『選べ！！ヒロインを殺すか！！自ら死を選ぶか！！』 sillygoさんが咆える、「ヒロインを手にかける」という選択肢について

sillygo @sillygo

プレイヤーとして想定外というか度肝を抜かれた展開というと、やはりシナリオ上のモチベーションとして交流していたシナリオヒロインともいうべきNPCが最終話のクライマックス直前にすべての元凶であり数百年間追い続けた転生の仇敵であったことがわかった時ですかね

sillygo @sillygo

こんなところに来るんじゃねえあぶねえ逃げろと言いつつ「おっこれはGMがラストバトル前に対話の機会をくれたのかな」と思っていたらヒロインが化けの皮を取り去って本性を出し

sillygo @sillygo

ヒロイ

sillygo @sillygo

アアアアアアアアアアーッ！！

sillygo @sillygo

アアアアーッ！ アー！ アアアアアーッ！！

にゅい @lanuit2012

あっ、sillygoさんがまたフラッシュバックの発作を。お客様の中にお医者様はおられますかー！

sillygo @sillygo

……ヒロインを……

sillygo @sillygo

シナリオヒロインを殺すしかなかったPCがどうなるか、知っているか……

sillygo @sillygo

"どうにもならない"……守るべき対象をその手で殺した罪と、後悔と……それらに苛まれながらEDフェイズを迎えることになる……

sillygo @sillygo

選べ！！ NPCを殺すか！！！ 自キャラを死なせるか！！！

sillygo @sillygo

PLとして辛酸を嘗めたぶんGMとしてPCを殺さないとこの飢えは満たされないんだ わかるかこの算数が、エエッ？

にゅい @lanuit2012

これは実に考察に値する問題で、かつ深遠なテーマと言える。ただ問題なのは「すべての元凶」の「すべて」がどんな惨事を指していて、どれほどの罪を犯しているのか。仇敵に対して自分のPCがどんな感情を抱いているか、などによってケースバイケースとしか言いようがないのが難しい。

にゅい @lanuit2012

私という人間は「私」だけでは出来ていない。私の中の何人もの少年少女、大人の男女が混在して出来上がっており、ここTLで喋っているのは常に「代弁者」としての私に過ぎない。その内の誰が、この状況に出くわすか、でも話はずいぶん変わってくるし、ヒロインを手にかけた後の言動も変わってくる。

にゅい @lanuit2012

仮に、「代弁者」である私そのもののPCがいたとする。私は多少の躊躇はするだろうが、最終的に殺すだろう。元凶であり、仇敵なのだから。私は一度、仇リストに載せた相手を許すことはない。我慢に我慢を重ねて地雷を踏まれて許せなくなった相手を、私は決して容赦しない。適確な手段で殺すだろう。

にゅい @lanuit2012

その時の私は、とても冷静に違いない。事後に自分が感じる罪悪感が少なくて済む手段を選んで、周到に計画を立てて、驚くほど静かな気持ちで殺すだろう。いや、冷静ではないかも。私が仇と呼ぶからには膨大な憎悪があるに決まっている。私は薄っすら笑ってさえいるかもしれない。そしてこう言うだろう。

にゅい @lanuit2012

「今日は人生最良の日だわ。あなたを殺す理由があるのだもの。私の個人的な憎悪でない、世界のため、正義のため、人のため、そういう大義名分で振りおろす刃は、どんな気持ちで、どんな感触かしら。ああ、早く知りたいわ。一応、最後に聞いてあげるけど、私に殺されるって、どんな気持ち？」

にゅい @lanuit2012

私は嬉々として渾身の力で武器を（もし私に相手を殺傷する膂力があるなら、ぜひ拳か爪を）振り下ろして、それが相手を切り刻む感触に酔いしれるだろう。一度では死なないであろうことは、僥倖だ。私は仰け反って笑い声をあげなら、何度も何度も相手を切り刻むだろう。それはどんなに楽しいだろう。

にゅい @lanuit2012

生憎というか、幸いというか、私には心から大切に想う相手がいない。だから、ヒロインが仇と分かった際には驚くだろうが、その後で喜ぶだろう。戦いも楽しむだろう。殺した後はどうだろう？疲労と充実感と、少しの虚無感と、静かな喜びが心を満たすだろう。亡骸は踏みにじった後で灰になるまで燃やす。

にゅい @lanuit2012

かつてはいた。心から大切に想う人が。病床からツイートを続けておられて、去年の夏以降、一言も発さなくなった。あの人が相手なら、私は死ぬほど苦しむに違いない。逆に、転生前の罪なのだから、と許す方向に話を進めたがるだろう。それが許されないなら、泣きながら戦うに違いない。

にゅい @lanuit2012

戦わない選択肢はない。察するに、放置すれば災厄を招くのだろうから。であれば他の誰でもない、私が止めたいと思うだろう。自死という選択肢もない。そんな逃避で仲間にヒロインを殺させたくない。他人に殺させたくない、私が殺したい。その場合も私は拳か爪を選ぶだろう。罪を感じながら殺すために。

にゅい @lanuit2012

殺してしまった後、私はどうする？それはもう決まっている。生きるのだ。面白おかしく楽しく幸せに生きる。心の中に、いつも罪悪感を抱えながら。最大の贖罪は生き続けることだ。それも、幸せに。幸せであればあるほど、きちんと自分の罪と向き合える。半端に苦しみながら生きるのでは足りない。

にゅい @lanuit2012

常日頃から私が思っていることがある。最大の復讐とは「仇のことなどすっかり忘れて幸せに生きること」だ。好意の対義は無関心。無関心に幸福に暮らされたら、仇としては立つ瀬がないだろう。これ以上の復讐はない。そして最大の贖罪もまた然り。「幸せに生きること」しかないと思う。理由は先の通り。

にゅい @lanuit2012

繰り返すが、これは「代弁者」の私のケース。代弁者の私は、感情のほとんどを心の中の広大な空間に避難させてしまった。かつての実家暮らしで感情を出すことを許されず抑制した反動で。あるいは傷つくことを恐れて、色んな子にひとつずつ感情を持たせて逃がしたのかもしれない。広大な心の森の中に。

にゅい @lanuit2012

私はそうやって感情を避難させることで、あの期間を生き抜いた。だから「代弁者」の私は極めて薄情で、冷静で、理性的だ。怒りを除いては。怒りだけは、避難しなかったらしい。私と共に戦ってくれたらしい。私に膨大な憎悪は、私に力を与えてくれる、私に忠実な、巨大で凶暴な肉食獣のようなものだ。

にゅい @lanuit2012

ダブルクロスで「私」を表現するなら、驚くほど巨大で、普段は穏やかだが、必要とあらば幾らでも凶暴で獰猛な本性を露わにする猛獣を手なずける、オルクスだろう。獣も獰猛なら、飼い主もまた冷徹で酷薄、冷たい目と素っ気ない口調。自らの正義が国の法と対立しようが、気にも留めない、危険な人物。