「アイドル・ラジオ」を超えるAKBは誰か?
先週の秋元康が出て来たANNは、結局なんだったのかな?AKBの聴取率が落ちて来たからテコ入れを頼まれたのだと思うけど、最後に反省していたように中途半端な内容だった。指原莉乃のラジオに嬉々として登場した時に比べると秋元康もヤル気が無くて、彼のAKBに対する今の距離感を象徴していた。
2015-08-30 11:16:35渡辺麻友が本番中に寝てしまったのが唯一面白く、流石に「生放送の本質はハプニング」だと判っているなと思わせたけれど、メンバーへの電話は事前に連絡してあったらしく、淡々と事務的にこなしていた。高橋みなみは、もう少し話したそうだったのに。 pic.twitter.com/UdLAecDwZK
2015-08-30 11:19:33AKBのラジオは、基本的に私が「アイドル・ラジオ」と読んでいるモノだ。これは、熱心なファン以外には特に興味のない、身の回りの話や内輪ネタなどを延々とお話しするラジオで、アイドル・ラジオはアイドルの専売特許ではない。アーティスト系のミュージシャンの番組にも、アイドル・ラジオは多い。
2015-08-30 13:12:35@uw_susu また、誤字がありました。 ✖ → 「アイドル・ラジオ」と読んでいる 〇 → 「アイドル・ラジオ」と呼んでいる お恥ずかしい。 失礼しました。 <(_ _)>
2015-08-30 17:02:29もっとも、アイドル・ラジオが悪い訳ではない。芸人のラジオと違って癖が無く、嫌味がないので、熱心なファン以外に、一般リスナーが聞き流すのにも向いていて、アイドル・ラジオには一定の需要がある。「リッスン」などは典型的なアイドル・ラジオだと思う。しかし、ANNは必ずしもそうではない。
2015-08-30 13:16:18ANNは時々、アイドル・ラジオの枠を超える事がある。もちろん全部聴いている訳ではないけれど、私が聴いた範囲でアイドル・ラジオを超えるトークを見せたのは、高橋みなみと指原莉乃、そして峯岸みなみだ。アイドル・ラジオと普通(?)のラジオ番組の違いは、話す内容以上に「話す態度」だと思う。
2015-08-30 13:19:15アイドル・ラジオはリスナーにファンだけを想定していて、それは甘えでもあり魅力でもある。「すごく面白いアイドル・ラジオ」もある。しかしアイドル・ラジオを超えるには、自分に関心のない外界と対峙して引き付けようとする「話す態度」が必要になる。それを感じさせたのが、前に挙げた3人なのだ。
2015-08-30 13:28:49例えば、松井玲奈は卒業発表のANNのパーソナリティを一人で務め、しっかりした喋りで危なげが無かった(ニッポン放送の人も褒めていた)けれど、やはりアイドル・ラジオの範疇にあったと思う。それは、あくまでもファンに向けた喋りだったから。ところが、高橋みなみのトークは外に開かれている。
2015-08-30 13:33:56「トークが外に開かれている」と言っても抽象的だけれど、話し手に関心のない人が聴いても理解でき、興味が持てるように、内容が論理的で、個人的なテーマが最後には普遍性に結び付くような構成を持っている。つまり「分かっているでしょう?」というような、聞き手に対する甘えがないトークだと思う。
2015-08-30 13:45:13話を論理的に語る能力において、高橋みなみは突出している。卒業発表後のANNは横山由依を呼んでいたけれど、実質的には高橋みなみの一人喋りで、約2時間を全くダレずに、明晰に語り切ったのには驚嘆した。彼女の喋りはアイドルのものではない。しかし、真面目すぎて「面白さ」に欠ける面もある。
2015-08-30 13:48:22先ほど「聞き手に対する甘え」と言ったけれど、これはアイドル・ラジオの魅力でもある。それがあるから、リスナーは「自分だけに話しかけてくれる」ような気持ちになれる。高橋みなみの語りには、その甘さがない。その代わり、AKBや高橋みなみの卒業に興味の無い人にも、面白く聴ける内容だった。
2015-08-30 13:56:44指原莉乃は、一人喋りは実はそれほど上手くない。しかし、彼女は相手に合わせ、面白さを引き出すのが上手い。相手が大物でも物怖じしない。大物なほど、それに合わせて彼女のレベルも上がり、相手のレベルが低ければ、それなりになる。だから、秋元康は指原莉乃には一人喋りはさせないようにしている。
2015-08-30 14:01:54指原莉乃は何度か一人でANNを担当しているけれど、実は一人ではなく秋元康を始めとする大人がいっぱい出てくる。大人たちのトークは面白いに決まっているからズルい気もするけれど、そうではない。彼らの懐に飛び込んでフランクに対等な会話をし、面白さを引き出すのは誰にでも出来ることではない。
2015-08-30 14:06:20秋元康が指原莉乃のラジオだと嬉しそうに出てくるのは、指原莉乃が好きだという事もあるだろうけれど、相手に合わせるのが上手い、彼女の能力の質が判っているからだ。例えば、高橋みなみは秋元康の前だと恐縮してしまうけれど、指原莉乃はしない。それは、秋元康本人の面白さを引き出す事にも通じる。
2015-08-30 14:12:18もっとも、指原莉乃がいつも優秀な訳ではない。例えば「逆転力」は、指原莉乃の語りをゴーストライターがまとめたモノだけれど、彼女は完成した本を読んでいなくて(つまり、ゲラ・チェックをしていないのだ)、福田雄一などから本の内容を質問されても、全く答えられず、周りがフォローしていた。
2015-08-30 14:15:56この瞬間の指原莉乃は、自著について聞かれて「今度、読んでみまース」と答えた松本伊代と同じなのだけれど、それを機に、番組前に予習するようになったのではないか。今の「指原莉乃」像は、かなり粉飾された面もあるけれど、彼女がその「粉飾」という演出に応え、結果を出して来たのも確かだと思う。
2015-08-30 14:20:37@uw_susu バラエティ番組の中でのやり取りを見ても判りますが、指原莉乃さんは忙しい中で、受け答えを想定した「予習と準備」をしていますね。 これは、他のメンバーも見習ってほしいと思います。
2015-08-30 17:57:32少し批判めいたことを言ったけれど、ANNで「民法ラジオ的な面白さ」を最も出したのは、やはり指原莉乃だろう。渡辺麻友の面白さを引き出すのが上手だったのも、やはり指原莉乃だった。これは、彼女の「ある種の図々しさ」とそれに相反するような「繊細さ」によるもので、やはり大きな武器だと思う。
2015-08-30 14:41:05ここで、バランスが取れているな、と思うのが峯岸みなみだ。少し前のANNで、スタッフが「峰岸さんは、トークが深夜ラジオっぽくて、結構ギリギリのラインをいってるな、戦っているな、という感じがする」と褒めていたけれど、私もそう思う。彼女のトークも、アイドルという枠を超えた面白さがある。
2015-08-30 14:46:16峯岸みなみは、話す内容が明解で、攻撃的なユーモアと同時に自虐的なセンスもあり、笑いに嫌味がない。それに、キャラクターのイメージと裏腹に「話し方に品がある」。意外に思う人はもう一度、耳を傾けて欲しい。バラエティでの活躍を目指す女性タレントの中で、彼女のようにキレイに話す人は珍しい。
2015-08-30 14:59:07峯岸みなみは、AKBという看板を外しても、民法ラジオのパーソナリティを務められるのではないかと思う。しかし、「スケールの大きさ」や「突出した何か」という観点からは、高橋みなみや指原莉乃に比べると、小さくまとまっている感じがしてしまう。これは、誰よりも彼女自身が悩んでいるのだろう。
2015-08-30 15:08:39峯岸みなみは、AKBに「アイドルの十種競技」があれば、間違いなく金メダリストになる人だと思う。でも、十種競技の金メダリストって、地味なんですよね。やはり、短距離走やハイジャンプのチャンピオンの方が、目立ってしまう。「欠点が無いのが欠点」というのは、本人も、モドカシイだろうと思う。
2015-08-30 15:16:35でも、私はそんな峯岸みなみさんがパーソナリティを務めるラジオは、聴き逃さないようにしている。 ところで「週刊ノースリーブ」がアイドル・ラジオかどうか?というと…難しいなぁ。 でも、あれは変種のアイドル・ラジオじゃないでしょうか?やっぱり「一見さんお断り」的なところがあるので。
2015-08-30 15:24:48