黄昏町(柊)十七日目

柊 @hiiragi_r_t_d

【これから本日投稿分(08/10診断分)の黄昏町を投下します。その後続けて、本来は明日投稿するはずだったのにうっかり書き上げてしまった分(08/11診断分)も投下します。実況タグは #hollytk をお使いください】

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【十七日目】 【魂10/力10/探索3】 【異形】複口(力+2、探索+1)、長指(力+1、探索+2)、鱗(水耐性、力+1)、石肌(火耐性、力+1)、鬼腕(力+5) #hollytk

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ここは公園。町の発展に尽力した地域の有力者が石像に象られ、並んでいる。 恰幅の良い紳士。眼鏡をかけた老婦人。髭を蓄えた逞しい男。狐のような耳を生やした女。鋭い牙を持つ男。 並ぶ異様な石像の中に一つ、布の服を着た石像が立っていた。 01 #hollytk

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と、石像が頭から生物の質感を取り戻し、台座から軽快に降り立つ。私だ。 「うーん、流石に立ちっぱなしで寝るのは疲れるな……」 並ぶ異様な石像と一つだけ空いた台座を見つけた私は、これ幸いとばかりに台座によじ登り、石像の真似をして夜を明かしたのだ。 02 #hollytk

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「やれやれ……」 私は首を回した後、公園の入り口を見やる。 そこには大きな猿がいた。 大きな耳が特徴的だ。 03 #hollytk

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この公園はフェンスで四方を囲まれていて、入り口は一つしかない。 「これは…金網デスマッチ？」 というにはこの公園は広すぎるが。 私はゆっくりと右によけて、すれ違おうとする。 が、猿はそのつもりがないらしい。じりじりと近づいてくる。 04 #hollytk

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「やれやれ……」 私は敵の愚かさに溜息をついた。 この猿が相手なら左手を使わなくても勝てるだろう。先日の毛むくじゃらのバケモノの方がよっぽど賢い。 私が鬼の力を持っているとアピールできればいいのだが、あいにく外見では分からない。 05 #hollytk

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「キィェアァーッ！！」 猿が吠え、飛びかかってくる。 私は黙って左腕を振るった。 左腕がかすみ、一陣の風が吹く。 06 #hollytk

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土埃が晴れた時、鋭く揃えられた私の左手は猿の喉元に突きつけられていた。 猿の両腕は脱臼し、だらりと垂れ下がっている。 猿は情けない鳴き声を上げるとよろよろと後ずさり、フェンスを飛び越えて一目散に逃げていった。 07 #hollytk

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「やれやれ……」 私は空を見上げる。 「今日も夕焼けが綺麗だな」 私は小さく溜息をつくと、歩き出す。 長い長い影法師を引きずりながら、新しい出会いを求めて歩き出す。 08 #hollytk

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──────── 【十七日目】 【生存】 【魂+1】 【魂11/力10/探索3】 【異形】複口(力+2、探索+1)、長指(力+1、探索+2)、鱗(水耐性、力+1)、石肌(火耐性、力+1)、鬼腕(力+5) #hollytk

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[町]息を荒げ、行く手を阻んだ怪物が、大きな耳を君へと向ける。君を探っているようだ。《力3以上で勝利【魂+1】、力2以下で死亡【魂-1/異形『獣耳(探索+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 #hollytk