マインロード ~ ぶっちゃけ少女 にゃんのメイド生活 MAID.6 #FSS_jp
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MAID.5
MAID.6
「にゃん。ちょっといいですか」 メイド服に着替えたにゃんがいつものように掃除用具入れを漁っていると、後ろから彼女にかける声が飛んできた。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:18:19モップを手に振り返ったにゃんの視線の先には、ハウス・キーパーのハンナの姿があった。 「はい、なんでしょう」 「今日は午後から、パーティー会場の設営を手伝ってください。それからその後の料理やお飲み物の配布もお願いします」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:18:37そう言えば、今日はパーティーがあるから、廊下でお客様にすれ違ったら失礼のないように、とか言われてたっけ。あれ?でも。 「あのぉ、そういうのはパーラー・メイドじゃなくてハウス・メイドの仕事なんじゃ」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:18:57「そうなのですが、今日はハウス・メイドが三人も休んでしまって。一人は以前から休暇届けが出ていたのですが、他の二人は急病に身内の不幸ということで、突然だったので代わりがいないんですよ。それであなたに穴埋めをお願いします」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:19:18今日の午後は裏庭の草むしりの予定だったから、それよりもいっか。 「はい、わかりました。午後からですね」 「頼みましたよ」 それだけ言うと、ハンナは仕事に戻っていった。 「さて、私も廊下掃除やっちゃお」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:19:40午後になってパーティー会場になる広間に行くと、ハウス・メイドが集まっていた。パーラー・メイドも混じっている。駆り出されたのはにゃんだけではないようだ。 「それでは、設営を初めましょう」 ハンナの指揮の元、準備が始まった。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:20:39ハンナの手際の良い指揮で、パーティーの準備は滞りなく進められた。にゃんの手際は決して良いとは言えなかったが、パーラー・メイド、それもアルバイトであることを鑑みれば、充分及第点と言えた。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:21:03準備が終わって少し経つと、客が入り始めた。 「にゃん、お飲み物をお持ちして」 「はい」 「カリンは軽食の皿を」 「はい」 準備の延長のように、ハンナをはじめ、メイドは皆、忙しく動き回っている。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:21:24客が増えてきて、徐々に会場が賑やかになってきた。各国の外交官、政府要人、騎士たち。そこで交わされる会話には将来のにゃんが聞いていたら非常に重要な内容もあったに違いないが、今のにゃんは中学生。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:21:49会場のそこここで交わされるちょーじゅーよーな会話をよそに、にゃんは他のメイドたちに混じって忙しく動き回っていた。 「はあい、お飲み物はいかがですかあ」 「シャンパンをくれ」 「はいどうぞ」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:22:07会場を優雅に駆け回るにゃんの小さなお尻に、そのとき何かが触れた。 「ふひゃぁ」 思わずにゃんの口からヘンな声が漏れた。 (え?今の、何?) #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:22:27少し間をおいて、今度はわしわしとお尻を撫で回す感触が。にゃんの耳に声がかけられた。 「キミ、高校生?中学生かな?若い尻は弾力があっていいねぇ」 え?こんな偉い人ばっかりの中で痴漢?ってゆーかセクハラ? #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:22:48混乱している間に手はにゃんのお尻から離れ、にゃんの手にする盆からグラスを取って立ち去ろうとする。不意に、にゃんに怒りが込み上がってきた。それもそうだろう、可憐な女子中学生の穢れなきお尻を撫で回されたのだから。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:23:13「何さらしとんじゃこんくそがきゃー」 にゃんの口から高貴な女性とは思えない言葉が飛び出すとともに、にゃんから距離を取ろうとしていたセクハラ男の尻に強烈な蹴りが炸裂した。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:23:33尤も、多少は理性も残っていたようで、男はそこにすっ転ぶ程度で済んだ。騎士であるにゃんが本気で蹴飛ばしていたら、一般人の男性など即死していただろう。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:24:11会場に一瞬の静寂が訪れた。が、次の瞬間、それは大爆笑に変わった。 「わっはっは」 「いいぞ、もっとやれ」 パーティーとはいえ、皆、退屈していたらしい。そこに思わぬ出し物だ飛び出したのだから。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:24:43「この、こいつ、私を誰だと思ってんだ、てめーなんかこうだ」 周りの反応も目に入らないかのように、にゃんはひっくり返った男を足蹴にする。 「ひぃ、すみませんでした、もう、やめて・・・いや、もっと蹴って」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:25:07何やら、蹴られている男もヘンな気分になってきたらしいところへ、ハンナが駆け付けてにゃんを後ろから羽交い締めにした。 「これ、にゃん、おやめなさい」 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:25:32にゃんなら簡単に降りほどけただろうが、相手を足蹴にして少しは気が済んだらしく、男から離れた。しかしその目は、仕留め損なった獲物を睨む野獣のように、まだギラついている。 #FSS_jp #twnovels
2015-08-10 17:25:51