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戦争が悲惨というよりも負けた戦争が悲惨なのだよ。空襲も特攻兵器も本土まで押し込まれたからこその悲劇なわけで、そこだけクローズアップすると全体像が見えなくなる。資源や機械の輸入に頼り、さらに最大のお得意さま先に殴りかかった末の敗戦だというのを周知させた方が良い。
2015-08-15 21:59:29![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
アメリカに嫌われたから大陸での戦争も継続不能、これで日本も戈を収めるだろう、と楽観的な人々は考えたんだよね。尤も米軍はきっちり戦争計画(オレンジ)を作っていたが、同様の戦争計画や動員計画は対英、対仏、対独、対ソ、とどこ相手にも作ってたんだよ。金庫にしまって出さなかっただけで。
2015-08-15 23:58:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ただし、議会の秘密会でウイルソン自身がこれからの主要敵は日本だ的な話もしていたような。 岩波の世界歴史の何巻かで読んだ記憶が。
2015-08-16 00:08:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
それが事実かどうかは知らないけど、もし事実ならアメリカの対日分析力もたいしたことはないと思う。というのは日本の意思決定のプロセスを知っていたらあの時点で引くのが難しいってかなり明瞭に判っていたはずだから。
2015-08-16 00:14:16※趣旨は、米国の上層部や諜報部門は別として一般的には「禁輸、制裁が始まったからには日本も中国との戦争を諦めるだろう」というムードがあったらしいということ
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だから真珠湾から動員の実施と軍需工場のフル稼働まではタイムラグがあったし、戦況次第ではルーズベルトは失脚していただろうから、米国が「計画通り」に日本の対米英宣戦を誘発したなんて思わないほうがいい
2015-08-16 00:00:52![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
アメリカだって、石油も鉄屑も封じられてそれでも戦争に突き進んでくるなんて、合理的予測の範囲外だもん、「こいつらよほどのアホか気が狂ってる」って思われても仕方ないって。
2015-08-16 00:03:45(どことは言わない)
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ちなみに米国は戦中から戦後、日本人の意志決定の仕組みをよく研究したと見える。官僚が予算獲得と一般市民への恣意的権力の誇示を第一義に行動することを見抜き、大蔵省(現財務省)を通じた間接支配メソッドを確立したようである
2015-08-16 00:08:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
外務省にしてもそうで、「アメリカンスクール」が出世街道となるように誘導することで省全体を効率よくコントロールできる。非キャリアでも、佐藤優氏のようなイレギュラー因子は適当な段階で排除される。
2015-08-16 00:10:39![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
自民党もその辺がよくわかってる人は小泉さんや安倍さん、90年代なら小沢さんのようにアメリカの力を借りて権力闘争に勝てるようになる
2015-08-16 00:12:00![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
アメリカは昔、日本を研究したのと同じ熱意をもってアフガンやイラクの人々の意志決定プロセスを学んだのかなあ。それとも、わかってて混乱の種をまいているのかな
2015-08-16 00:13:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
たとえばアフガン400年の歴史をみれば、当初は英国、ついでロシアからソ連時代、と侵略してくる大国を悉く退けては短命でも民族政権を打ち立てているわけだからな
2015-08-16 00:15:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
それを可能にする土地柄、地形の険しさと資源の乏しさ、この辺りを知っていればアフガンは放置して「アメリカの敵」がホイホイされる場にしておくのが得策と気づけるのだ。1980年代にソ連軍が釘付けにされたように。
2015-08-16 00:17:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
尤もソ連軍はアフガンで勝利しつつあったが、西側との核軍拡競争の負担で経済が破綻して撤退せざるを得なくなった側面はある。しかし仮に経済破綻がなくて一時的に制圧できたとしても、数年もしないうちにテロの坩堝となったであろう。これは英国支配の時代に実際に起きた。
2015-08-16 00:19:06この辺の知識はゲリラの戦争学 (文春新書)より
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90年代イラクについていえば、あそこは旧オスマン帝国領がWWI後に恣意的に分割されたこと、王家がクーデターで倒れた後は独裁者が強権でまとめていることが明らかだった。
2015-08-16 00:20:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
だから、というわけではないがイラン革命対策で西側の軍事資本が投下された後、イランイラク戦争が終結してしまえば、その軍事力を何に使うかは自明だったとも言える
2015-08-16 00:23:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
軍事的に強すぎるアンバランスな国があり、周辺に覇権の空白地帯があれば自然と国境線は書き換えられていく。元々の国境線が不自然だったのだ
2015-08-16 00:24:16外交・戦争は合理主義では動かない
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アフガンもイラクも、世界秩序の護持や軍事的合理性よりも民族の誇りと冒険主義に突き動かされたんだよね。その辺をどこまで理解できていたのか未だによく分からない
2015-08-16 00:26:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
で、1940年当時の日本も、やっぱり大陸への投資がパーになるとか、国内の陸海軍の予算獲得競争みたいな「大損しつつあるギャンブラー」的な意志決定をしていたわけだ。合理的な判断はできていないし、諜報による他はその意志を知るすべもない。
2015-08-16 00:29:11