茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1556回【挑戦は、たった一回でいい】連続ツイート

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート１５５６回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、なんとはなしに思い出していたこと。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくは、また東京マラソンを走る。走るのが、すっかりぼくの人生の一部になってしまったけれども、そうなったのも、実はたった一回の出来事が元だったんだなあ、ということを、今朝、なんとはなしに思い出していた。挑戦は、たった一回でいい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

子どもの頃、ぼくはどちらかというと走る感じではなくて、蝶を追いかける時だけは走っていたけれども、それ以外はそうでもなかった。ところが、小学校２年生のある日の放課後、みんなでトラックを走っている時に、「そうだ、ずっと走ってみよう！」と思いついた。

茂木健一郎 @kenichiromogi

２００メートルトラックを、ぐるぐる回った。いつまでも、いつまでも回った。小学校２年生の足だから、大したことはないけれども、級友がみんな飽きちゃってやめたあとも、一人でぐるぐる回った。やがて、「下校してください」という放送が入って、やめなくてはならないまで、ぐるぐる回った。

茂木健一郎 @kenichiromogi

あの時、確か、三十何周したのだった。距離に直せば７キロくらいか。今だったら大したことはないけれども、小学校２年生にとっては、大冒険だった。あの時、私の中で、何かの「型」のようなものができて、それが、今日まで、走るということを支えてくれているように思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

挑戦は、たった一回でいい。それで型ができる。そう考えたら、気楽にできるんじゃないか。たとえば、このツイートを読んでいる人が、今までの人生で英語をさぼっていたとしても、それでいい。今度の休日に、連続３時間英語をしゃべる、英語マラソンに、たった一回だけ挑戦すればいい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

プログラムを書いたことがない人は、今度連続１０時間のプログラムの勉強に挑戦すればいい。ボランティアをしたことがない人は、今度やればいい。小説を書いたことがない人は、今度書けばいい。挑戦は、たった一回でいい。それで、何かの型ができて、その効果は、おそらく一生続く。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート１５５６回「挑戦は、たった一回でいい」をテーマに、６つのツイートをお届けしました。