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古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
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逃げない安珍@下書き整理中ミュート推奨 @NigeTin
@safe_kai 御久し振りです。 質問ですが、昔、最上大業物は切れ味に特化しすぎて曲がったり折れたりしやすいので非実践的だ。と聞いた事があります。本当なのでしょうか?
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@1f155adc2517402 @safe_kai 横槍を入れるようで申し訳ございません。ご質問者様の問題定義はあながち間違えではない様に感じます。最上大業物と申しますのは、出版物によっても解釈が異なりますが、おそらくは『古今鍛冶備考』に登場する刀匠の作品を指すと思います。
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@1f155adc2517402 @safe_kai そのほとんどが新刀であり、当時(文化期)の商売上のうたい文句を少なからず含んでいると思うからです。但し、慶長~寛文期の刀匠の技量は新刀期ではずば抜けているので、当時の刀の中では最上位という程度の意味で考えると宜しいかと思います
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 大塚先生、ありがとうございます! その最上大業物ですが、実際に切れ味に特化しすぎて折れたり曲がったりしやすい、といったような評価や事例はあるのでしょうか?
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 いえいえ、差し出がましいコメント失礼いたします。注目すべきは、大阪新刀や肥前刀が含まれていることでしょうか?私の主観では、焼き刃の高い新刀特伝では、実戦において折れる可能性を否定できません。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 いえ勉強になります!ありがとうございます。 なるほど、焼き刃が高い=焼き入れされて硬いけれど脆い部分が大きい。ゆえに折れやすい可能性がある。 このような理解であってますでしょうか?
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 また、鎌倉~南北朝期の古刀では、だいぶ疲れている刀身が散見され、曲がり癖がついている物もあります。山田吉睦が著わした『古今鍛冶備考』の時代から既に200年以上経過していることも考慮する必要がありそうです。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 そうなのですか。マルテンサイトが300年を経過するとゆっくり分解し始めると聞いたことがありますが、それと関係しているでしょうか?
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 正しい理解だと思います。あとは、用途に合わせて刀身の体配、硬さ、刃角、肉置きを考えれば、必然的に実戦的な刀身が割り出されると思います。あとは、最大の条件として、使用者の腕というのが大きいと思います。
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 刀身の経年変化も考慮すべきとは思いますが、最も懸念されるのは、修復のための研磨による研ぎ減りです。職人は、極力研がないことが大前提ですが、実戦に用いれば当然刀身は故障しますので、その都度修復が必要です。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 得心しました。 最後の条件については、わたしの乏しい試し切り経験の中でも目前で三回、折れてしまった刀を見たことがあります。 現代刀二振に新新刀一振でしたが、何れも使用者の手の内が悪く、平打に近い斬撃を行っていた例です。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 また力みすぎて切り抜いた後そのまま床に叩きつけてしまうのがありがちなようですね。一番酷い例は刀身もダメだったようで、巻畳表に打ち付けた瞬間、鍔から3寸ばかり残してその先が3つに別れてクルクル飛んでいったのです。軍刀でした。
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 怖いですね。当方では、研磨時の印象を正直にお伝えしています。ご要望がある場合には焼き戻しを施すこともありますが、現代刀はいずれも戦闘に耐えられるか疑問です。もちろん、美術刀剣ですから、そのような用途を想定していないわけですが
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 良心的ですね。 言わでもがなのご質問かもしれませんが、現代刀で刀匠の方ご自身が昔の荒試しのようなことをされる、実験的にごくたまにでもいいのですが、そういったことは殆ど無いのでしょうね?
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 若い刀身をガンガン研ぐと、峰方の鉄に比べて膨張しているマルテンサイト側の力が弱るため、刀身のバランスが崩れる可能性もあるかもしれませんね。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 たとえば反りが弱くなってくるようなことも起きますか? ではなくて、打ち込んだ時の衝撃で自壊してしまうようなことがありえる、ということでしょうか?
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 う~ん、最近の刀匠では、全くと言っていいほど聞きませんね。戦時下の刀身の中には、荒試しをデータ化して作り上げた科学的な根拠のある刀がありましたが、実用という意味では現代刀は軍刀にはおよばないと思います。
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 極論、その両方が考えられます。あと、刀剣の低温下での使用は、刀剣史上最も弱いのが現代刀かなあ~とも思います。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 やはりそうですか。現代でか荒試しするメリットが無いわけですものね。
古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
@kosiraeshi @1f155adc2517402 そうなんですか!満州刀を研究したけれどそのノウハウは継承されなかったのでしょうか。 そのようなご感想をお持ちということは、何かしら実験かご経験がありそうですね〜(-_^)
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@safe_kai @1f155adc2517402 随分前になりますが、極寒地での寒中稽古にご招待頂いた事があります。試し切りもされており、数本の刀身が折れるハプニングを目の当たりにしました。そもそも刀は、氷点下での使用には絶えられません。特に現代刀を用いるのは大変キケンです。
装剣金工 片山重恒 / Katayama Shigetsune @shigetsune
@kosiraeshi @safe_kai @1f155adc2517402 「満州戦線用に造られた刀は極寒の地用に甘く(低炭素なのか焼が甘いのか不明)つくられた。 それをそのまま南方戦線に持って行ったので、軍刀はなまくらという説が広まった。」 と以前聞き、納得したことが
大塚寛信(刀剣修復家) @kosiraeshi
@shigetsune @safe_kai @1f155adc2517402 貴重なお話ありがとうございます。 満州刀は、寒冷地仕様にサブゼロという熱処置を行っています。これにより稼働温度域が飛躍的に広がります。満州刀は、鑑賞的にも実用的にも刀剣史上最高傑作の一つと思います。
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コメント

ええな@豚バラ🐽ばらまくニャ @WATERMAN1996 2015年8月8日
西洋刀剣、東ヨーロッパや北欧の、冬季はマイナス10℃以下といった極寒でも使用に耐える剣はどのように作られていたんだろうか。油焼入れによる緩冷や、そもそも切れ味を重視しない鍛え、合わせ材ではなく全鋼材なのが良いのかな?
そおさり @sos35r 2015年8月9日
西洋刀剣は重さが重要だし鋳物だろうと思っていたらやっぱり鋳物だった模様 http://makings.jp/354 戦場ではどうしてもメインウェポンが槍と弓になるから刀は前線同士がぶつかった時に盾鎧の上からぶん殴る道具であればよかったのだろうと思う次第。
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