医療・文化・社会研究会「初期オペラにおける精神疾患の表現」
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来週月曜日のリマインダーです。 【日時】7月27日 (月)18:00~ 【場所】 慶應大学三田キャンパス 東館6階G-Sec Lab 【タイトル】初期オペラにおける精神疾患の表現) 【発表者】松本直美(ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ)
2015-07-20 21:56:39#MCS_0727 最初は当時の精神疾患に関する考え方からの影響を疑っていたが、実は他のポイントのほうが大きいかもしれない。という予告。
2015-07-27 18:07:51#MCS_0727 17世紀のオペラは音楽がなくなり、台本しか残っていないことも多い。あと、音楽による逸脱表現の基本的な問題点もポイント。これはあとでまたこれからいろいろ論じる
2015-07-27 18:09:02#MCS_0727 狂乱の場ってなあに?→皆最初に思いつくのはドニゼッティの『ランメルモールのルチア』(1835)。コロラトゥーラの難しいテクニック。
2015-07-27 18:09:47#MCS_0727 映像。ステージの上に橋があってそこに白いドレスのルチアがいる。下に階段のあるホールがあって、貴人がいっぱい見てる。ルチア階段をおりてくるがナイフを持っていて血まみれ
2015-07-27 18:11:30#MCS_0727 解像度の関係で映像がカクカクしているので、ルチアがロボットダンスしてるような効果が生まれてしまっている
2015-07-27 18:13:37#MCS_0727 ルチアは意に染まない相手と強制結婚させられたため婚礼の夜に夫を殺害し、婚礼客の前に血まみれであらわれる
2015-07-27 18:14:19#MCS_0727 いろいろな19世紀のイタリアやフランスの狂乱の場。コロラトゥーラを利用した女性。オフィーリアやマクベス夫人も。
2015-07-27 18:14:59#MCS_0727 グローヴ事典の定義。19世紀に、それまでタブーだったようなものを扱う場面として出てきた。女性。と書いてあるが、問題点は(1)本当に19世紀の産物か? (2)女性だけがオペラで狂うのか?(3)健忘、幻覚、夢遊病などを全部狂気としてしまっていいのか?
2015-07-27 18:18:20#MCS_0727 ルチアは、白い服を着て髪を乱した女性。先例がある。もちろんハムレットが出てくるぜ!!うおおおおお(←この叫びを言ったのは私で、松本先生ではありません)
2015-07-27 18:20:00#MCS_0727 17世紀のオフィーリアの衣装は不明だが、18世紀になると図像が出てくる。白い服を着て、髪をおろし、お化けのようだ
2015-07-27 18:20:53#MCS_0727 決然とした勇ましいマクベス夫人はオフィーリアと全然違うが、だんだん図像ではオフィーリアっぽく白い服をきた女性になっていっている。オフィーリアの影響力が強かったようだ。
2015-07-27 18:21:42#MCS_0727 ハリエット・スミスソンの有名なオフィーリアについて ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F…
2015-07-27 18:24:02#MCS_0727 狂乱の場を持つ17世紀イタリアオペラのリスト。49例あって、13例だけ女性。どうもグローヴ事典の狂乱の場についての説明はあやしい。男も狂っている。
2015-07-27 18:24:51#MCS_0727 アリオストの『狂えるオルランド』の影響が疑われる。オペラの歴史の中ではオルランドのオペラが100以上ある。
2015-07-27 18:25:35#MCS_0727 オルランドものの17世紀オペラでは、オルランドつまり男性が狂乱する場面がある。オルランドではなくても、影響が疑われるようなオルランドふうの立派な戦士が狂乱するものもある。
2015-07-27 18:28:30#MCS_0727 暴力的な行為を示す言葉よりも、妙ちきりんなおかしくてユーモラスなことや、別に病気ではないような人にでも適用できるバカなことをする時に使う語彙が多い。医者が厳密に診断するような語彙ではない。また、台本作者が詩作のために語彙を選択してることも多い
2015-07-27 18:34:40