「音楽を好きな人は歌詞なんて聞いてない」?そもそも音楽ってなんぞや?

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洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

これって「問題」というよりどちらの立場であっても、あるいは立場がさらに違っても「そういう人もいる」って話だから正否判断もつかないし鑑賞者個人の勝手だろうがって話なのではないか

2015-07-29 16:47:27
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

まず「音楽」なんていう曖昧な定義で話してるから読む側からしたら何も伝わらないわけ

2015-07-29 16:48:21
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

単純にこれは「音楽のいわゆる楽器による音にのみ関心を払う人」が「音楽のいわゆる歌詞による意味により多くの関心を払う人」に自分の在り方を否定され、同志を求めて自分を擁護したところから発生している論争というか呟き合いだよな、と

2015-07-29 16:50:16
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

まず最初のツイートの「音楽好きな人はほとんど歌詞なんか聞いてない一方、音楽たいして好きじゃない人はほとんど歌詞しか聞いてない問題」がちょっとおかしくて、僕とか「音楽好きだけど歌詞も聴いている人」もいるわけね

2015-07-29 16:54:14
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

「音楽たいして好きじゃない人」と音楽に対して不誠実だというレッテルを貼った上で「ほとんど歌詞しか聞いてない」と批判するのはただの愚痴だからな。問題もなにもそれだって一つの在り方で「ほとんど歌詞しか聞いてない」から「音楽大して好きじゃない人」とは一概には言えんでしょう。

2015-07-29 16:56:41
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

逆を言えば「音楽好きな人はほとんどメロディなんて聞いてない一方、音楽対して好きじゃない人はほとんどメロディしか聞いてない問題」っておかしいでしょ。その人の「音楽の好きな度合」と「歌詞を重視」「メロディを重視」「その他なにかを重視」に因果関係は見いだせないと僕は思う。

2015-07-29 16:59:03
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

音楽哲学っぽい講義で半年かけて「西洋音楽も時代によって重視する要素が違い、音楽に決まった聴き方は存在しない」と学んできたのがこうして理解できるわけね

2015-07-29 17:00:58
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

西洋音楽で言ったら考え方の違いが分かりやすいのはバロック期とロマン主義の時代。バロック期は、デカルトの『情念論』の影響が発展して「音楽は特定の感情を呼び起こすものだ」という考えをマッテゾンが提唱した。ルネサンスからの伝統「感情を明確に表す歌詞に曲を付ける」という歌詞重視の時代だ。

2015-07-29 17:07:33
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

それをCPEバッハ(JSバッハの次男)が自由ファンタジー(多感様式)という形で「音楽は様々な感情を次々と呼び起こすものだ」と曲を作って実践した。 これがロマン主義の時代になると形を持たない音楽という芸術形態はロマン主義の求める曖昧で永遠なものの極致だったためもてはやされる。

2015-07-29 17:09:53
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

ヴァッケンローダーやショーペンハウアーなどがこぞって音楽の特質を述べ、ここで初めて「絶対音楽」という「音楽そのものに自律的な価値を見出し、その純粋形態である器楽を歌詞のある声楽曲よりも重視する」考え方が生まれてくる。その最たるものが交響曲でありベートーヴェンなのだ。

2015-07-29 17:12:58
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

ベートーヴェンが交響曲を極めてしまい、人々はそれ以外を模索し、交響曲に表題をつける標題音楽(リスト)、太古のムーシケーの時代に戻り総合芸術を志すオペラ(ワーグナー)、絶対音楽のさらなる推奨(ハンスリック)など様々出てきたわけですね

2015-07-29 17:15:41
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

なので「〇〇を重視する聴き方」が「音楽を好きか嫌いか」には繋がらないと考えるし、「お前の聴き方はおかしい」とか「音楽が嫌いだからそういう聴き方をするんだろう」とか言うのは全く持ってナンセンスな文句でしかないのでギターで頭を殴りつつ「音楽は好きだけどお前が嫌い!」と言ってやろうな

2015-07-29 17:17:42
洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

ピュタゴラス派の時代から音楽の歴史を勉強してきてジョン・ケージの「4分33秒」とか、Napalm Deathの「You Suffer」とかを聴くと時代の最先端に生きている気分になれる

2015-07-29 17:23:13

ジョン・ケージ「4分33秒」:無音の音楽。無音の中にある様々な環境音を聞くための音楽とされている。

Napalm Deathの「You Suffer」:世界で最も短い曲としてギネス記録を持つ。

洲央@土曜西“は”45a @laurassuoh

ほら、僕ら若い人って、例えば「メタルの歴史」「ロックの歴史」「パンクの歴史」とかはそれなりに身近だけど「西洋音楽の歴史」「東洋音楽の歴史」「音楽美学の歴史」とかには全然疎いから楽しいんだよね……

2015-07-29 17:25:56