氷精アリス(マリアリ関係)
- hachisu716
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ある日フォロワーさんのID名が氷の精に変わってたので
なんかベタな感じのあれで魔法の実験によって自分の身体が氷の魔法に冒されて変質していってしまい、徐々に種族魔法使いから氷精に近いなにかになっていくんだけれども、何でもひとりでやろうとするアリスは誰にもそれを打ち明けず
2014-12-16 21:01:38魔理沙「寂しいか、私が来ないのが」 アリス「そうね、少しね」 魔理「寂しいならなんとかしろ」 アリ「何とでも、なるようになるわ。色々試してはみたんだけど、私の得る限りの知識と魔力では無理だったの」 魔理「なんで相談しなかった」 アリ「なんでって……?」 首を傾げるアリス
2014-12-16 21:24:28なんであなたに相談するの? という顔が、自分という存在がアリスが助けを求める際の選択肢にものぼらなかったことを物語るようで。あなたに何が出来るの?と、その言葉によって自分が傷つくことなど一切気付かないといった様子で、問われているようで。
2014-12-16 21:28:31そうね、あなたが真冬の、誰も出掛けたがらないような日に、頭に雪をのせながら雪だるまみたいな恰好で入ってきて床を濡らして、鼻をすすって真っ赤な両手をこすりながらうちの暖炉にあたることも、なくなってしまうのね。って遠くを見るようにしみじみと目を細めるアリスちゃんもかわいい
2014-12-16 21:43:01存在を変質させるような強くてタチの悪い魔力は、おいそれと協力を求め誰かを巻き込んで、感染させるわけにもいかなくて、アリスにとって魔理沙はとても大事だったから、大きすぎて自分でも気付けないくらい大事だったから、打ち明けることを無意識に頭の中でハナから除外していたのだ
2014-12-16 21:47:28アリスの持ってる魔力がすべて氷精としての力に変換されると、強すぎて土地や生態系に悪影響を及ぼしかねないので(それを抑えて操る術を身に付けるのにも時間がかかるので)、周り一体の家ごと、かたく氷漬けになって力が漏れ出るのを封じて時を過ごすことにしたアリスちゃん。
2014-12-16 22:36:39自分の意のままに力を操る術を身に付けるまで、あと何年かかるかも分からないけども、そのなかでひとり研究を続けることにしたアリスちゃん。 十年、下手したら百年。もしかしたら、もっと。 アリス「私の魔力って、長い研究の中で、意外と高まっていたのよね」 魔理沙「頑張り屋だからな、お前は」
2014-12-16 22:39:20なんとも言えない顔で苦笑する魔理沙。頑張り屋、っていう言いようにクスクスと笑うアリス。 アリス「努力も考えものね。今の魔力と同等の力を扱えるようになるまで、あとどれくらいかかるのかしら」 魔理沙「お前の生きた時間の分くらいはかかるだろうな」 アリ「あら、だったら若輩者ね」
2014-12-16 22:41:25魔理沙「莫迦言うなよ、年寄りめ」 アリス「ひどいわ」 お互いクスクスと笑い合うマリアリふたり。 アリ「……きっとおばあちゃんになっちゃうわね」 魔理「人間ならな」 アリ「人間でなくなる予定があるの?」 魔理「さあ、先のことは、どうかな」 アリ「期待も失望も出来ないなんて」
2014-12-16 22:43:58中途半端だわ、と笑うアリスちゃん 魔理「お楽しみさ」 アリ「……楽しめる結果が待ってるといいけど」 覗き込むアリスに、さあな、と肩をすくめる魔理沙ちゃん 魔理「楽しみたいなら、さっさと強い氷精になるこった」 アリ「そうね、こんな氷溶かせるくらいに。大精霊、というのも悪くないわ」
2014-12-16 22:47:46その氷精の物語には時折傍らに魔女の姿が散見されるのだけれど、それは付き人であったり、召し使いであったり、氷精が拐い愛でている哀れな少女であったり、あるいは愛し合う魂の伴侶であったり、あるいはずっと昔に喪った想い出であったりと、描写はバラバラだ
2014-12-16 22:58:25なりかけのときは見た目は普通にアリスなんだけど、だんだん氷精化が進んでくると周囲が氷になっていくし、常時ドライアイスみたいな冷気が出てる。
2015-08-13 08:44:59アリスの家の暖炉にも火が灯らなくなって(火がつかないし、つけたらつけたで痛いから)、小さな氷柱が家の中にいくつもぶらさがっていて霜が降りている。家の中で育てていた観葉植物や寒さに弱い魔法草はすべて誰かに譲り、最低限の調度品だけを生活のために残して寂しくなっている。
2015-08-13 08:48:33