キリン名曲ロマン劇場 巴里のイザベルについて

巴里のイザベル全13話についての視聴感想です。元ネタとなっています普仏戦争についてはwikiで先程見た知識ぐらいしか知らない状態です
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんでもって、ティエールはプロイセン軍の援軍としてベルサイユ軍を送る総仕上げを行う訳だが……

2015-08-14 01:55:16
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

それから、別の戦線へ避難したイザベルはこの戦いに意味はあったのかと葛藤する。ジャンは今まで生きてきた以上に半年間を一生懸命生きる事が出来た事への喜び、でも自分の為イザベルの為に生きたいからこの戦いを乗り越えて生き延びようと約束をするのだが……!!

2015-08-14 01:56:32
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その時青空をバックに銃声と悲鳴が轟く。身を隠したイザベルが目にしてしまった光景は……!! pic.twitter.com/Fuw8qg1KAD

2015-08-14 01:57:32
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ジャン「……熱いなぁ。い、生きようなんてちょっと甘かったみたい」 イザベル「うそ、ねぇジャン?冗談はやめてあなたが死ぬはず、死ぬはずないわ!」 ジャン「どうして……?みんなが死んだのにどうして僕だけ死なないと思うの?」 pic.twitter.com/K5EGLVEaJc

2015-08-14 01:58:28
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

イザベル「だって、だっていつもあなた私の周りにいたわ、いつだって私の為に、私の為に……ジャン?」 ジャン「ねぇ、イザベル。少しは僕の事が好きになってくれた?」 イザベル「……好きよ、ジャン。だってだっていつも一緒にいたじゃない」 ジャン「嘘だい、無理すんなよ……アデュー」

2015-08-14 01:58:59
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

とこの最期のやりとりが泣かせる。最もイザベルに近かった存在のジャンも、革命のような戦いに巻き込まれて生き抜いたかと思った先に、よりによって最期の戦場で命を落としてしまったという。それもティエールが送り込んだベルサイユ軍によって偶発的に起こってしまった事故として。

2015-08-14 02:00:30
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

「……だれなの!?ジャンを殺したのは誰!?誰、誰なの!?誰よ!!」 そしてイザベルは画面へ向けて発砲するとともに、怒りをあらわにする。自分が見ていなかった所でジャンは死んだ。ましてどの兵士がジャンを殺したかも定かではない。 pic.twitter.com/vnmqQCxW5h

2015-08-14 02:01:49
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして、ここで今まで散ったイザベルの関係者の姿が映る。結局イザベルの味方は誰もかもが全てパリ・コミューンの戦いに関する争乱に巻き込まれて死んだ。イザベルは富も名声も失っただけでなく仲間までも失ってしまったという。 pic.twitter.com/ChjRXBcivE

2015-08-14 02:04:00
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そしてイザベルもベルサイユ兵に殺されそうになるが、指揮官が既に戦争は終わったのだから子供を殺す必要性はないという配慮でどうにか生き延びる……この時点で彼女だけが生かされてもいったい何があるのかという状況だが。 pic.twitter.com/C2VKIz8g2x

2015-08-14 02:05:10
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして、ジャンが戦いに巻き込まれて死んだ事を指揮官は律儀に謝る。そして彼に対してイザベルは無言で平手打ちを放ち、自分は「巴里のイザベル」だと告げて静かに去っていく(画像に一部関係ない表記があり申し訳ない) pic.twitter.com/PCU6ZaDFFE

2015-08-14 02:06:48
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

果たしてその時のイザベルの心境はいかに。目の前の指揮官は敵だったが、ジャンを殺したかどうか定かではなく、彼の死を戦場のならいとはいえ申し訳ないと悔いている。この作品では数少ない救いの描写だがそれでイザベルの怒りがすべて消えた訳ではないだろう。

2015-08-14 02:07:48
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

だが彼を射殺するような事をしても新たな負が生まれてしまう様なものでジャンが生き返る訳ではない。自分のやりきれない怒りを平手に込めて、自分が「巴里のイザベル」だと名乗ることで、パリの戦乱を自分が生きたのだと証明したかったのかもしれない。

2015-08-14 02:08:52
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

「あたし、生きていくわ……」 幸せだった頃の日々を振り返りながら、焼け跡とかしたパリの姿を見守る姿でこの物語は幕を閉じる…… pic.twitter.com/QSQ3CNGiIe

2015-08-14 02:10:52
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

……さて、いかがだろうか。名作路線の様な印象かとおもえば一気にハード戦記アニメと化した。イザベル以外の主要人物全員戦死という洒落にならない事態で幕を閉じてしまった。生きていくわと彼女は言うがあらゆるものを全て失った彼女が一体どうすればいいのだろうか。先が見えない悲しい幕切れである

2015-08-14 02:12:32
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、この作品はラ・セーヌの星やベルばらのように主役の少女が庶民側、貴族側の華やかなヒーロー的な活躍をする訳でもなく、貴族のお嬢様イザベルが普仏戦争に翻弄されながら彼女なりに自分の生き方を必死に模索しながらも、それは英雄的な活躍をした訳でもなく、戦局を逆転したものでもない。

2015-08-14 02:14:11
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ただ歴史の流れに翻弄されて消えゆく儚さしかなかったのではないだろうかと。

2015-08-14 02:14:50
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんな彼女だが、同胞同士の戦いで結局居場所も人も全て失ってしまって一人だけ生き延びた彼女が生きるだけを決意してもどうにもならない末路は、バルディオスの最終回で描かれるはずだったマリン・レイガンのプロトタイプのようにも思える。駄目だなぁ、イザベル……といった感じに

2015-08-14 02:15:54
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんな70年代末期の知られざるハード戦記アニメ・巴里のイザベルだが全体については明日また書いてみようと思う。今日は流石に時間がない

2015-08-14 02:16:29
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

話を変えて巴里のイザベルについて、少し考えてみる。総評の走りとして

2015-08-14 10:24:27
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

巴里のイザベルは当時のアニメかつ、1クールものと考えると結構登場人物が多い作品だった気がする。関係図とか作ってみると面白そうな。

2015-08-14 10:26:03
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ロスタン家の人間として、イザベル、レオン、マリー、アンドレイア、ジュネビエーブの5人。従者としてガストン、ジャンヌの2人がいる。軍隊関係でガンベッタ将軍とビクトル、平民としてジュール、血のコウモリ側の人物としてイルマ。

2015-08-14 10:27:50
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

敵役の貴族としてティエール、彼の部下としてパンサー、カーロフの3人。ゲストに近いがジュールの友人シュミット、そしてイザベルの幼馴染としてジャン。1クールで16人のレギュラーキャラの群像劇になっていた訳だが、今の時代でも通じそうな人物の多さだと思いつつ

2015-08-14 10:29:36
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

あと、なぜ普仏戦争の題材が通ったかは分からないがフランス革命と違って市民が勝ったとかいう結末ではなく、パリ・コミューンで市民が権力に敗北する結末を迎えていた。この点でフランスものとしても革命とは異なる印象があるのかもしれない

2015-08-14 10:31:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ある意味、ダグラムに通じる革命の中で挫折するゲリラたちの物語という印象が。こっちは敵側の勢力に何の制裁も加えられず、ゲリラたちが全滅するという悲惨な末路をたどってしまっているのだが

2015-08-14 10:33:14
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、あの作品を見ていると本当の敵は誰なのか?という印象が湧いてくる。プロイセン軍の進軍に伴ってイザベル達は戦火に巻き込まれていくものだが、中盤からパリを無条件降伏させようとしたティエールのパリへの弾圧がクローズアップされて行く訳で

2015-08-14 10:34:46
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