【ミイラレ!第十話:隠し神のこと】(実況付き)
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ながれが腕組みをする。「故におぬしらは儂と同程度には四季坊に感謝する必要がある」「そ、そういうのはいい……」ようやく息を整えたか、四季が身を起こす。そして彼はおもむろに頭を下げた。「すいません、加茂先輩。友達が迷惑をかけました」良子と名雲が顔を見合わせる。77 #4215tk
2015-08-07 20:54:08「ええと、つまりあなたは」良子が何か問いただそうとしたそのときである。大の字になって伸びていた小雨が動いた。文字通り飛び起きた彼女は、退魔師たちを飛び越えて四季の前に着地する。目を丸くして見上げる彼は、瞬く間に怪異に抱き上げられていた。声も上げさせない早業。78 #4215tk
2015-08-07 20:57:18「四季ぃぃぃぃっ!会いたかったよぉぉぉぉっ!」「ちょ、ちょっと小雨……」燃え上がらんばかりに頬ずりされ、四季が辟易する。周囲の退魔師は呆然とその様子を見上げるのみ。「心配したんだよう!?学校に変な怪異がいるって聞いたから!大丈夫?まだなにもされてない!?」79 #4215tk
2015-08-07 21:00:14「だ、大丈夫だから!離してよ!人前でこれは恥ずかしムグッ!?」四季の言葉が途切れる。小雨にきつく抱きしめられたからだ。その顔が彼女の胸に埋まる。「むーっ!むーっ!?」「でももう大丈夫だよ!あたしがついてるからね!」「むーっ!」四季がもがく。が、小雨は離さない。80 #4215tk
2015-08-07 21:04:16どう対応すればよいかわからずに、怜は立ち尽くす。ハァ、と溜息。ながれだ。「まったく……」彼女は片手を前へ突き出すと「いい加減にせい!」何かを弾くように指を動かす。そこから空を切って飛んだ不可視の指弾が「あいたぁっ!?」小雨の後頭部を打ち据えたのだった。81 #4215tk
2015-08-07 21:06:40小雨様のキャラが想像以上に淑女な回だった…良い!ところで土地神さま級で大混乱だったな…これからどうなることやら…オツカレサマドスエ! #4215tk
2015-08-07 21:30:42