高橋智裕さんが語る東日本大震災の想い

何かあれば追記いたします
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風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

命の重さ実感して 写真家高橋さん 防災の心得説く:石川:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/ishika…

2015-08-05 09:11:33
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

あの日からずっと思っていること。利権やしがらみなどで、東日本大震災や原発事故を語っていないかと。それにより、被災した地域が歪曲され語られていないか。例えば、自分に近い人たちがこうだと言えば、仲間外れにならないためになびかないか?と、いうこと。震災や原発事故の本質からズレてないか。

2015-08-05 11:15:22
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

東日本大震災では、地震と津波によってたくさんの命を失い、家や財産も失っていて、当時はその事実を他地域の人たちに伝えていたマスコミやフリーランスが多かった。それがいつしか、本質から乖離し、地元住民が置き去りにされ、地元が地元住民ではない人たちによって都合良く語られ始め今に至る。

2015-08-05 11:24:50
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

それは別に過激な話だけではなくイベントや被災地と言われる地域で行っていた支援活動についてもだ。いわきで震災後も2年生活しこういう仕事に携わり、たくさんの人やイベントに触れてきた。そんな中で、地元では批判があったり拒否されていたイベントや支援活動に対して美談にされていたのもあった。

2015-08-05 11:29:55
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

被災者と言われる人々や福島県民にも、他地域の人たちが勝手に差をつけられた。大切な人を亡くした遺族、涙を誘うような出来事があった人、原発に対して反対を公表している人、自分たちに協力的な人、そんな人たちだけが、彼らには被災者の対象だった。 ある日、卒業式が出来なかった息子に聞かれた。

2015-08-05 11:37:45
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

「パパ、何で僕の学校には(有名な人)誰も来てくれないの?ここは福島じゃないの?」。当時、有名人が来県すると各局のテレビで取り上げられ、嫌でも目にしてしまっていた。そんな子供の素直な疑問だった。 私は答えられなかった。大人の事情なんてことは言えない。そんな息子は、何となく悟ったのか

2015-08-05 11:42:00
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

「そうだよね、薄磯(津波で街が壊滅したいわきの沿岸地域)とか、海の方は大変だもんね。酷いもんね。大変だもんね。」と。 涙が出たのを覚えている。 恐らく、福島県で生活をしていた方々なら同じような経験をした人も居るかと思う。 「福島の子供たちの為に」という冠をつけて訪れる他県の大人。

2015-08-05 11:47:16
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

きっと彼らには、そういう子供たちの声が聞こえないだろう。 「福島の子供たち」という言葉を使うことによって、彼らには陽が当たらず傷ついていた子供がいたことを感じて欲しい。言葉に責任を持って欲しい。 こうした他地域から来た人たちによって、地元住民が感じている地元が全く違った地元で

2015-08-05 11:52:36
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

感動的、否定的に伝わっていき、それがひとり歩きし、巡り巡って、被災地と言われている地域で生活している人たちを苦しめていく。 私は、この仕事をしていて、思っていることがある。 すべては、私たちすべての人間の幸福のためにするものだと。決して傷つけるために使ってはいけないと。

2015-08-05 11:56:51
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

簡単に発信が出来る時代だからこそ、個々が一言一言を重く考える一瞬を持たなければならないと思う。 そしてそれを語る時、その先にたくさんの人がいるということを常に実感していなければならないと。 それは有名云々ではなく、すべての人が。

2015-08-05 12:02:56
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

そして、他地域を語る時、慎重に慎重をきして語って欲しいと強く願う。 あなたが言う福島、あなたが言う被災地、そこにはあなたと同じたくさんの人間がいて、たくさんの想いがあるということを感じて欲しい。 あなたの利権やしがらみで、事象を語っていないか、もう一度考えてみて欲しい。

2015-08-05 12:06:47
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

被災地のために、子供たちのために、とてもありがたく、とても素晴らしい想いだと思う。 しかしそれが利権やしがらみに縛られ、自分と異なった想いの人を傷つけてまでするものではない。これは震災だけではなく、すべての事象において言えることだと思う。

2015-08-05 12:09:58
風景写真家 高橋智裕 @tomotakaenter

地元のこと、事象を経験した人以上に、詳しい人はいない。有名人だろうが議員だろうが言えること。 だからこそ、固定概念に縛られず、利権やしがらみに縛られず、たとえ抱いている想いとは違う地元の人たちの言葉だとしても、それを受け入れる柔軟さが必要なのではないかと思う。(終)

2015-08-05 12:14:17