放医研論文和訳【福島原子力事故後の母乳のヨウ素131汚染を解釈するためのヨウ素の体内動態モデルの導入】Yurihiranumaさんのツイートまとめ(2015.7.26作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「方法」部分訳 授乳婦の摂取シナリオ 大気中ヨウ素131濃度は、茨城県の研究所3ヶ所、核燃料サイクル工学研究所、国立環境研究所、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、の大気サンプルデータから得られた。 図3:試料提供者の居住都市 pic.twitter.com/YI6pR8wwoR

2015-07-26 14:36:06
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)水戸市と笠間市での摂取シナリオは核燃料サイクル工学研究所のデータが、そしてつくば市と守谷市の摂取シナリオは、国立環境研究所とKEKのデータが用いられた。 図4:2011年3月14日〜4月25日の大気中ヨウ素131濃度の測定値 pic.twitter.com/ggUZ8m22g2

2015-07-26 14:43:39
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)水道水の汚染データは、茨城県の環境放射能モニタリングセンターのデータから、試料提供者の居住地から最も近いサンプリングポイントのデータがそれぞれ用いられた。 図5:2011年3月14日〜4月30日の水道水中のヨウ素131の測定値 pic.twitter.com/KVZpCWUlTp

2015-07-26 14:44:46
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「方法:授乳婦の体内動態モデル」全訳 Biokinetic model for mothers during lactation 母乳中のヨウ素131濃度は、図6に示された体内動態モデルに基づいて推計された。 pic.twitter.com/y1dlWZEmz1

2015-07-26 14:46:48
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(続)このモデルは、次の3つのサブモデルから成り立っている:ヒト呼吸器系モデル(HRTM)、ヒト消化器系モデル(HATM)と、元はBerkovskiによって作成された、授乳時期中のヨウ素の全身モデルである。

2015-07-26 14:47:41
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)このモデルのそれぞれの被ばく経路は、著者ら独自の計算コードを用い、ルンゲ=クッタ法により計算された。母乳内のヨウ素131濃度(Bq/kg)は、母乳コンパートメントの1日の放射能量を、1日の泌乳量である800 mL(=0.8 kg)で割ることにより計算された。

2015-07-26 14:47:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)コンパートメント間の移行率や、HRTMでの元々の局部蓄積率などの、モデル内のパラメーター値は、ICRP報告書内のものと同じものが用いられた。吸入に関しては、ガス状と粒子状のヨウ素131は、ICRP報告書66内で描写されているデフォルトのパラメーターであると仮定された。

2015-07-26 14:48:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)ガス状ヨウ素にはVapour with Class SR-1が、粒子状ヨウ素にはタイプFエアロゾルと1 μmのAMADが用いられた。この計算コードでは、摂取シナリオは、計算の時間単位(0.001日)ごとに吸入と経口摂取による摂取量を別々に入力する方式で扱われた。(みたいな)

2015-07-26 14:48:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

おまけ:Unnoらの論文 Effect of the Fukushima nuclear power plant accident on radioiodine (131I) content in human breast milk onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.…

2015-07-26 14:49:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

おまけ:Berkovski論文 New iodine models family for simulation of short-term biokinetics processes, pregnancy and lactation. ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12362821

2015-07-26 14:50:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)Berkovski論文は、このPDFの87ページ目から。 archive.unu.edu/unupress/food/…

2015-07-26 14:51:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ここから個人的感想。 長瀧会議の資料で明石氏が急性摂取シナリオに基づいて推計した甲状腺等価線量は、この論文での推計値よりもかなり高い。 急性摂取シナリオは全く妥当ではないのか、過小評価しようとしてるのか、私にはよくわからないです。 pic.twitter.com/0aHT1kVLvt

2015-07-26 15:01:42
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

興味深いと思ったのは、体内動態モデルで、移行率は不明ながら、吸入により胸部内と胸部外のリンパ節にもヨウ素131が移行すると示されていること。(左端のLN=リンパ節、BB=気管支 からの移行) pic.twitter.com/AX09Q8pzLL

2015-07-26 15:05:19
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ちなみに、明石氏資料に載っている、Berkovskiモデル pic.twitter.com/BUVVXypU8Z

2015-07-26 15:06:59
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ところで、この放医研論文内の母乳測定データの一部は、常総生協さんが自主的に測定したものです。 coop-joso.jp/radioactivity/… csrp.jp/wp-content/the…

2015-07-26 17:11:00
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この論文は、著者ら独自の計算コードを用いた、授産婦のヨウ素131体内動態モデルの導入が目的のようだけど、汚染食品摂取や、短命核種のヨウ素132やテルル132の影響は考慮してないし、実際の甲状腺被ばく線量はどんなものだったのか・・。 pic.twitter.com/y4wrFtbkti

2015-07-26 18:29:00
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

事故直後に授乳中だった乳児での甲状腺機能はどうなんだろう?そう考えると、福島県外でも健診(甲状腺スクリーニング以外に)が必要な集団はいると思う。

2015-07-26 18:32:22
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

吸入によって取り込まれたヨウ素131が胸部内外のリンパ節に移行したあとはどうなるのか、この体内動態モデルでは不明なのも気になる。ヨウ素132やテルル132も同様にリンパ節に移行する?その移行率は?セシウムや他の核種は? pic.twitter.com/zxLgdMnm1A

2015-07-26 18:35:53
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