2015.8.1 渋谷区災害対策区民公開講座~自らマネジメントする災害対策~石川秀樹先生の基調講演1「東京オリンピックを機に考える集団災害」

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あみこ @amiko178

先日、これまでいけてなかった「渋谷区災害対策区民公開講座」聴いてきました(渋谷区医師会・渋谷区医師会・歯科医師会・薬剤師会・渋谷区の共催で東京急行電鉄・セコム・東急ハンズの後援) とてもためになりました、皆様ありがとうございました。 pic.twitter.com/twH05tXuJC

2015-08-04 23:42:29
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あみこ @amiko178

渋谷区災害対策区民公開講座、基調講演は東京都医師会救急委員会の石川秀樹先生。その1「東京オリンピックを機に考える集団災害」スポーツイベントの医療需要は私たちが想像している以上に多いのだと実感しました。 選手や役員だけでなく観客にも傷病は発生している。テレビで観ている人々にも。

2015-08-04 23:47:22
あみこ @amiko178

人がいれば傷病生じる(けが、熱中症、疲労、急性アルコール中毒等)=救急医療、ある程度予測可能。 人が集まれば災害が生じる(火事、将棋倒し、暴動、テロ等)=災害医療←予測不可能なのか? 傷病発生に関わる因子にはイベントのタイプや群衆サイズ&密度、気象条件、アルコール&ドラッグ→

2015-08-04 23:51:04
あみこ @amiko178

→興奮度、開場アクセスの善し悪し、公衆衛生設備、期間や時間帯などがあり、必要な救護隊員などを予測したりもしている。 ちなみにサッカーは世界一人気があるスポーツだが近代サッカーは国家間の代理戦争にもなってたりしていることもあり観客の暴動での死亡例も多い(1970年代以降はほぼ毎年)

2015-08-04 23:55:28
あみこ @amiko178

FIFAは組織運営(行政&警察&消防&軍の連携再確認や医療ネットワーク強化等)、施設ごと(出入口や医療スペース、障害者ゾーン、搬送用ヘリポート等)整備、爆弾やフーリガン・環境障害・パニック・建物崩壊、言語、外国人対策など、選手&スタッフ+観客含め全員への様々な安全対策を求めている

2015-08-05 00:01:39
あみこ @amiko178

では2002年のW杯日韓大会ではどうだったか:FIFAは「世界基準の医療救護体制」「救急医療と災害医療の両立」を要求した。 W杯日本組織委員会は一般的な救急医療体制は構築するが集団災害は責任外とし、競技場内のみ管轄。場外のことは誘致した自治体の管轄とされ、場外を任された自治体は→

2015-08-05 00:06:22
あみこ @amiko178

→当初は集団災害の見地からは医療準備を考えていなかった。また、スポーツは文部科学省の管轄であり、医療を管轄する厚生労働省が関与していないという縦割り行政の弊害も:このような状況を打破したのは各開催地の医師だった。あらゆる災害への対応を事前に議論し、消防&警察&保健所が→

2015-08-05 00:10:09
あみこ @amiko178

→救助除染物質検知で協力することになった。 では、医師が現場にいれば万全かというとそれは違う。イベントの数>>災害対応を理解した医師の数であるし、 ・個人の能力よりも、後方支援を含めた事前計画が救護の成否決定 ・現場を知る様々な職種が各々の技能を持ち寄ることが重要→

2015-08-05 00:13:40
あみこ @amiko178

→・「医師看護士救急車を当日待機させれば十分」と考える主催者は安全責任を果たせない 例えばオリンピックにてマラソンを応援する大群衆に白い粉が撒かれたら?パニック&患者にどう対応?&流言飛語(関東大震災の悲劇)&言葉通じない人々にどう説明(「おもてなし」の真髄は?)などなどなど

2015-08-05 00:18:38
あみこ @amiko178

東京オリンピックに対しては、東京マラソンにおける医療救護体制を実践の場&参考にしつつ進められている。2013年のボストンマラソンにおける爆弾テロ事件を受け、様々な分科会において対テロ&医療体制を強化している。ランナーに対する普通救命講習会や多数傷病者対応を学ぶ医療研修会も。

2015-08-05 00:23:54
あみこ @amiko178

今後の課題:多職種間の連携強化(指揮命令系統の単純化)、受け入れ病院の準備体制の向上(現場では限界がある)マンネリズムの排除など。 しかしながらオリンピックの医療=テロ対策ではなく、競技者、関係者、観客、(オリンピックに関係なく)開催中も生じる都民の日常の医療需要もあり→

2015-08-05 00:28:17
あみこ @amiko178

→さらに、集団災害(事故、テロなど)や公衆衛生(感染症など)これらすべてが医療の対象。 なおさら、主催団体や競技団体、行政、消防、救急、警察、運輸交通、一般市民ら多職種間の協力が大事になってくる。 (東京マラソンではすでにネットワーク化されている)

2015-08-05 00:32:05
あみこ @amiko178

もちろんオリンピックの舞台は都内だけではない。近隣自治体への広域搬送時の協力依頼や、競技者の「キャンプ地」「調整地」、外国人観光客が多数訪れると思われる地域では医療は需要も高まる。(テロ対策も必要に)また、開催前や開催中だけでなく撤収時にも熱中症や外傷等は発生したりする。

2015-08-05 00:35:35
あみこ @amiko178

ちなみに昨今のマラソンについて。以前はマラソンはエリートのスポーツだったが今は気軽に参加可能となり、日本では公的レースが年間2000以上に。主催者がブームに乗って「まちおこし」したい場合も。 そのため競技年齢幅拡大、経験も様々、ゴールまでの平均時間も長期化、→

2015-08-05 00:39:18
あみこ @amiko178

→「健康状態が不良」「トレーニング不足」でも紛れ込める、食べながら走ることを許容する「お祭り」化、質の低い競技運営などのために救急医療が必要な参加者が増加しているそう。 ←私は、質の低い競技運営はほんと選手の命に関わってることを主催団体がもっと認識してほしいと思ってます(>_<)

2015-08-05 00:42:46
あみこ @amiko178

「渋谷区災害対策区民公開講座」東京都医師会救急委員会、石川秀樹先生の基調講演その2「ドラッガーに学ぶ災害時のマネジメント」はまたあとで ※石川先生は東日本大震災でもご支援に向かわれ、気仙沼では医療ネットワーク構築のお手伝いもなさったそうです。

2015-08-05 00:49:41