タイトル未定のリレー小説 第三章

まさかの第三章突入。 最終更新 2015.8.27
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無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima 「54代目のボウズと戦うんじゃ、今のお前じゃ無理だわな」道婆は私に事実を淡々と告げる。そんなことはわかってる。だからあなたと合流しようと思ってたんだ。 「わかってます。……ですから、師匠。巫(かんなぎ)を使います。どうかお許しを」

2015-08-24 19:33:00
ゐつき @itukikashima

@tccakk 「ん。えぇんじゃないかい?」軽っ!「使うなと言っても聞かないじゃろうし、使わんで敵う相手でもないじゃろ」道婆はアオザイのスリットを捲りながら、誰かに謎のセクシーアピールをしている。誰得だよ。「話は聞きマーシタ!義父さんと戦わなければならないようデース!」

2015-08-25 20:39:43
ゐつき @itukikashima

@tccakk 滝の心中は複雑だろう。かつての尊敬する上司で、愛する妻の父親と対峙しなくてはならない。しかし緊張感は全く見えない。「デキル人ですが、昔から食えないオヤジdeath!今こそワタシのナックルパンチお見舞いするゼーット!」テンションがおかしい。南国で何があった滝…

2015-08-25 20:40:33
ゐつき @itukikashima

@tccakk 「ところで蓮と豪は?」「あの刀使いの兄ちゃんが、豪と別れるのが嫌だと泣いてねぇ。今組に送りに行ってるよ」と言う事は蓮と豪はこちらに合流する気か。「蓮と豪を待ってる暇は無い。とりあえず滝清一郎に会いに行く」「Yesボース!義父上様は京都の本家で隠居中ネー!」

2015-08-25 20:41:04
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima 「では京都へ向かおう。ただ、私は巫の準備があるので1日かかる。師匠、滝、明後日京都で合流でいいか?」 「オフコース!私もワイフとサンとドーターにあってきまーす!」 「あたしも準備があるねぇ。じゃ、明後日会おう」 滝と道婆は疾風の如くいなくなった。早え。

2015-08-26 08:45:29
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima さて、時間がない。巫の準備取り掛からなくては。 今度は戻って来れないかもしれないな。 あの時の悪寒が予見していた失うものというのは保じゃなくて………いや、余計なことは考えるな。 今は、出来ることをしよう。 例え何を失うことになったとしても。

2015-08-26 08:48:03
ゐつき @itukikashima

@tccakk とりあえずやれる事をやろう。事務所を出ると裏手に回り、イ○バの物置の扉を開けた。信楽焼のタヌキや魔法少女変身ステッキ等、何に使ったのか解らない先代の遺物をかき分け、奥に入る。床にあるハッチを開けると、そこには地下に続く長い階段が表れる。先代の建てたこの事務所は、

2015-08-27 00:09:09
ゐつき @itukikashima

@tccakk 風水的に龍脈の安定した中心部に位置し、そして地下に降りるとそこには地底湖がある。そんなに大きくはなく、どちらかと言えば湖より大きい泉と言う表現が近い。その底からは気脈の力を含んだ清らかな水が湧き出している。靴を脱ぎ、躊躇い無く泉に沈む。小さい頃は先代に、

2015-08-27 00:09:49
ゐつき @itukikashima

@tccakk 軽く半日は漬け込まれてよく低体温症を起こした、因縁の浄めの泉である。相変わらず水温は低い。が、気をコントロールする術を覚えてからは、冷たいとは感じなくなった。頭まで浸かっては上がって息を整える事を繰り返す事百度。体の感覚は消えるのに、意識だけが熱く脈動し始める。

2015-08-27 00:10:37
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima 脈動する意識は次第に膨張を始める。徐々に見えざるもの、きこえざるものを捉え始める。低級霊から神格化された類のものまで、数多の存在を感じるようになる。この中から選択し、私自身へと降ろす。それが巫。 己が御せる程度のものではそれなりの力を。

2015-08-27 10:27:40
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima かといって大きな力を求め御すことの出来ないモノを降ろしてしまえば、私は二度と私に戻れないだろう。 先代と戦うとなれば……今の私で御すことの出来るギリギリ、いやそれをほんの少し上回るレベルのモノを降ろしても勝てるかどうか。 見極めなくては。

2015-08-27 10:31:49
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima 私の意識の周りに様々な光を感じる。色も強さもまちまちだ。光が強ければ強いほど、その力も強い。 私がどのくらいのものまで御すことができるのかはわからないが、おそらくはこのレベルぐらいか。ならば、それよりも一段階、いや、二段階強い光のものを選ぼう。

2015-08-27 10:43:31
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima そうして選んだのは、暗い銀色の強い光を放つモノ。中身は降ろしてみないとわからない。 意識の中に暗い銀色を取り込んだ。 (お前は何者だ?) 私の問いに、銀色はこう答えた。 (我が名はセーレ) セーレ、だと…⁉︎ ソロモン72柱のセーレか!

2015-08-27 10:47:05
無心大志withTC @TCCAKK

@itukikashima (貴様如きが我を降ろすか。その肉体要らないようだな。有難く頂戴するぞ) 私の意識はそこで途切れた。 私は、失敗したのだ。 〜第三章 完〜

2015-08-27 10:50:24
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