまっただろうか、じわりと口内に鉄の味が広がる。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

だが、それを確認する暇は私には無かった。この通りを覗いたときに捉えた、遠くから来る光と、音。エンジン音。それが今、目の前に来た。それも1台だけではない…何台かの自動車が私を囲むように停車する。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

よく見ると、全部の車の助手席から、双眼鏡らしきものを通して私を見る人達もいる。「君ぃ」一台の車から、大柄な男がのっそりと姿を現してきた。それに続いて2人、3人と他の車からも人が出てくる。私は殆ど無意識的にホールド・アップのジェスチャーをしていた。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

「ハーハ。んーん。」大柄な男は頭から下へ、下からそのさらに下まで、じっくりと視線を浴びせてくる。この状況と彼らの視線、否応無しに嫌な汗がだらだらと垂れてくる。今、私は確実に何か…品定めめいた事をされているのだろう。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

「おうい、ちょっと」汗が急に冷たくなる感覚を覚える。「な…なんですか」どもった。まずいだろうか。しかし大柄男は気にせず告げた。「緊張すんなよ、お前さん、多分大丈夫だ。でもちょっといーってしてくれるか？いーって。わかんだろ？」 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

多分、大丈夫。何が大丈夫なのか。疑問に思いながらも、選択肢は無かった。「い、いーっ」「…どうだ？」大柄男は助手席の双眼鏡持ちに尋ねる。少し会話のあと、互いが頷いた。「決まった」のだろう。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

「早く乗んな。ここは危ないからよ。しばらく先まで送ってやるさァ」そう言って後部座席を開けて手招く。「…どうも」会釈し、無人の席へと座る。しかし、私の心は別の車の男の持ち物を見ていた時から、嫌な鼓動を続けている。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

隠すように持っていた鉄の棒。表面にこびり付いていた、赤黒い何か。ついさっきまで、彼らが何をしていたのか。「なあ、大丈夫かい？血が出てる。何か…悪いものでも食ったんじゃないのかい？」前の大柄な男が笑いかけて聞く。私は俯き気味に、なんでもないとだけ答えた。 #黄昏町のリエ

黄泉リエル @S_yomotu

2日目リザルト ステータス：11/0/0 死亡数0 感情：喜怒哀楽 #黄昏町のリエ