ハーバード大学の大学院生の研究論文「福島事故後の食品:日本におけるリスクと科学的市民権」関連ツイートまとめ

著者は現在、テキサス州サウスメソジスト大学人類学部の助教授
10
Priamal Fear @PriamalFear

Food after Fukushima: Risk and Scientific Citizenship in Japan onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/am…

2015-08-23 22:55:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ハーバード大学の社会人類学博士課程の大学院生、Nicolas Sternsdorff-Cisterna氏の研究論文「福島事故後の食品:日本におけるリスクと科学的市民権」。著者は現在、テキサス州サウスメソジスト大学人類学部の助教授。 twitter.com/PriamalFear/st…

2015-08-24 14:13:58
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)2011年3月11日、著者はハーバード大学で日本における食品安全についての博士号研究の要旨を指導教員に提出した所だった。その要旨には、放射能について何も含まれていなかった。しかし、事故後間もなく、食品安全が大問題となることを認識し、急遽、放射能汚染に焦点を当てることにした。

2015-08-24 14:14:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)2011年から2年間、東京に住み、さらに2014年の夏に来日し、合計27ヶ月の研究期間中、東北の被災地で12回の研究調査を行い、放射能と食品に関する勉強会に70回以上参加し、生協での参加・観察を行い、

2015-08-24 14:15:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)農民、活動家、小売店、放射線専門家や政府官僚に対しての簡単なインタビュー多数および詳細なインタビューを50回行った。日本での食品安全において、「安全」と並列して言及される「安心」がどういう意味なのかも説明している。「科学的市民権」という言葉も紹介。

2015-08-24 14:15:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)(論文をレンタルして少し読み始めているのだけど、日本での状況を社会的・文化的なコンテクストで説明した学術論文は初めて読むかもしれない。単に私が知らないだけで、社会学の論文の中では他にあるのかもしれないけど。大学院生だからできたのかもしれないなあ、という詳細な調査。)

2015-08-24 14:16:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)(それに、「安全」「安心」という概念や、「科学的市民権」ということは、食品安全だけでなく、原発事故後の様々な側面に当てはまると思う。「安心」というのは非常に英訳しにくいのだけど、英語圏で伝わるように説明している感じ。)

2015-08-24 14:18:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

アブストラクトは日本語でも出ているので、書き出します。 概要   本稿では、福島第1原発事故によって生じた食品の安全に関する問題を検討する。災害後、食品の安全性を懸念した人々からは、日本政府が導入した食品供給工程の監視や安全性評価の基準制定の信頼性を問う声があがった。

2015-08-24 14:18:58
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)『科学的市民権』(Scientific Citizenship)という概念は、放射能に関する知識を習得していく過程で、人々が国家の専門性とどう向き合ったかを示す。『科学的市民権』は、現在と未来の世代の健康と命を守るために、国家の政策を退けねばならない使命感として浮上した。

2015-08-24 14:19:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)食品の安全性を指す言語を基に、人々は信頼関係を基盤としたネットワーク作りを通じて災害後の安全観をいかに納得していったのか調査をした。

2015-08-24 14:19:36
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)フィールドワークでは、我が子を、そして互いの子を守ろうと、放射能に関する情報を共有し、広める運動に共同で取り組んだ母親達と食品研究活動家に着目した。(アブストラクト、以上。スクショ付きTWを下記に引用RT。) twitter.com/PriamalFear/st…

2015-08-24 14:20:47

上記和訳には、誤訳と思われるところがあります。

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

@liolaialioleus アブストラクトは日本語でも出されてます。onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/am… ハーバードの論文サイトを見ると、2016年6月までは無料公開しないようです。 dash.harvard.edu/handle/1/12274… @PriamalFear

2015-08-24 14:27:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

原文:I focus on the language used to describe food safety to show the work of affective networks of trust... @liolaialioleus

2015-08-24 15:50:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

原文(続): in constituting a sense of safety in the postdisaster environment. 「災害後の安全観をいかに納得していったのか」 私の訳「災害後の安全観がいかに形成されていったのか」 @liolaialioleus

2015-08-24 15:52:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

元の訳者が、constitutingをconvincingと間違えられたのでは?とすら思えます。この点に関しては、著者に問い合わせてみます。 @liolaialioleus

2015-08-24 15:55:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

再掲 私ならこの文章 twitter.com/YuriHiranuma/s… は、こう訳します。 「情緒的な信頼関係のネットワークがどのように災害後の環境において安全感を形成していったのかを示すために、食品の安全性を指す言語に焦点を当てている。」 @liolaialioleus

2015-08-24 17:46:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

まだ論文を読み進めてないのですが、読めた所までの印象としては、この文章で言及されている「食品の安全性を指す言語」というのは、「安全」「安心」のことなのではないか、と思います。元の和訳が意訳しすぎに思えます。 @liolaialioleus

2015-08-24 17:47:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用TW内の私の訳で、「安全観」と元の和訳のままにしてあるのは、"a sense of safety”とあるので、「安全感」ですね。 「災害後の環境における安全感がいかに形成されていったのか」 @liolaialioleus twitter.com/YuriHiranuma/s…

2015-08-24 17:50:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

あー、これ、constitutingを、convincingというよりもconsentingと間違ったっぽいかな。

2015-08-24 18:13:48

著者に問い合わせ中