「一般にとってデザインとは色と形に過ぎないのか」と嘆いている人がいて、どうやら「デザイナーによる意味付けに価値を見出す」という美しい精神性を持っているらしいのだが、その美的感覚の高さからもたらされる理想主義やロマンチシズム、スピリチュアリズムというか、世間知らずの馬鹿さに驚いた。
2015-09-01 14:54:39デザインとは即物的な色と形でしかない。精神的な意味付けは解説無しには共有されず、説明が本質であって作品自体はどうでも良いと認めるならそれでも良いが、ならば文字だけ配っていれば良いのだ。
2015-09-01 14:57:40デザインが似ていても意味付けが違えば別物だというのなら、たとえばルーマニア国旗と創価学会の旗を説明無しに区別しなければならない。デザイナーによる精神的違いは、受け取る側が知覚する即物的同一性の前に無力である。説明が無ければ分からないデザインは、視覚媒体として欠陥があることになる。
2015-09-01 15:46:03現代音楽はコンサートホールに引き籠っているので一般人に理解されなくても良いが街中の一般人に向けたデザインをデザイナー同士でしか通じない価値観によって作ってはならない。そんなものは夕方の町内放送がシェーンベルクであるようなものだ。批判する一般人に12音技法を解説しても話にならない。
2015-09-01 15:57:32「佐野が自殺したらどうするんだ」と言っている人がいて、私個人は(別にどうもしないっしょ)と思ったのだが、批判者ならば「悪者を自殺させることに成功した」ぐらいは思うだろうから、最初の問い掛けに対しては「祝杯をあげる」が適当なんじゃないかな。彼らに悪意は無く、正義心しか無いだろうよ。
2015-09-02 08:34:24私刑とか暴力とか、私の価値観で悪であっても、彼らの価値観で正義であるなら、私は彼らを止めるすべを持たない。彼らは無自覚な悪ふざけが行き過ぎているという状態ではなく、信念をもって自覚的に私刑を行っているのだ。
2015-09-02 09:46:18