小林先生 安保法案の本質について「国際法上の戦争に参加することになる以上は戦争法だ」と批判し、平和安全法制と名づけた安倍晋三首相や政府の姿勢を「平和だ、安全だ、レッテル貼りだ、失礼だと言う方が失礼だ」
2015-08-18 01:08:15自民党の改憲案は、要するに明治憲法に戻ろうとする「時代錯誤」の一語に尽きると批判する小林は、そもそも権力担当者を縛るのが憲法なのに、国民全体を縛ろうとする憲法観が大間違いだとし、まさに「大日本帝国の復活」を望む自民党の憲法マニア議員たちには
2015-08-18 01:09:37「日本国憲法には『権利』という言葉が20回以上も出てくるのに『義務』という言葉はたった3つしかない。この権利偏重の憲法が今の利己的な社会をつくった……」 商工会議所や青年会議所でも同じような発言を聞いたが、これは大きな間違いである。
2015-08-18 01:11:41だいたい、憲法は国家権力の濫用から国民各人による幸福追求を守るためのものであって、そこに「権利」の規定が多く、国家に従う「義務」の規定が少ないことは当然だと説く小林の試験を受けたなら、自民党などの改憲派ならぬ壊憲派はすべて落第ということになる。
2015-08-18 01:12:46法と道徳を混同している落第生たちは改憲案で「家族は互いに助け合わなければならない」と命ずる。 しかし、これはまったく余計なお世話で、憲法でこう規定したら、離婚は明白に憲法違反になってしまう。イロハさえ理解していないから、珍妙なことを大真面目に強調してしまう。
2015-08-18 01:14:05彼らは、わが国の憲法改正条件が特別に厳しいなどと言うが、これについても小林は次のように一蹴する。 「わが国の改憲手続き条件は他国と比較して特に厳しくはない。現にアメリカ合衆国憲法では、
2015-08-18 01:15:21上下各院の3分の2以上による提案に加えて、全米50州の4分の3以上の州の承認を個別に得ることを条件としている。これは明らかに日本より厳しい」
2015-08-18 01:15:48小林は慶大助教授の時、自民党の勉強会に来て、彼らが「押しつけ憲法」に憤慨し、「明治憲法に戻ろう」と強調するのに対して、「押しつけられたのは、世界史の中で日本がクレイジーな振る舞いをしたからだ」と反論し、「愚かな戦をして負けることによって、いい憲法をもらった」
2015-08-18 01:17:12彼らはよく、「アジアを侵略したのではない、アジアを欧米の植民地から解放したのだと主張するが、民族自決の時代になってアジアは独立したのであって、日本が独立させたわけではない」と小林は却下する。
2015-08-18 01:19:01「新しい侵略者として失敗しただけ。もし本当に彼らを独立させる気だったら、西洋人が横文字の言語とバイブルを持って行ったように、何で日本語と鳥居を持って行ったんだ。おかしいじゃないですか」
2015-08-18 01:19:46続けてこうまで論難したので、小林によれば「じじいたち興奮して」血圧が上がったという。 この間の百田尚樹を呼んだ自民党若手の勉強会を見れば、アタマに血がのぼっているのは「じじいたち」ばかりではないらしい。
2015-08-18 01:20:16世襲議員たちは、意見が合うと、「さすが一流大学の先生はいいこと言う」と同調し、合わないと、「小林さん、政治は現実なんだよ。あんたは現実知らないんだよ」と若造の代議士までが決めつけた。 本当に荷物をまとめて席を立ちたくなったが、そこで帰ったら負けだから、そこでは言わせておいた
2015-08-18 01:20:56「彼らの育ちを想像したらわかるじゃないですか。塀に屋根がついているようなすごい屋敷に住んでいて、黒塗りの車がいつも止まっている。代議士(である父親)はほとんど東京に出ていて、選挙区には奥さんと子どもがいて、子どもが小学校に行こうとして遅れたら、秘書に『空いてる車で送って』ですよ。
2015-08-18 01:21:47小学生から黒塗りの車で送迎されたら、感覚がずれちゃう。それから、母が命令調で使っているから、同じように成人の秘書や運転手をああだこうだと使うでしょう。人は背後の父親におじぎしているのに自分が偉いかのように錯覚しておかしくなっちゃう」
2015-08-18 01:22:30